「29thTIFF」私に構わないで SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.029thTIFF

2016年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

クロースアップや手持ちカメラを多用した感情表現重視の映画。
非常にリアリティーを感じる作品。話自体は虚実なんだろうけれど、まるで現代のクロアチアにおける一つの家族の姿を垣間見たような気分になった。
主人公は俳優初挑戦らしい。だからこそのリアリティーなのか、それとも監督と一年以上演技について話し合っていたというから、それが結実したのもなのか、とにかく、彼女の表情や行動だけで引き込まれていく作品だった。
どこかレトリックでありそれゆえに真新しいのか分からないけれど、音楽やオープニングとエンディングの字幕なども効果的で格好良く、かなりフリーダムな感じて作られた作品のように感じるけれども、何気に隅々まで綿密に気を配った作品なのかもしれないとも感じた。

SH