劇場公開日 2017年2月25日

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「X’マス映画はやはりX’マスに‥」素晴らしきかな、人生 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0X’マス映画はやはりX’マスに‥

2017年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

2回目を観て改めて邦題のまずさが伝わってくる。
原題は確かに日本語にし難い言葉「Collateral Beauty」
劇中で翻訳されている言葉もなんかちょっと違う気がする。

脚本も名優たちが参加しているから、納得させられるけど
よく考えたら、結構ひどいところから始まる話だし、
解ってるならその態度は無責任じゃね?と突っ込みたくなった。

子どもを亡くして落ち込むハワードを案じる同僚たち。
一見良い話に見えて、実は
ハワードが会社の経営権を握っているので
彼が同意しないと会社を売却できないから
会社存続の危機に直面して、何とかハワードが
精神的に正常で無いと証明して経営権を取り上げようと
いうところから話が始まる。
これは難しい。
もちろん人として、仲間としてハワードが心配だけど
自分たちの生活も心配というギリギリのところを
ケイト・ウィンスレット、
エドワード・ノートン、
マイケル・ペーニャ
の三人が流石に巧妙に演じている。

ハワードに対峙する名優三人
ヘレン・ミレン
キーラ・ナイトレイ
ジェイコブ・ラティモア
も舞台劇の様な緊張感が漂うシーンに仕上げている。

メインの七人に注目が集まってしまうけど
私的には、おばあさん探偵が結構ツボで目が離せなかった(笑)

全体に細かな情報量が多い作品なので
ぼんやり観てると意味不〜〜で終わってしまいます。
そんなに長くないので集中して観てください。

それよりも何よりも、これは配給会社の問題だろうけど

X’マス映画はやはりX’マスにちゃんと上映してほしい!
一年先でも良いからさ〜〜

年末に人生についてあれこれ迷う時期に観てこそ
意味のある映画だと思う。

星のナターシャ