劇場公開日 2017年1月7日

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The NET 網に囚われた男のレビュー・感想・評価

全25件中、1~20件目を表示

4.0南北対比

2024年2月20日
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鑑賞方法:VOD

国家というものは、権力というものは、ということを考えさせられる映画でした。
まさにそれが網となってただ家族と穏やかに暮らしたいだけの男を絡め取っていく、そういうメッセージがストレートに描かれていたと思います。

結局方向性が違うだけで構造的には似たり寄ったりだし、相対的なもんなんでしょうね。

主人公がどこにも居場所がないことに絶望するシーンは胸に迫るものがありました。

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donothing

4.5いつもながらの力業

2022年9月19日
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鑑賞方法:VOD

考えさせられる内容でその描写は見事としか言い様がない。見終わって一日たってみて昨日以上にインパクトがあった事に気づく。やはりキムギドクは天才だ。この作品は地味だがすべてが描かれている。そして監督の生涯のテーマもまた描かれている。まんべんなく余すところなく・・・。本当に素晴らしい。

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mark108hello

3.5いい映画

2021年1月24日
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すごい映画でしたね
無駄な描写が少なく感じました

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asa89

4.0尊厳

2021年1月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

中盤までは少々クサさも感じていたけれど、観終えてみればズンと響く作品だった。

苦しい歴史が生んだ社会の闇、その中に暮らす人間の日常が些細な出来事一つで壊され翻弄される。人間の尊厳て何だろう。

邦題が若干勿体ない気がする。
原題は『網』。たった一言に、ただ「男が囚われた」だけではない表現せんとする世界観を示唆しているのではないかと感じた。

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まりぽっさ

5.0猛毒

2018年11月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

2年前にカリテで見たもんで、細部は忘れてしまいましたが…
作品の熱と監督の冷徹と主人公のなすび顔は、あと10年忘れられそうにない。

こんな本物の 大 作 家 が隣国にいたとわ知らなんだ…ファンになりました。★6。
次作は絶対に見るし、過去作も見たい。リスペクト。

追記:
なんかセクハラだかレイプだかで告訴されたらしいすっねギドク御大。
トホホ。

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日高雄介

3.5キム・ギドクの"毒"が足りない

2018年10月9日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

キム・ギドクにしては普通に物語を映画にした感じで真っ当に観れる。

国と国とが統一したらまた会おうと主人公のセリフが印象的で北朝鮮の国民は皆どこかでそんな思いを抱いているのだろうか。

韓国から観た印象に北から観た印象とどう?違っているのか興味深いし日本人が共感出来るとしたら冤罪にあった人くらいだろう。

韓国での酷い扱いからもっと酷くなる北での扱いにどの国でも一国民をザラに扱う訳で国の情勢が違っても変わらない被害者はいる筈で。

クマのぬいぐるみは"くま"なく!?調べなかったのだからドル札はソコに隠していたら。

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万年 東一

5.0永久保存版🙆‍♂️

2018年6月17日
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北朝鮮の貧しい漁師が、漁船の故障で韓国に流れ着いた事をきっかけに、韓国と北朝鮮の両国から迫害を受ける。漁師は家族を大事に思って行動しているだけなのに救いが無い。胸が締め付けられる映画である。両国の分断は、資本主義のアメリカと社会主義のロシアの対立が引き起こした。その影響で一般市民までが苦しめられる。改めて分断の意味を考えさせられた。

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@Jankichi@

4.0北と南に翻弄される朝鮮人漁師の悲哀

2018年4月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

キムギドクの過激描写は封印。
韓国は北朝鮮を“自由のない貧しくて不幸な国”という哀れみの目で見ているがそれが間違っている事に気づかされる。
自由があってもお金が無ければ不幸な韓国は日本をみているかのよう。
主義主張が違う北と南で同じく酷い目に合わされる一介の漁師。
軍隊で鍛えた立派な肉体をもってしても優しく献身的な巨乳の奥さんの慰みにも勃たないほど打ちのめされてしまう。
何一つ悪いことしていないのに不憫すぎる。

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消されるので公開しない

4.5北も南も

2018年3月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

北朝鮮の漁師が船のモーターが故障して韓国領海に入り、保護される。
スパイ嫌疑で厳しい取り調べが続くが、優しい局員に癒される。
結局、送還されるが北でも同じことが待っていた。
政治に翻弄される国民が哀れだ。

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いやよセブン

2.0キム

2017年9月19日
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冒頭の水爆実験成功の垂れ幕がタイムリー過ぎて一番インパクトある。
同志は北朝鮮に行ったことがありますか?
ないのに不幸だと決めつけるんですか?という話であり、
悲しいたびに泣かないといけないんですか?っていう話でもある。

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pigeyes

3.5どうしたキム・ギドク⁉️分かりやすいぞ❗️ 過去の作品をを知る者と...

2017年7月13日
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どうしたキム・ギドク⁉️分かりやすいぞ❗️
過去の作品をを知る者としてはまさにビックリ仰天(゚д゚lll)
家族想いの漁師の男。この男の心を2つの国家がズタズタに引き裂く悲劇。
キム・ギドク特有の毒は無くとも普通の映画の何倍もの毒が満載。

(2017年1月12日 シネマカリテ/シアター2)

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松井の天井直撃ホームラン

5.0辛い

2017年4月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

壮絶な状況が一切救いがなくて苦しかった。
SFでもファンタジーでもなく現実にある話かもしれないという事が
リアルだったのだけれど素直に面白かったと言いづらい話だった。

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ツネ

4.0不信感という網に絡まる恐怖。

2017年4月6日
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鑑賞方法:映画館

かなり前に観ました。
『The NET 網に囚われた男(2016)』
原題  The Net

(あらすじ)
北朝鮮で奥さんと娘と3人で仲むつまじく暮らしていた漁師のナム・チョル(リュ・スンボム)は、 漁の最中に網にかかり南、つまり韓国へ流されてしまう。韓国警察に身柄を拘束され、スパイ容疑と、韓国への亡命を強くすすめられる。しかし愛妻家のナムは、必死で厳しい尋問に耐え、やっとの思いで北に戻るも……。

忌野清志郎さんの"あこがれの北朝鮮"いう曲をご存知でしょうか?
"北朝鮮であそぼ
楽しい北朝鮮
北朝鮮はいい国
みんなの北朝鮮"
この曲は一般的には、「皮肉」と解釈されています。
私も本作を観るまで、そう思っていました。
独裁者による洗脳で、貧しい生活を強いられている北朝鮮の方達。っていう。
しかし、彼等は北だけしか知らないので、それが「普通」なんですよね。
なので南で身柄を拘束されたナム・チョルは、自分達がどれだけ穏やかに幸せに暮らしているか訴えます。
北に帰りたいと。自分はスパイじゃない!と。
けれど、南は南の価値観で、「独裁者からナム・チョルを救え!南に投降させろ」となります。北に帰らせるなんてとんでもない!独裁者の国だぞ!可哀想!救わなきゃ! つって。

ここ、はっとさせられました。
先進国、発展途上国って、何を基準にして先で、何を基準にして途中なんでしょうかね。
経済的に豊かな国が、そうではない国に行ってダムとかビルとか建て、先進国の価値観で、先に、先に、向かわせるのって、どうなのかなって。
彼等は彼等の価値観で、十分に幸せなのかもしれない。
そう、幸せって自由じゃないと得られないものなのかな?
独裁者の下でも、幸せってあるよな?とか、考えました。
でも、自由じゃなくても幸せはあるけど、自由で豊かだと幸せの選択肢が増えて、寧ろ幸せだって感覚が薄れるかも。
貧しい国では、家族みんなが一日しっかり御飯が食べられれば幸せ。
幸せは一個だもん。

でも、それが「普通」だったナム・チョルですが、南の"経済的"な豊かさにも、ちょっと影響される訳です。
そして北に帰ってからは、南に寝返ったんじゃないか?って疑われる。
また身柄を拘束され、尋問開始です。
信じる物を失って行き場をなくす、心。
心が、不信感という網に絡まる恐怖。

キム・ギドク監督作品にしては、バイオレンス少なめ。
ストーリーも分かりやすい。俳優さん達者です。
けれど、ちょっと刺さったトゲが、あとから化膿してくる感じ。
今そこが、熱を持ってます。

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さぽ太

4.0体も心も痛い

2017年3月6日
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鑑賞方法:映画館

開始数分でキムギドク流の愛情表現。

そのあとはひたすらに苦しい。

同じ民族なのに。

取調室で追い詰める役の人が主要キャストなのにアンマッチに見えて残念

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とけとけ

4.0甘い採点です!

2017年3月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

封切りから2カ月たつというのに、新宿では結構な客入りではあった。オイラは単身赴任先のグンマ(高崎)で見ようと思っていたが、レイトショー1本だけでしかも10日で終わってしまうため、行く機会がなくなると思って久々に新宿で鑑賞。
映画自体は悪くないし、なかなか半島の南北問題に迫るいい内容だと思う。ソウルであれ、ピョンヤンであれ、体制というものが個人を何とも思っていない残虐性がよく描かれていると思う。
しかし、あのキム・ギドクの作品としては物足りなさを感じる。
本当なら★4つはつけすぎ。
韓国や半島に関心のない人には、見なくてもいいような映画である。
スリリングな娯楽作を望んでいるのではない、やはり人間の中にあるヒリヒリとした痛みというものの描き方が、過去の作品ほどうまくできていないのだ。その点が大いに不満。
韓国でのキム監督の評価、立ち位置がどういうものかはまったく知らないが、なんか、小さな地味な存在になっちゃった…という印象。
日本で「韓国の北野武」などと言われたのはずいぶん昔のことなんだよね。

それでも、今後の活躍に期待して、甘い採点にしておく。

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町谷東光

5.0政治の狭間に生きる家族への思い

2017年2月27日
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鑑賞方法:映画館

凄い映画を観た。
 鬼才キムキドク監督『網に囚われた男』
 北朝鮮と韓国の軍事境界線近辺の寒村に住む川漁師の平凡な男は、妻と幼い愛娘と共に貧しくも平穏な日々を送っていた。ある朝、男はいつものように小さなボートで漁に出かけるのだが、魚網がエンジンに絡まりボートが故障してしまう。川に流され自らの意思に反して韓国領に流された男は、韓国の警察に拘束され北朝鮮を憎悪する取調官に狂気のごとき尋問を受ける。かたや男の潔白を信じ、彼の身を案じる警護官の心の葛藤を見事に対比させている。物語はここからはじまる。

 韓国と北朝鮮との政治の狭間で苦悩する今の朝鮮半島の状況を、そして一人の人間として家族を思う人間らしい感性を、この男を通じて見事に表現してる。社会ドラマであり人間ドラマだ。

 在日コリアン3世の私自身、ピョンヤンへもソウルにも数え切れないほど行ってるし、北朝鮮にはかつての祖国帰還事業で渡った親族(現在行方不明)もいる。韓国は、朝鮮戦争で一家離散した私の本籍地があり、そこは祖父や祖母が育った小さな村がひっそりある。どちらも私のかけがえのない故郷だ。

この男の苦悩は私の心情のどこにぶつけたらいいのだろう。

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song

川を自由に泳ぐ魚にはなれない

2017年2月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

北の漁師が事故で南に行き帰ってくる話

北朝鮮と韓国の歪な関係を鋭く描いた作品だと思った。
テンポも良くタイトルが出る前に事故で国境を超えてしまう。

取り調べの嫌な感じと、一向に帰れないもどかしさ、単純に解決できない
もどかしさなど、全体的に心にズシンと来る。

主人公は後ろめたさなく、純粋に帰ることだけを望む。しかし両国間の摩擦によって
翻弄され絶望する。
単純な話であったがそれ故に奥の深いテーマで軍事境界線のもどかしさが伝わって来た。

独裁国家だとしても生まれ育った場所ならばそこにはそこの幸せがある。
韓国側がいかに自由で素晴らしく思えたとしても、故郷に家族が居るならば、
帰る場所は一つだ。

TVなどでいかに北朝鮮は危険であるかを切々と語られているが、内面までは深く語られない。
国民の生活や意識はどうなのか興味が湧いた。
実際、ロケットや核ミサイルの脅威は有るが、そこまで自分勝手な国だろうか。
アメリカや中国、ロシアだって同じ実験はしているし武力でわがままを押し通しているように思える。
国家の問題は色々あるし完璧な国なんて有りはしないのだから、互いの良い所、悪い所をしっかり理解して
いきたいと思う。

脱北した人の何割が帰りたくとも帰れず、無理やり韓国国民になっているのか。
この映画を見るまで、脱北者は北朝鮮が嫌で命からがら国境越えして来たものと思っていたが
そうとも言い切れないのだなと思った。

最後の展開は悲劇としか言いようがないのだが、国境とは国家とは何なのかを考えらせられた。

素晴らしい作品だった。

劇中セリフより

「自由が幸せとはかぎりません」

今が幸せなのは自由だからなのか?

自由のために戦う意味があるのか、幸せのために戦うのか。
不幸を生む争いだけは避けなければならないと思った。

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フリント

4.0分かりやすいキム・ギドク作品

2017年2月15日
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鑑賞方法:映画館

キム・ギドク作品って正直、抽象的だったりよく分からなかったりするのがある。これは分かりやすい。

北朝鮮の漁師、漁師といっても小さな船で魚を網で捕まる漁。それで妻と7歳になる娘を養っている。
いつものように漁に出るんだけど不幸なことに網がエンジンと絡まり船が故障。流されて南(韓国)に…韓国にとっては不法入国。脱北?スパイ?となる訳で…

主に取り調べのシーンがメインになるわけですが、なかなか見応えありです。
韓国側からすれば、この男はあの独裁国家で洗脳されてる可哀想な人民。でも男はそんな事一切思ってないし、ただ愛する家族の元に帰りたいだけ。
韓国側、北朝鮮側といった国家の体裁もあったり言葉では同士と言っていても南北の戦争からのわだかまりがあったりと真の意味での南北統一とは…と真摯に訴えてる作品かと思います。

捕まえられた魚はもう駄目なんだ…彼が選んだ選択と幼い子の笑顔が心に突き刺さる。

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豆

4.0切ない。。。

2017年1月19日
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鑑賞方法:映画館

水曜日、サービスDAYに鑑賞。お昼の回に見ようと30分前に到着したもののすでに満席。なので夕方からの回を予約。
感想はただただ、切ない。。それぞれの人がそれぞれの立場で国をそして人を想っているのにそれは押し付けにしかならない。あんな独裁国家にいたら幸せになんかなれないという南側の人間。でも主人公のおとこにしてみれば国ではなく家族がいる場所が一番幸せになれる場所。。。
捕らえられてもなお自分の信念が捨てきれない男は、網に捕まえらた魚と同じくもがきながら弱っていく。ラストシーン。何回も繕い直してボロボロになったぬいぐるみしか知らず、それでもそれを愛おしくおもう娘をかわいそうに思い、南から唯一持ち帰った電池で喋る最新式のクマのぬいぐるみをプレゼントする男。でも娘が一番好きで抱きしめるものは、ボロボロになったぬいぐるみ。側から見ればゴミのようなものでもその当人にとって見ればそれは似て非なるものなり。

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Zuuzy

5.0半島分断って若い人はピンとこないと言うけれど。

2017年1月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ただただ普通に暮らしたいだけなのにエンジン故障で意に反して南韓国に流れ着いてしまった漁師。
全てがスパイ容疑に変えられて人権無視の扱いに。北朝鮮に戻っても扱いは変わらないとわかっていてもこの現実は厳しい。
分断の無意味さしか感じられないけどもっともっと根は深いんだろうな、と。
若い警護さんの正義感に明るい未来が。

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peanuts