劇場公開日 2017年1月14日

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「共感が持てる場面が多かったです」牝猫たち 明るい未来さんの映画レビュー(感想・評価)

共感が持てる場面が多かったです

2017年3月15日
PCから投稿

この映画の素晴らしさは、現在の比較的底辺の社会を反映した群像劇ということではないでしょうか。男性の側は部屋にひきこもるネット依存の青年、独居老人、女性の側はネットカフェな難民、シングルマザーや児童虐待などが交じり合っていて、その部分の描写にとても共感が持てました。これがあるからセックス描写が活きています。

デリヘル嬢の心理の不安定と不機嫌さと、ときにモヤモヤした感じも上手く描けています。これは都市部で接客業にいると実感できます。演じている女性の体型が比較的スリムな気もしますが、グラビア系の女性よりもリアリティーを感じました。今はAVがあるので、映画ではセックス描写を延々と映されるよりも、背景やストーリー性の部分は重要だと思います。この作品は、どちらかといえばミニシアターのR18の外国作品に近いですね。

明るい未来