METライブビューイング2016-17 ヴェルディ《ナブッコ》

劇場公開日:

METライブビューイング2016-17 ヴェルディ《ナブッコ》

解説

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演される最新オペラ公演を映画館で上映する人気企画「METライブビューイング」2016~17シーズンの第4作で、旧約聖書に基づいたベルディの出世作「ナブッコ」 (17年1月7日上演)をスクリーン上映。巨匠ジェームズ・レバインが指揮を務め、伝説の名歌手プラシド・ドミンゴがタイトルロールを歌いあげる。紀元前6世紀、獰猛な王ナブッコ率いるバビロニア軍がエルサレムを襲撃する。エルサレムの神官ザッカーリアはナブッコの娘フェネーナを人質に取るが、フェネーナを愛するエルサレム王の甥イズマエーレが彼女を救い出す。こうしてナブッコはエルサレムを征服するが、自ら神を名乗ったために神の怒りを買って雷に打たれ、野心的な奴隷の娘アビガイッレに王座を奪われてしまう。

2017年製作/183分/アメリカ
原題:The Metropolitan Opera HD Live Season 11, Episode 4: Verdi: Nabucco
配給:松竹
劇場公開日:2017年2月4日

スタッフ・キャスト

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(C)Marty Sohl/Metropolitan Opera

映画レビュー

5.0イタリア・オペラの楽しさを満喫

2017年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

「歌の素晴らしさを味わう」というイタリア・オペラの楽しさを満喫。
 アビガイッレ役のマナスティルスカが出色。権力を求める力強さのなかに、愛を求める哀しさも表現されていた。
 ドミンゴは、老けたなという感じ。しかしそのよろよろした歩き方や大言壮語の割に力強くない声が、ナブッコ役にぴったり。年を取ることによってよく演じられる役もあるのだ。
 レヴァインの表情が見れたのは、ライブビューイングならでは。実に楽しそうに振っていた。

それにしても、映画館のボリュームが大きすぎてガンガン響きまくっていた。こんな大きな音でないほうがきれいに聞こえるのに。生ならどんな大きな音でも柔らかいのだが。

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Peace

4.0ヴェルディ出世作

2017年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

レヴァイン&ドミンゴ の二枚看板のせい? 東劇が満席!
ドミンゴがバリトン役を演るようになったのはここ数年、 METのアーカイブでも検索してみたけれど、ナブッコは初役らしい。75歳。
すっかり車椅子のレヴァインも、指揮棒を持つととても元気に見える。
そのせい?序曲が切れたところで大拍手。
嬉しいよね♪
キャストはパワフル系揃い、女声ふたりは勢いと安定感あわせ持つ。
インターバルの特典映像は レヴァイン・ドミンゴ・ゲルプ氏のトーク。
レヴァインが「ミスはあるが問題ではない。オペラを演じきる、最後まで素晴らしい音楽を届け続けるエネルギーと努力に、客席は反応する。」というとドミンゴが「私の中には常に完全なる音楽のイメージがあって、その通りに歌おうと最大の努力をし続けているが、一度も完璧にできたことなどない」と返す。
キラキラキラキラ ....
言うまでもなく、3幕2場の  Va, Pensiero が看板曲。
初演時に熱狂的に支持された、という伝説の曲。
wikipedia によると、最近の研究でその伝説に疑義がとなえられているそうではあるが、イタリア第二の国歌と言われてる曲。
捕囚となった人民が祖国を思う歌は、容易にオーストリア支配下にあったイタリアの人々の胸中を想像させる。
この曲、拍手に応えて2回演奏された。えっ?と思ったが METの慣例らしい。
こんな時代だから?と思ったのは考えすぎでした(笑)

この日のMCは  E・オーウェンというバス歌手。
いくぶん緊張されているようで、初々しく、それもまた楽しい♪

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