僕とカミンスキーの旅のレビュー・感想・評価

僕とカミンスキーの旅

劇場公開日 2017年4月29日
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型を破る柔軟さと、痛烈な批評性。芸術と芸術家について描くメタアートとしての価値も

芸術好きを自認するお上品な中高年の観客が、美術を題材にした心温まるロードムービーを期待して観賞すると、予想と違いすぎる展開に卒倒してしまいそう。“盲目の画家”がかつて時代の寵児だったというエピソードをはじめ、美術界をあざわらうかのような皮肉が満載。シニアライフを賛美する昨今の風潮に冷や水をあびせるように、老いの哀しさ、取り返せない青春といった残酷な現実も突きつける。

ジャンルの定石をなぞらない。ウェルメイドにしてたまるかという、ラディカルな気概が伝わってくる。美術に限らずアートの商業化が進むなか、型にはまる=大衆受けしやすい方へ創作がソフィスティケートされがちだが、芸術とは本来、既存の価値や常識を疑い、笑いのめし、新たな視点や独創を表現するもののはず。その意味で、本作は芸術のあり方や芸術家の生き方を扱いつつ、映画自体も芸術の本質に忠実であろうとする、メタアートとしての価値がある。

AuVis
AuVisさん / 2017年5月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  笑える 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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この監督ならではの脅威の美術力は尚も健在 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

我々は未知なる人物名に出くわすとついネット検索の小道に逃げ込むものだが、そんな人がますます頭を「???」に陥らせるのが本作だ。カミンスキーって誰?カンジンスキーじゃなくて? 兎にも角にも彼は、マティスの弟子にしてピカソの友人。60年代のポップアートの寵児でもあったとか。

名作「グッバイ、レーニン!」で驚きの虚構世界を作り上げた名匠ベッカー監督は、本作でも美術史を踏まえた世界観を巧みなセットと絵画風のビジュアルを駆使して齟齬なく織りなしてみせる。原作からここまで立ち上げるには相当な時間と力量を要したはず。序盤のドキュメンタリー的手法もお見事だし、自己中な美術評論家と伝説の盲目画家による駆け引きと、その先に心を通わせていく関係性には見応えがある。登場人物やエピソードをもう少し整理してもよかったかなと思ったが、ここらが逆に多少混乱しているところもまたリアル。この監督にしか成しえないワザと言えるのかもしれない。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2017年4月29日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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映画としての見せ方はテンポ良くとても面白かったが、主役の心の変化の...

映画としての見せ方はテンポ良くとても面白かったが、主役の心の変化の表現がイマイチで、なんとなく納得できない感覚が残った。

Jeffy Rider
Jeffy Riderさん / 2017年8月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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「捨てるものはない」という執着を捨てる

レビューをながめた時点での印象はネガティブなもにだったが、見終えてみると実に余韻のいい映画だった。

かつてマティスやピカソと交流をもっていた盲目の画家カミンスキー(実際にそんな人物は存在しません)と、彼の伝記を書いて一発当ててやろうと目論む美術評論家セバスチャン。
ひと癖もふた癖もある人物が次から次へと登場してくるし、有名画家にインスパイヤされたコラージュのような映像や、突飛なセバスチャンの妄想などなど、北欧ぽいニヒルさと東欧ぽいシュールさを感じながら、コメディタッチのロードムービーなのかと観ていたが、二人が、かつての恋人テレーザに会いに向かう途中での達磨大師のエピソードを聞いたあたりから僕の印象が変わってきた。
断られ続けても弟子入りを乞う青年に、達磨大師が「捨てるものがないという執着を捨てろ」(大意)と諭す。
はっとした。
つまり、自分にはもう何もない、という考え自体がまだこだわりを持っている証拠なのだと。
たしかに、セバスチャンの彼女の家には、クロサワ映画のポスターや書の額が掛けられていたので、日本趣味であることは薄々気が付いていた。なるほど、禅の思想を問うているのか。その視線から見れば、この映画の奥深さが感じられるようになった。
テレーザとの再会は、期待した出会いではなかった。立ち去るその時、カミンスキーの胸にあった感情はなんだったろうか?画家として大成したカミンスキーの創作のエネルギーには、まちがいなくテレーザに対する想いがあったはずだ。その源であったテレーザの現状を知ってしまったことで、失望はあったと思う。だけど、盲目の老画家はその時、過去に執着していた自分を捨てることができたんじゃないかと思えた。

思い出せないが、たしか日本の映画かTVドラマで、チンピラ崩れの若造が資産家の老人を誘拐したものの、散々にその老人に振り回されて結局何も得られず、二人の友情だけが残ったみたいな、この映画によく似たものがあったようにぼんやりと思うのだが、さてそのタイトルはなんだったろう?
まあ、そんなことに執着するのはよしておくとするか。

栗太郎
栗太郎さん / 2017年8月3日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  笑える 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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結局、眼は見えるの⁉️見えないの⁉️

盛り上がりが緩か過ぎて、映画全体が長く感じる😵せっかく面白いのにもったいない。

レイ零号機
レイ零号機さん / 2017年6月18日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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財産になる

たまに不明な箇所が出てきますが、全体的にはおもしろく作ってあります。
スイス、フランス、ドイツと景色も堪能出来ました。

ふわり
ふわりさん / 2017年6月12日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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僕の自分を探してしまった旅

最近(私が見る映画では)よく見かけるダニエル・ブルームが主演と言う事なので、見に行ってみました。また、これも最近、似た名前のカンディンスキーと言う画家の絵を、目にしていた事も理由かな。ぶっちゃけ、その人と間違ったという説はあります(苦笑)

はじめのうちは、ゼバスティアンの愚図具合ばかりが強調されるような気がして、なかなか冗長に感じます。ですが、ゼバスティアンとカミンスキーの旅が始まると、今度は逆に、カミンスキーのマイペース具合と、それに振り回されるゼバスティアンの姿を見る事が出来て、一気に物語は進み始めます。まぁ、この作品は、そこから始まりと言っていいんじゃないですかね。なんか、結局のところ、ゼバスティアンの自分探しの旅になってしまった気もします。

出てくる登場人物が、これでもかと言うほど、老人ばかりで、且つ、なんともコミュニケーションが取りにくい老人たちなので、『実は、認知症でした』と言う設定も出てくるのかと思ったんですが、明示的なそういうシーンはありませんでした。でもなぁ、あまりにも、すれ違うコミュニケーションなんで、そう言う切り口が入る余地はあったのではないかと思います。でもm、あれか、芸術性とかの問題で、そう言う設定にはしなかったのかな。

ゼバスティアンの“恋人”の部屋が、日本のもので飾られていたので、日本人としては、そっちの設定が気になりました(笑)

勝手な評論家
勝手な評論家さん / 2017年5月5日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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うん?

64本目。
悪くはないんだけど、長い。
最後の方とか時折流れるBGM がサスペンスみたいだし、結局何だったの?

ひで
ひでさん / 2017年5月5日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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フェイク

画家の夢を若いころに諦めた美術ライターセバスチャンとピカソの友人で影響も与えた盲目の老画家カミンスキーがカミンスキーのかつての恋人テレーザに会う為に旅をするロードムービー。

まるで実在の人物かと思わせるオープニングから始まり、ボケているのか本気なのかわからない老人達のやりとり。

偏屈とも思えるカミンスキーと意地汚いセバスチャンとの駆引きと心の交流が小気味良く愉快で温かく時に狐につままれた様な気分になる楽しい作品だった。

Bacchus
Bacchusさん / 2017年4月30日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  笑える 楽しい 幸せ
  • 鑑賞方法:-
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カミンスキーって

誰?と思ってみたら架空の人物でした。
美術好きには中々見応えある映画で、ワクワクしました。
最後のすれ違いは、やっぱりねとおもいました。

Momoko
Momokoさん / 2017年4月30日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  楽しい 知的 萌える
  • 鑑賞方法:-
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旅行気分

ロードムービーなので旅行気分が味わえて良いがちょっとかったるかった。
男のロマンと女の現実。
過去を引きずって生き尚且つその過去に戻りたがる男が憐れだわ。
知らなきゃガッカリする事もないのにね~。

rukese
rukeseさん / 2017年4月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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テンポ感が、、

テンポが悪く途中で出たくなった。

ころ
ころさん / 2017年4月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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