「「侵略者」と「散歩」。このギャップがすべてを物語る」散歩する侵略者 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

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散歩する侵略者

劇場公開日 2017年9月9日
全136件中、132件目を表示
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「侵略者」と「散歩」。このギャップがすべてを物語る

宇宙人による地球侵略もの、と聞けば大仰なSFスペクタクルを予想しそうだが、意外にも映画の中心は会話劇。それもそのはず、原作は舞台劇の戯曲で、これをホラーの名手・黒沢清監督が映画化した作品なのだ。

特撮も爆薬も使えない舞台で、宇宙人による侵略をどう具体化するか――そんな出発点から、人間の概念を奪うという基本コンセプトが生まれたのではないかと想像する。これなら、概念を奪う行為そのものは台詞と動作の演技で表現できるし、概念を奪われた人間の変わりようも、日常に突然生まれた非日常を可視化できる。

こうした原作のアイデアに黒沢監督の演出によるショッキングな場面とほどよいユーモアが加わり、さらに映画らしい派手なアクションシーンも添えられて、邦画のスケール感で十分に説得力あるSF侵略劇と相成った。「侵略者」という非日常と、「散歩」の日常。このギャップを無理なく繋げたところが本作の肝と言えよう。

AuVis
さん / 2017年9月1日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 笑える 怖い
  • 鑑賞方法:試写会
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