哭声 コクソン

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劇場公開日:

哭声 コクソン

解説

「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督によるサスペンススリラー。平和なある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男。男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。この事件を担当する村の警官ジョングは、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。警官ジョング役にドラマや映画の名脇役として知られ、本作が初主演となるクァク・ドウォン。國村隼がよそ者の男を演じ、韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人俳優として初受賞となる男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たした。

2016年製作/156分/G/韓国
原題:The Wailing
配給:クロックワークス
劇場公開日:2017年3月11日

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(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

映画レビュー

4.5これは“統一教会的なもの”の暗喩なのか。2022年7月に鑑賞して思う

2022年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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高森 郁哉

4.0悪魔の所在を指さす強烈なオチに着地する!!

2017年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

よそ者がやって来て以降、村で頻発する憑きもの的猟奇事件を巡って、家族思いの警察官、謎めいた目撃者、怪しげな祈祷師等が入り乱れるサイコスリラーは、いつか観たジャンル映画の要素を随所に盛り込みながら、がしかし、かつて観たこともない強烈なオチに着地する。それを一言で言うなら、、、いや、止めておこう。恐らく誰もが漠然と感じている"悪魔"の所在を指さす本作の怖さをリアルで体験して頂くためにも。だからこそ、映画のテーマを割り振られ、それを完璧に体現する國村隼の俳優としての創造力に感服する。そして、アジアでしか描けない風土を物語の土台にし、観客を見事に震え上がられるナ・ホンジンの監督としての度量にも。

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共感した! 7件)
清藤秀人

4.5悪魔はすべての人の心に宿る。。。よね?

2024年4月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

難しい

2016年公開とのことだが、もっと昔のような気がする。悪い意味ではなく、本作は私にとって、サスペンス・ホラーのひとつの基準線になっているからだ。

無責任な個人の意見なので、ぜひ寛大な気持ちで読んでいただきたいのだが、
昨今のサスペンス・ホラー作品の共通項として、和洋問わず、″音″ のチカラを最大限活かそうとする演出が多くて、かなり食傷気味になっている自分がいる。

暗闇でそっと背中から近付いてきて、突然、大声で「わっ!」と嚇かすようなヤツだ。
映画館で鑑賞するときは、スピーカーのポテンシャルを最大限に使って恐怖を煽る。
ズルいな、と思う。驚いて当然だ。

本作にはそれがない。
展開で引っ張っていき、映像と演者の力で恐怖を作り上げている。

韓国の片田舎で警察官を務めているジョング(クァク・ドウォン)は、相次いで発生する怪事件に、日本から移住してきた男(國村隼)が関与しているのではないかと疑い始める。
その矢先、小学生であるジョングの愛娘にも異変が起こり、ジョングは藁にもすがる思いで悪魔祓いの祈祷師(ファン・ジョンミン)の力を借りることにする。。。

このほかにも、

白い服を着た謎のオンナ(チョン・ウヒ)
日本語ができる牧師見習?のイサム(キム・ドユン)

などが登場し、観客を引き込んでゆく。

韓国にはキリスト教信者が多く、その一方で、仏教も古くから根付いている。
本作は冒頭から聖書の一節が引用されたり、民間信仰的な悪魔祓いの儀式があったり、日本人の私には100%咀嚼するのは困難なのかもしれない。

本作をどう解釈するか、多数のサイトで論じられているので興味ある方はそちらをご覧いただきたい。
個人的には、この方の分析に圧倒されました。
ttps://note.com/maycrow_nte/n/n09c855036913

解釈やラストシーンの暗示する内容が論じられる映画って、いくつかありますが、本作についても、それくらい(解釈を明確化したいくらい)気になるってことですよね。なかなかスゴくないですか?(笑)

映画全体を覆う悲劇の空気感、
國村隼さんの好演ぶり、
最後の最後まで引っ張ってくれたストーリー、

それらに対して敬意を表し、アジア版『エクソシスト』の称号を贈るとともに、☆4.5を捧げるものです。

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Haihai

3.5國村隼の怖さが異常

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

解釈を観る側にゆだねる系で、謎が謎のまま終わるのだが、その消化不良をも凌駕する國村隼の迫力。

前半は韓国映画らしいかったるい喋り方もあり少しギャグっぽい感じだが、後半はもうえげつない。
観るのにかなり気合いが必要で、グロさ、奇妙さ、不気味さが観終わったあともじとーっと残るような映画。

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あべ
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