劇場公開日 2017年10月6日

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「誰目線?」エルネスト ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0誰目線?

2017年11月5日
PCから投稿

悲しい

知的

予告編を見た感じでは、チェ・ゲバラと共に革命を戦った闘志あふれる日系人がキューバにいたという話なのかと思ったが、全然違う。
主人公のフレディ前村は日系ボリビア人で、祖国ボリビアを医学で良くしようと志す、真面目で誠実な正義漢の医学生。留学先のキューバで、祖国が軍事政権下で人々が苦しめられていると知り、キューバ軍に入る。
オバマ氏の広島来訪でチェ・ゲバラが1959年に広島を訪れていたことがフィーチャーされたが、そのエピソードを使ってチェ・ゲバラの意思を表現している。
多くはフレディ前村のモノローグなのに、友人達が「フレディは何を考えている?」「そもそも俺たちはフレディを理解していたのか?」と言ったりして破綻している部分あり。
オダギリジョーはアメリカ留学の経験があるはずだけど、全編スペイン語、しかもボリビアの田舎訛りのスペイン語らしい。どのくらい上手いんだか判断不能だが、少なくともイントネーションは自然な感じ。アラフォーなのに20代のボリビア人に見えるのも凄い。
チェ・ゲバラ没後70年に彼の廟を参るラストのシーンが良い。

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ミーノ