イップ・マン 継承のレビュー・感想・評価
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どんどん昔のカンフー映画
序章ではあまり気にならなかったけど、2作目、3作目はジャッキーチェンとかのカンフー映画と同じようになってきたのは残念。
実話ベースだから仕方ないけど、悲しい出来事があったな。作り話だったら要らないかも。あとマイクタイソンにはびっくりした。演技が自然で、何より迫力を感じた。
イップマンは途中からサッカーの長谷部を意識するようになってしまった。
評価は3.2
''娯楽''であるカンフー映画、''作品''としての完成度の高さに驚き。
緩やかな起承転結だが、絶妙なタイミングで挟まれるアクションシーン。まさかの中ボス扱いのマイク・タイソンが目立ってしまうが、更に見応えのあるラストバトルも良い。1時間半強に濃密に詰め込まれており、飽きる事無く楽しめる。
治安の乱れた香港が舞台。地域の住民からの信頼厚いイップ・マンへ、次から次へとトラブルが舞い込む本作。過去2作で蔑ろにしてしまっていた妻ウィンシンへの、止まらない後悔と溢れ出る愛。いつも落ち着いた表情のイップ・マンの、後悔と哀しさに目頭が熱くなる。
ブルース・リーは登場するものの、大きな絡みはそこまで無いのが残念だったが、余りあるアクションに興奮。子供の頃を思い出す''カンフー熱''、木人椿が部屋に欲しくなる程。
武術を極める意味。強さとは。そして全編通しての愛情。''娯楽''としても''作品''としても素晴らしい、傑作。
タイソンと対峙した恐怖が味わえます
冒頭からブルースリーは登場。
時代が流れたのか街並みや生活、あわせたようにBGMもだいぶ変化が見れた。
しかし1.2のサモハンがアクション監督を外れ、ユエンウーピンになってたんです。何でも体調不良からの降板らしく少し心配。
しかし流石ユエン、こちらも見応えのあるアクションが展開されます。
やたら風格のある奴がいると思ったらまさかのタイソン登場wwww
このタイソンのミット打ちはマジで怖そう、役者でないから加減とか苦手そうなのがまた嫌。
前作に続き香港に根付く統治国の厳しい現実が映されていて、一作目からだけど奥さんにずっと苦労エピソードが続きます。
今回は市街戦がメインで対多戦が多く、よりアクションに広がりをみせていました。やっぱり見応えがあってすごい。
またエレベーターでの戦闘は優しさに溢れ、それでいて隙のない洗練されたシーンで実に印象的。
そしてタイソン戦。あれは本当に息を呑むようなシーンだった。
対戦者目線のカメラワークが物凄い迫力で、タイソンと対峙した恐怖が味わえます。もうマジで怖い。
ラストも同門対決でじっくりと功夫を堪能できます。
あと今回はすごく切ないのですが、それらも含めてイップマンの生き様を楽しめました。
シリーズ3作目
2の葉問をすっ飛ばして、3の継承を視聴。
いきなり李小龍が登場!
タバコで力試し。CGを絡めながらの美しい映像で、ブルースの血の気の多さと、イップ師匠の冷静さの対極がいい。
この、対極性が今回はたくさん登場。
今回の闘いの見せ場は大きく分けて2つ。
マイク・タイソンとの3分間バトルと、マックス・チャン演じる張天志(チョン・ティンチ)との詠春拳バトル。
タイソン絡みの地上げ屋から小学校を守るために、イップ師匠は夜遅くまで警備に勤めます。家庭を顧みずにいたら、家でも問題が浮上してしまいます。
「家族」と「武術」の対極も、今回はとても大事なテーマになってます。
私と仕事どっちが大事なのよ!ってありがちな女子的感情脳と、理論で動く男性脳の違いは、万国共通のテーマであります。今回はそれを超えた苦悩があるのですが。。
ほんとこの作品のイップ師匠は人間性が素晴らしいのですよね、、謙虚で芯が強くて愛情深くて(実際の葉問師匠は決してそういう人物では無かったという話もありますけど、、)
タイ人とのエレベーターバトルとか、社交ダンスの姿は奥様への愛が滲み出ております。
タイソンv sイップマンでは、パワー対スピードの対極。頭を通り過ぎるパンチは高速列車並みですって。恐ろしい。タイソンも指を骨折したそう。
パンチが超重そう。ドニーさんがより小さく見える。はぁーでもやっぱり、美しい所作だなぁー。うっとり。
映画の時間もピッタリ3分なのですよ。
あれ以上長引いてたら死んでまうわ、、という雰囲気でした。
俥夫の張さんは、実力がありながら浮かばれない役で、マックス・チャン自身も日の目を見るのに時間がかかった役者さんなので、リアリティが増していたのかも。
男前で腕もいいのに、なんで永らく役に恵まれなかったんかなぁ。
張さんは登場時から、静かな炎がメラメラしてる雰囲気が出ていて、イップ師匠との闘いが待ち受けてることを感じさせます。タイソンが主催の闇試合でも負けなし。
武館を開くための師匠潰しも容赦ない。
そこも、無闇な闘いを好まないイップ師匠との武術に対しての考え方が対極。
映画を観ている方としては、張さんに同情はすれど、心から応援できない感じになっていたので、それはマックスの演技が素晴らしかったんでしょう(自分がドニーさん贔屓過ぎるのもあるけど笑)。
張さん主役の外伝が作られたし、よっぽど評判がよかったんだなぁ。
1998年からユエンアクションチームに入っていて、HEROのドニーさんのスタントダブルをやったり、ほんとに下積みが長い人。
苦労人が芽が出てくれるのは本当に喜ばしい。
マックスとの闘いで、ドニーさん鼻が曲がっちゃったそう。2人とも満身創痍で、武打星はほんと大変なお仕事。保険も入れないんですって。
ドニーさんの、毎回前回の自分を超えて行きたいという姿勢はあっぱれ。3の撮影までにいろいろあったみたいだけど、制作されてよかったなぁ。
爽やかな余韻が残って良かった
今日WOWOWつけたら中国・香港合作映画
ブルース・リーの師匠だったイップ・マンの映画
5本立てが放映されていたので、他の事時々しながら
ながら見していたら・・・気づいたら
がっつり見てました
レビューは5本分
この「継承」が一番好みだったので
ここにまとめて書きます
詠春拳という拳法は初めて見ました
手数が多く動きが素早く、見ていて小気味いい
感じでしたが、力感があまり感じられず、
対人時の段取りや寸止めに気が付いてしまい
時々子供の喧嘩や曲芸のようにも見え、
アクションものとしてはちょっと物足りなく
感じました
ボクサーとの対戦は、
ボクサーの方が本気モードに見えるのに
対して、イップ・マンの攻撃はヒットしても
痛く無さそうで、
攻防のバランスがいまいちでした
でもつまらなかったかというとそうでもなく、
こういうアクションものに定番の、お約束的展開を
結構楽しく感慨深く観る事が出来ました
イップ・マンと、その妻との触れ合いが
心温まる感じで良かったです
ガンに侵された妻と、残り少ない日々を大切に
過ごすイップ・マン
大袈裟に嘆いたり、やけになったりせす
淡々と現実を受け止めていたのが
妻に対しての愛情や思いやりが感じられて良かった
イップ・マン本人も、綺麗に描きすぎな感じもするけど
謙虚で高潔で誠実な感じの人柄で魅力的
中国人って、こういうタイプの人物好きなんだなと思う
詠春拳の継承を巡って対戦したチョンに
「(拳法の継承や勝負よりも)大切なことは
(自分の)そばに誰がいるかだ」
この言葉がじんわり心に響きました
暇つぶし程度で見始めた作品ですが
爽やかな余韻が残って良かったです
3作目は夫婦愛に満ちた内容
3作目は夫婦愛に満ちた作品だった。
木人の稽古の音が聞きたいという奥さんのセリフは、夫のカンフーをこころから認めたようでよかった。カンフーシーンは変わらずキレキレで、接近戦の詠春拳のすごさを感じる。肘の強さを余すことなく使っているなぁと思う。エレベーターの狭い中での闘いはまさに詠春拳の十八番のような場所。ドニー・イェンの抑えた演技も今作もよかった。
拳だけでは変えられない現実
だが、「世界を動かすものは金持ちや権力者ではなく、心ある者がするべきだ」と言うのは大切な台詞と思った。
金も遣い様だと思うし、清貧と言っても成るように成った貧乏が良いとも言えない。
同門流派の拳士でありながら、葉門とチョンの貧富の差は歴然。
チンピラのサンに雇われてチョンがサンの師匠を襲うシーンは悲しい。
サンの分かりやすい崩れぶりも悲しい。
大勢を食わせるには金がいるのだ…。
皆悲しいのだが、葉門の妻も悲しい。
街の管理者と陰口を叩かれ、学校警備に勤しむ葉門は妻のガンにも気付かない。
武侠の世界では縁と怨が連なるが、人を叩けば叩き返されるのが世の理とするならば、武を持って立つ人は避けようもない別世界を持っている。
チャンがサンの師匠を襲った時もそっとドアを閉めて闘い、師匠も特に何も言わず迎え撃っている。
葉門対ムエタイでエレベーター内での闘争を察知した夫婦が無言で後ろ手に薬を渡し合うのはグッときたが、妻を守りつつエレベータードアを閉め別世界になった。
詠春拳拳士で車夫のチョンの夢、武館設立と最強、正統の証明は端から見れば、ただの欲望でしかないが、チョンがチョンであるためには必要な思いであると思う。そう思う反面、武館設立の箔つけに他の武館の師匠を叩きのめし、正統を謳っては争いの輪からは生涯抜けられないと感じる。
この「イップマン 継承」は全般に悲哀に満ちている。
トコトンの悪役も居ないがじわりじわりと盛り上がっていくこの雰囲気は従来のカンフー作品ではない。
当然、武術家であるが故の避けられない闘いを病身の妻が支える辺りは泣けてくる。
ラストの試合は命のやり取りを妻と双方の子どもが見ている中で行っている
正統派の拳法らしいアクションだった。
後、マイクタイソンのシーンはエキシビションらしくいい勝負をしてくれて、ありがとうと言いたい(笑)
「側にいる人を大切にする」当たり前にしたい事だが難しい。
嫁購入DVD第3弾。 タイソンなんか出すなよ!品が落ちる。出すなら...
嫁購入DVD第3弾。
タイソンなんか出すなよ!品が落ちる。出すなら出すで、彼の私生活同様の徹底したクズで出さなきゃ。何忖度してるねん!最後なんかええ奴になっとるやないか!徹底したクズを苦戦しつつもイップマンがやっつけるという展開でないと。他が良かっただけに非常に残念。
相変わらず感情激しい嫁との話。詠春拳同士のラストバトル等、アクションの数々。見応えありました。完結編や如何に。
どんどん良くなる。
前の二部作がよほど当たったのか、
カメラワークやアクションにより一層磨きがかかっている。
そこに気の利いた演出が入って凄く良かった。
ガラス片で風船が飛んでいったり、
弱った奥さんに木人椿を叩く音を聞かせたり、
刀の刃で顔がキラッと光る演出なんか震えた。
マイクタイソンは素人から観ても演技は上手いようには
見えなかったけど、構えた時の威圧巻はさすが。
説得力があった。
前作のエロ西洋人に負けそうになる展開が
どうも納得出来なかった僕にも、
ドニーイェンもあれをなかった事にしようとしてるのでは?
と思えるマイクタイソンとの3分マッチはこうでなくっちゃ!
ととても見応えあった。
漫画みたいになり過ぎないように奥さんの存在も効いてて、
イップマンの感情に少し触れれた気もした。
最終話へのブルースリーのフリも出来たし、
俄然楽しみになって来ました。
欲のないイップマン 理想の師匠
昔の日活映画風?(チンピラがいっぱいでてきたから、あと、船とか港のイメージで)と思っているあいだに、今度は病妻・愛妻ものになった。
なんであれ、映像によるプロパガンダのパワーはすごい。本、ニュース、絵画や写真、漫画やアニメ、何でも批判的に見て判断するメディア能力の大切さを身にしみて感じた。
これで、イップマンの前作3本、一気に見たので、完結の予習もできました~!
詠春拳、習ってみたいな~。今からじゃ無理だろうな。木人椿の前で手がこんがらがるだろうな。でも、一人で黙々と訓練できるから、コロナの時代に合っているような。ブルース・リーへの「もっと速く!」の言葉が、マトリックスでモーフィアスがネオに言った言葉と重なった!
タイソン恐るべし、それだけでも観る価値あり
マイクタイソンが演技をします、それが上手い。
タイソンがファイトをします。
やはり地球一の男だけはあります。
範馬刃牙や鬼滅の刃の鬼にでも勝てます。
タイソンが観れただけで満足です。
その拳が伝えるのは、愛
2020年5月16日
映画 #イップ・マン継承 (2016年)鑑賞
イップ・マンの3作目
奥さん役の #リン・ホン は身長179cmのモデルさんでとてもお綺麗でした。でもどうしてこんなに大きな人を奥さん役にしたのかな?
敵役は最初は #マイク・タイソン で、最後は #詠春拳 の正統な後継者を巡って戦う
ドニー兄貴のキレキレ詠春拳の真骨頂
多くの人のレビュー通り、シリーズ最高傑作だと思います。昔のグリーンデスティニーの頃からドニー・イェンのアクションは秀逸だなぁと思ってましたが、このシリーズでは彼の良さを最大限引き出していると感じますな。
本作ではアクションだけでなく病を患う奥さんとのやり取りも良く、余命僅かの奥さんの「あなたの木人椿の音が聞きたいわ」のセリフが涙を誘います。
クライマックスでの同流派でありながらタイプの違う詠春拳同士の闘いはこれまでのカンフー映画のファイティングシーンの中でも屈指のクオリティ。パワータイプの張天志の詠春拳に対し、正確無比の葉問のキレキレ詠春拳の絡みは最高です!
心眼で相手の技を躱し、寸勁をドンピシャで叩き込むなんて❤️功夫マニアの琴線を触りまくる演出です。
思わず悶えてました、イップマン最高💯
格闘映画史に燦然と輝く最強の漢
1作目で旧日本軍と闘い、2作目で他流派の争いに巻きこまれ、3作目で人類最強の敵マイク・タイソンと闘い、最後には詠春拳同門の最強の敵が立ちはだかるといった一連のストーリーに変化はないが今作品をより感動に導くのは愛だ。最愛の妻が末期ガンにより衰えてゆく、イップ・マンは甲斐甲斐しく世話を焼き最後の瞬間を待つばかり。そんなときに格闘家の妻であることをあまり好んでいなかった妻から闘うべきと尻をたたかれライバルに闘いを挑むクライマックスが訪れる。ま、ある意味イップ・マンより嫁の方が最強のわけだが(笑)普段は物静かで人情に厚く常に弱者の味方であるのにやはり恐妻には敵わないといったところか。なにはともあれシリーズ中最高の出来だと思います。次はいよいよ李小龍ことブルース・リーとの絡みで舞台はアメリカへ。次は完結編とついておりシリーズ最高の大暴れが見れそうだし、楽しみに待ってます。コロナで公開が微妙ですがそれまで木人拳でも叩いて待つとしましょう。
追記
1つだけ気に入らない点
わざとらしい李小龍役の俳優。
ちょいちょいムカつきます(笑)
最強のライバルが盛り上げる
イップ・マンシリーズの中で一番好きです!今までの作品以上に、アクションシーンのボリュームは大きくて、一つ一つが濃い!小学校での戦い、造船所での戦い、それぞれ迫力満点!そして、異種格闘技的な、対ムエタイ、対ボクシングのシーンもおもしろかった。現役はとっくに退いているはずなのに、マイク・タイソンの体のキレがすごかった。ずっと鍛え続けてるんですね!そして、なにより、最強の同門のライバルの存在が大きい。マックス・チャン扮するチョン・ティンチが物語を大きく盛り上げてくれました。ずっとこの2人が戦ったら、スゴくおもしろいだろうなと思いながら、なかなか戦わない2人。そして、最後の最後、一武道家として純粋に戦う2人。これ以上ないくらいの極上カンフー対決だった。
そして、この作品のもう1つの見所が、イップ・マンと奥さんウィンシンとの絆。ガンに冒されて余命わずかとなったウィンシン。そして、チョン・ティンチからどちらが正当な詠春拳の後継かという宣戦布告をされたイップ・マン。そんな中で、イップ・マンは、武道家としての名誉より残り限られた家族との時間を選ぶ。一作目から見ていた人間としては、日本との戦争中に、資産を没収されて、極貧生活に陥って苦労した時代も共に乗り越えたイップ・マンとウィンシンの最後のひととき。もはや、1つ1つのシーンが涙なしでは見れないし。過去シリーズの走馬灯シーンは号泣でした(笑) 今まで、イップ・マンが武道に打ち込むのをどこか引いた目で見ていたウィンシンが、チョン・ティンチに「戦ってほしい」と手紙を出したり、「木人椿の音が聞きたい」という姿は印象的でした。
ときよりドニーさんが見せるせつない表情でいいですね(笑)息子を迎えにいかされるところなんか最高でした。(笑)
漫然と生きるオッサンに贈られた功夫偏差値が非常に高い教育映画
1959年の香港。息子が通う小学校が凶悪な地上げ屋に脅かされていることを知ったイップ・マンは弟子達を率いて立ち向かうが、地上げ屋のサンはイップ・マンに対抗出来る腕を持つ男チョン・ティンチに目をつけていた。昼は人力車引き、夜はヤミ格闘技で稼いで一人息子を育てるチョンはイップ・マンと同じく詠春拳の達人。いつか自分の道場を持ちたいという夢を見透かされてうっかりサンの誘いに乗ってしまう。
イップ・マンといえばブルース・リーの師匠として世界中に認知されている偉人。ということで冒頭は『少林サッカー』のゴールキーパー役が未だに記憶に新しいチャン・クォックワンを起用して実に味わい深いギャグが延々と披露されるわけですが、功夫識字率が低すぎるわが祖国ではそれがギャグであることすら理解されないかも。しかもそのギャグがクライマックスへのさりげない前フリになっていたことが解るワンカットでリー師父を仰ぐ同胞は全員号泣するところですが、功夫識字率が低すぎるわが祖国ではえ、なんでここで社交ダンス?と首をひねるかも。
そもそもこのシリーズ、功夫偏差値が非常に高いので勧善懲悪的なアクション要素よりも人生訓を観客に叩き込む教育映画的要素が濃い目に調合されていますが、3作目となる本作では父として夫として男として何が最も大切かを丁寧に教えてくれます。そういう説法が多い分映画としてはやや舌足らずで、子供達を纏めて拉致したりと非道の限りを尽くす地上げ屋のサンが上司フランクにシメられて意外とアッサリ手を引いたり、イップ・マンに畏敬の念を抱きながらも対決を挑むチョン・ティンチの苦悩がちっとも描かれていなかったりとかちょっと気にはなりますが、香港映画ってそれがデフォルトだと無理やり納得しました。
そんなやや雑なドラマに比して撮影技術と照明効果が研ぎ澄まされた映像がとにかく美しい。これをスクリーンで観れなかったのは痛恨。ほんの20年前は香港映画といえばプリントが劣悪で映像が汚いのが玉に瑕でしたがそんな時代は完全に過去のものになったなと痛感しました。
あとマイク・タイソンのゲスト出演は白眉。未だ衰えぬ鋭いパンチが醸す殺気には鳥肌立ちます。
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