劇場公開日 2017年10月7日

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「好きだなこの映画。 菅田将暉迫真の演技に 彼を今迄以上に好きになっ...」あゝ、荒野 前篇 Misatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5好きだなこの映画。 菅田将暉迫真の演技に 彼を今迄以上に好きになっ...

2017年11月12日
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鑑賞方法:映画館

好きだなこの映画。

菅田将暉迫真の演技に
彼を今迄以上に好きになってしまった。

とは言え、ストーリーがグッとくる。

過去のトラウマを持つ
新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)。

性格も育ちも違うふたりがふとした偶然の出逢いにより、ボクシングを始める。

相反するふたりだが、
「人を憎んで強くなろうとする」
「憎むことで強くなれる」と信じている。

信じているというよりは、自分に言い聞かせているような。

そうするしか術がなかった、
愛を受けて育つことがなかったふたりには、憎むことで生きる力を保ち続けていたのかもしれない。

特に新次はそう感じる。

健二はそんな新次の背中を見て、
憧れる氣持ちもあったのではないかと思う。

そう強くなりきれない自分が歯がゆいような。

ボクシングを通じて、ふたりそれぞれの性格が顕になるシーンがよく表現されている。

前編は、新次と健二の今を描いている。
後編は、彼らの心の内がどう変化していくのか楽しみだ。

彼らのストーリーが展開しつつ、
自殺についてのテーマも盛り込まれている。

現代社会の問題を、危機感を訴える要素がありぜひおすすめしたい作品だ。

後編が待ち遠しい。

Misato