劇場公開日 2017年1月10日

「ラストが痛快。世界を股にかけた若者逹の暗躍。」持たざるものが全てを奪う HACKER 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラストが痛快。世界を股にかけた若者逹の暗躍。

2017年1月30日
PCから投稿

悲しい

興奮

知的

【賛否両論チェック】
賛:社会への復讐心やお金への執着から、次第に悪事に手を染めてのしあがっていく若者逹の姿が、切なくも考えさせられる。油断していると、痛快なラストに驚かされる。
否:主人公逹の運命には因果応報な部分も多く、犯罪に手を染めていく内容には賛否がありそう。

 最初は平凡な少年だった主人公が、理不尽な社会の仕打ちに怒り、次第にネット犯罪の世界で頭角を現していく様が、淡々とした雰囲気の中で描かれていくのが印象的です。
 そして後半では、世界を股にかけて暗躍するようになった主人公逹が、ふとした綻びから少しずつ追い詰められていく姿が描かれ、自分でまいた種とはいえ、切なさが残ります。そう思って油断していると、ラストで明かされる真実には、1本とられた感があります。
 共感出来るかどうかは人それぞれだと思いますが、気になった方は観てみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド