続・深夜食堂のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ ※ 鑑賞直後のメモから。 実を言うと、原作・ドラマ版...
☆☆☆★★★
※ 鑑賞直後のメモから。
実を言うと、原作・ドラマ版はおろか、前作と観ていないのだが。これほどの良作とは思わなかった。何度も笑わせて貰い、最後は泣かされてしまった。
とにかく、『ぼくのおじさん』同様に、キムラ緑子が最高!
キムラ緑子を観る為だけでも1800円を払う価値が有る。
マジで浪花千栄子を目指して欲しい。
ハリウッドでは、なかなかここまでの旨味成分が入った映画は作れまい。
2016年11月5日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン4
ゆったりした空気感
深夜食堂 続編の映画ということもあり
前回も出演していた多部未華子ちゃんがいた。
お葬式の話がすごく多かったので、
忠さん亡くなったらどうしようと心配した。
豚汁定食の話、すごく切なかった。
面白かったです。
東京サイドストーリーを見るのも楽しみ。
【”老いた母が息子を想う気持ち。”最良の食漫画の実写化の逸品。前作より更にパワーアップした俳優陣も魅力を増した作品である。】
ー このシリーズの豪華キャストが凄いのである。(チョイ役も含めて。)
渡辺美を筆頭に、蕎麦屋の池松壮亮、キムラ緑子の親子、山中崇、安藤玉恵、宇野祥平という一癖ある常連客。
谷村美月、篠原ゆき子、松重豊、光石研、前作でメインを張った多部未華子&余貴美子、まさかのチョイ役佐藤浩市、そして人の良い警官オダギリジョー。(私は、オダギリジョーは好きであるが、ここまで善人の彼は観た記憶が無い。)
中でも、息子の身を演じる渡辺美佐子さんの姿には、涙を禁じ得ない。-
◆感想
・今作は、二組の老いた母が息子を案じる姿が描かれている。
それについては、深く言及しないが、その姿を温かく見守るマスター役・小林薫の姿が盤石であるのである。
・夜中の12時から朝7時まで営業する食堂に募る名もなき人々の、カウンターを囲んでのさり気無く相手の素性を探りつつも人間としての善性溢れる会話の数々。
<前作に引き続き、非常に面白く鑑賞した作品である。
漫画の実写化の最良なる作品であると思う。>
■全然、今作と関係ない事
・今作第一作を一昨晩に鑑賞したのであるが、その後私が契約している配信会社から”お勧め”と言って今作を含め「極道メシ」などが提示されて来た。
・ウーム。流石、配信会社。
というかスマホを含めAI技術の進歩には目を見張るばかりである。
個人の嗜好を巧みに取り入れて行く姿。
そりゃ、AIに仕事を奪われる事を危惧する人たちがデモを行うのは分かるよね。
<明日は、いつも通り、”俺は”MIP”を観るので、途中退席する!”と宣言してあるが、(故に始業はAM5:00である。で、もう寝る。)
けれど、AIの進歩って、人間の仕事を奪う事にならないのかな!
助けて!MIPのイーサン・ハント演じるトム・クルーズ!
貴方がスタントなしに過酷なスタントに拘る理由が、きっと分かるんだよな!>
食をつくるって暖かい
初出の深夜食堂がよかったので、続編も観てみた。小林薫演じるマスターって誰に対しても言葉のトーンが同じで思慮深くて、分け隔てない。心を少し病んだような人もここに集うのはそんなフラットな視線を感じるからだろうと思える。
今回もエピソード集で3話構成。エピソード集は1回当たりで完結するので、ショートストーリーなので観やすい。2話がここで切れるの?って印象があったけれど。
いずれも、最後に、食べたいものがあったら言ってくれ、できるものであればつくるからさ、という言葉は暖かい。どんな言葉よりも食を提供するって暖かいメッセージになりえるんだなって思うと、料理をできるようにしておきたいって思う。
食堂という対話の場
深夜食堂のオープニングってなんであんなに胸を締め付けられるんだろうなあ。
深夜食堂のオープニングと言えば車からの景色。
ギミックなく移動撮影される宵の歌舞伎町交差点付近。
そして鈴木常吉が歌う「思ひで」。
きらびやかで、人がうじゃうじゃいて、どこまでも街が続いて、いつまでも眠らなくて。・・・。
その光彩にかぶさる、たどたどしいのに野太い歌声、
『君が吐いた白い息が、今ゆっくり風に乗って・・・』
わたしのような地方人が憧れて夢破れた東京の原風景。
散った地方人の気分を見透かしているような哀しい歌。
むしょうに心が乱される。
──
Under the Hollywood Signというブログがある。ブログ主のHope Anderson氏は香港生まれ、東京育ちのプロデューサー兼映画監督兼ライターetc・・・だそうだ。
記事は多岐にわたり、日本への造詣もとても深い。しばしば外国人の敷衍する日本・日本人が、生粋の日本人よりも本義や深意を言い当てているばあいがあるがUnder the Hollywood Signにはそういう記事が沢山ある。
そこに深夜食堂の記事があり、奥深い考察を発見した。
がんらい深夜食堂のベースになっているのは夜に起きている人どうしの邂逅であろう。では、なぜ東京に夜に起きている人が存在しているのか──についてHope Anderson氏は日本史から説き明かしてみせている。
『欧米では、レストラン(旅館から独立した飲食店)の起源は、革命後のフランスで、料理人が貴族の台所から突然解放されたことによるとされているが、日本ではそれより170年以上も前に、徳川幕府が大名の倒幕を防ぐために参勤交代制度を導入して以来、レストランが誕生したのである。1615年以降、大名は妻子を人質として江戸に残し、領地と江戸を行き来することになったため、大名の移動だけでなく、生産性のない相当数の従者を都で養うために、巨大な経済システムが発達したのである。飲食店だけでなく、海運、銀行、百貨店、劇場、美術工芸品など、あらゆる商業のルーツは徳川時代の江戸にあり、1700年には世界有数の大都市となった。商人層が成長し、繁栄するにつれ、その資金と欲望は、夜遊びという新しい独創的なものを生み出しました。』
(『Under the Hollywood Sign』『The Tokugawa Period Origins of Tokyo’s Nightlife, and Why They Matter in “Midnight Diner”』(東京の夜景の起源は徳川時代、そして『深夜食堂』に見るその理由)より)
(DeepLの翻訳による。)
かんたんに概説すると大規模な人の移動となる参勤交代によってレストラン=食堂ができた。それに前後付随して地方から来た者たちのナイトライフが派生した。という話。
この記事は、海外でリメイクされた深夜食堂(韓国版や中国版)が深夜食堂のコア(本質的動機)を持っていなかったことによって失敗した──と論結している。
『韓国や中国で「深夜食堂」が失敗したのは、東京の文化的な成り立ちが関係しているのかもしれない。中国や韓国にも都市文化はあるが、400年前に生まれたわけではないし、生涯夜更かしというのは最近の現象である。それに対して新宿は、ほとんど日の目を見ない人々が多く住んでいる。新宿のバルコニーで仕事前の一服を楽しむマスターのように、彼らの世界は夜行性であり、歴史が深い。』
(同ブログより)
納得の記事だった。
──
各エピソードは展開が性急だが筋が面白く台詞に滋味があった。かぎりある尺に三つの佳話を詰めていて感心した。
出演者は全員が演技派だった。こだわって縛ったキャスティングだったと思う。
ドラマでも映画でも深夜食堂は食堂(や交番)およびそのまわりだけがセット。空がないからセットの臨場感には限界がある。が、リアルなエージングなどでロケとの差を縮めている。ひじょうにシームレスだった。
比較的後発に参入した常連キャラだけど、篠原ゆき子と光石研の刑事コンビ、ものすごく楽しくないですか?。だい好きです。このコンビだけでスピンオフがいけると思います。
懐かしい井川比佐志が出ていた。いい声といたずらに険しい眉間。
(余談だが加瀬亮と井川比佐志が出てたCM「ローソンのおにぎり屋」をたまに見たくなってぐぐるのだがどこにもなくてたどり着けない。あれって(ネットから)削除されてないだろうか?)
不破万作、宇野祥平、山中崇、谷村美月、前述のコンビ、他多数。ちょっとだけ出てくる人が光る映画。シリーズを見ていれば、なおさらだろう。
──
深夜食堂で「夜に起きている人」と並列しているもうひとつの大きなモチーフが「地方人のるつぼ」である。
新宿のちいさな食堂は全国津々浦々さまざまな人たちの集いの場──でもある。
ブログUnder the Hollywood Signでも、上述した記事とは別の深夜食堂の記事で、シーズン1の第8話ソース焼きそばを例にあげ、深夜食堂が地方・地方人たちの架け橋or再会の場所になっていることを叙説してみせている。
(シーズン1の8話で)父親に捨てられた過去を持つアイドル風見倫子(You)は最盛期を過ぎたが女優としての生き場所を見つけようと業界にしがみついている。
注文するのは決まってソース焼きそばの目玉焼きのせ。
倫子を捨てた父親(でんでん)があらわれ、こんどかのじょが来たらソース焼きそばの目玉焼きのせに四万十川の青のりをかけてあげてくれよ──とマスターにたのむ。
──食材を通じて出自が判明し、父と娘、過去と現在がつながる。
・・・。
そうはいっても深夜食堂も、ドラマに映画に、これだけ数と回を重ねると「夜に起きている人」と「地方人のるつぼ」の二大モチーフだけではやっていけない。
よくもまあ夜やってる食堂というだけの基礎設定を、多岐にドラマ展開させているものだ──と感心する。
TikTokなんかを見ていると誤解してしまうが、東京の夜に息づく人というのはトー横の子供たちでも歌舞伎町のホストたちでもない。
もっとずっと基幹でありエッセンシャルでありながらまったく目立たないことをしている者たちだ。
その無名の者らの吐息をとらえることでそれぞれのキャラクターが立ちあがる。
そしてキャラクターが毎夜食堂へ集う。
忠さん(不破万作)の台詞に「なにを食うかじゃなくて、だいじなのは誰と食うかだろ」というのがあった。
けっきょく深夜食堂って「夜に起きている人」や「地方人のるつぼ」より以前に、わたしたちの失われたコミュニケーションについての物語なのかもしれない。
またもや3話のオムニバス。1話目の女優さんも2話目の女優さんもなか...
またもや3話のオムニバス。1話目の女優さんも2話目の女優さんもなかなか良かった。大御所たちの配置も抜群。
前作は多部ちゃんが良かったなと思ってたらなんと3話目に登場、歓喜。完全にヒロインである。話は若干変。あの状況で騙されたら立派な認知症である(笑)だが、オダジョーの活躍もありしっかり感動できます。
なんかこの昭和臭の闇にハマりつつあります。ドラマ、再放送しないかな。
J:COM
何の変哲もない続編
前作と本作の中身が混ぜこぜになっていてもなんの違和感もない、本当にただ前作からの続き、ただの延長版。なので、わたしの感想も前作と同じです。
個性派揃いの俳優さんたちの味のある好演で、あまり共感できないエピソードに、情がたっぷり加えられて前作よりはジーンとくるシーンが多かったかな。蕎麦屋の倅の話は面白かったです。
それにしても風鈴屋とか商店街に佇む交番とか、寅さんシリーズに憧れているのか、相変わらず違和感ありすぎの昭和感。
そもそもこの店深夜過ぎてから営業しているのに、客層があまり時間帯に相応しくないんだよね。それに、明け方店閉めてるのに、マスターは昼間っから活動しててさ、いったいいつ寝てるの?とか、設定に野暮なツッコミ入れたくなる。まあ、もともと漫画を映画化してるわけだから少々無理があってもいいんだけど、やっぱりその辺が物語に入り込めない理由なんですよね。
それにしても相変わらず美味しそうな料理。個人的に好きな昭和風のお店。常連ばかりで一見さんは入り難いかもしれませんが、一度このお店に行ってみたいです。
常連だらけの食堂、居心地悪そうだ。
私が飽きたのか。
気付けば常連だけの排他的で居心地悪い空間。
常連の達者な役者陣の出番を減らせるなら次も見よう。
店に入らぬ 片岡礼子(KAMIKAZETAXI繋り)の暗い生活臭漂う存在感と多部未華子の良すぎる滑舌は、まあ収穫。
続のほうが良かった。
映画深夜食堂を見たあとにたて続けにを続深夜食堂を見た。
やはり良かった。2話焼きうどん、3話とん汁定食が泣けた。
2話、結婚に反対されていた蕎麦屋の息子、最後にマスターがお母さんに、この蕎麦食べてみてと言う。そして食べてから種明かし。息子が何ヶ月前から蕎麦づくりの修行をしていたと知らされる。母の涙。僕も心が揺さぶられました。本気の気持ちは伝わる、やっぱり人生一生懸命、生きないとね。思い知らされた。
3話、詐欺にあったお婆ちゃんの話。
実は昔に子供と旦那を捨てて、別の男とかけおちしていた過去が明らかに。
お婆ちゃんは、ずっと罪を背負って生きてきた。マスターや多部未華子との、温かな交流。良かった。そして、顔だけ、タクシーから、警官の協力で息子を見る。
息子の立派に父親になっている姿に涙の
お婆ちゃん。泣きました。
良かったなあ。これは傑作ですね。
一つひとつのストーリーが心に染みた!
マンガもドラマよりも深みが増して、
とても良い作品に仕上がっている。
第一話 焼肉定食
喪服を来て歩くことがストレス発散
という風変わりな女性の話
第二話 焼うどん
蕎麦屋の息子と子離れしない母親の話
第三話 豚汁定食
息子の借金のために福岡から上京したものの、
お金を騙し取られてしまうおばあちゃんのお話
どこか少し不幸を感じさせるところが、
見ているものの共感を呼ぶのだと思う。
そして、この深夜にやっている「めしや」で、
一人で、または、マスターやお客さんと
その不幸を分かち合いながら、
マスターの作る何気ない料理に癒されていく。
最後は、ちょっぴりいい話で終わるところも
いいよね!
あ〜、胃袋と心を満たしてくれる食堂が
私の近くにあるといいのになぁー!
豪華なゲスト陣
2020年3月15日
#続・深夜食堂 鑑賞
新宿の路地裏にある小さな店
深夜0時〜朝7時まで営業
のれんに「めしや」と書かれている
メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎
だが、作れるものならば言えば何でも作ってくれる
それが深夜食堂
居心地がいい
感じ方は人それぞれだと思うけど、私にはこの優しく包み込まれる時間の流れに身を委ね、ずっと居たいと思わせてくれる、こんなめしやがあったなら、絶対に常連になるのに!
ホントいつも、あれ?もう終わり?と寂しくなってしまう映画です。
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