素敵なウソの恋まじない

原作はロアルド・ダールの児童小説。
優しいおじいさんが恋したのは、下の階に住むカメが大好きなおばあさん。
カメにしか興味のないおばあさんを振り向かせるため、おじいさんの最後の恋が始まる。
ファンタジックな雰囲気漂う、シニア世代のほっこりラブロマンス。

と、あらすじを書けばほっこりできそうな温かい感動的な話のように感じるかもしれませんが、これある意味ホラーですよ。

素敵なウソの恋、マジ無い！
おじいさんは本当に優しいのか？
おばあさんは本当にカメが好きなのか？
おばあさんは、カメのサイズはそういうもんなんだということを調べたり人に聞いたりもせず、まだ大きくなるはずだと言っている時点でカメが好きとは思えない。
たまたまカメだっただけで、正直、犬でも赤ちゃんでもロボットでもなんでも良かったんじゃないかと思ってしまう。
おじいさんも、飼える限度は守りましょうとか最低限のルールは、動物飼う云々の前の問題。
個人的には動物虐待とか以上に見てられなかった。
それだけ、恋は盲目ってことなのか？
いや、それにしても怖い…なんでこんなストーカー気質なの？

作品のファンタジーな世界観や、お花やベランダから見える外の景色の色彩感覚、それぞれのキャラクターやカメたちの可愛さなどはとても良かった。
ずっと「誰だよ！」って思っていたストーリーテラーの正体判明とか最後の急展開とか少し強引な感じはしたけれど、最後は観たかったものが観れたようで満足。

ヨンサメカ　ヨンサメカ　レアデ　セワアシ　カウド
キスンバチイ　ガンインテノプッョシトッペ　ハシタワ

恋愛はいつになっても出来る！

キッカケ亀
実は両想い

愛するって年関係なくなんでも出来ちゃうダスティンさんの恋愛下手なところが可愛い幸せな作品でしたー

細かいことは何も語られていないけれど、長い間の人生の経験が滲む優しさや勇気、思いやりがしみじみと伝わりました。

疲れた時や寛ぎたい時に鑑賞すると、ほっこりします。フィルムもカラフルで、どこか絵本のようでした。特に嫌なことも起こらないし、ラストもハッピーエンドで、寝る前に鑑賞すると幸せなまま眠りにつけます。