相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 インタビュー: 水谷豊&反町隆史のコンビネーションを熟成させる、付かず離れずのスタンス

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相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

劇場公開日 2017年2月11日
2017年2月9日更新
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水谷豊&反町隆史のコンビネーションを熟成させる、付かず離れずのスタンス

「今、何ができるのか」をひとつひとつ実践し時代を活写してきたからこそ、「相棒」は長寿シリーズとなりえた。その中心にいるのはもちろん、警視庁特命係の杉下右京こと水谷豊だ。約3年ぶりとなる「相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人」では、反町隆史扮する4代目相棒の冠城亘とともに、国際犯罪組織が国家をも巻き込んだ難事件の真相に迫り真実を導き出す。(取材・文/鈴木元、写真/根田拓也)

「相棒に携わっている全員がそうだと思うんですけれど、今、何がいいかということをずっとやっているものですから難しいと感じることはないんです。ただ、何を残して何を捨てていったらいいかということはやっていますね。いつも新しい世界に向かっていきたい思いが強いですから」

同じ役を続ける難しさと楽しさを問うと、水谷はこう答えた。2000年6月の土曜ワイド劇場の2時間ドラマから、間もなく17年。多彩なレギュラー陣と手練れのスタッフによって築かれた強固な信頼関係は揺るぎない。その“相棒ワールド”に、15年10月のシーズン14に法務省から出向してきた反町の心境はいかばかりだったか。

「パッとすぐに入れる器用なタイプではないのでやはりプレッシャーはありましたけれど、水谷さんがすごく心を広くして受け入れてくださった。共演者もスタッフも自然な流れで接していただいたので助かりました」

そして1年余り、右京と冠城として実戦を積み、昨年10月からのシーズン15で冠城が晴れて!?警察官(しかも巡査)となった設定での劇場版。水谷には長寿シリーズならではの感慨があった。

「テレビシリーズから映画ができるのはそうそうあることではないですから、皆の夢といいますか1本目の映画ができた時は皆で大喜びしたのを覚えているんですけれど、それがまさかのⅣですからね。しかも、歴代の相棒で映画ができているわけですから、ソリ(反町)の時に映画ができなかったらどうしようという思いもありましたので(笑)、いやあ、やっぱりうれしかったですね」

一方、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(13)以来の映画となる反町には、相当な思いがあったようだ。

「映画はお客さんに劇場に足を運んでいただくわけですから、それなりの覚悟と責任を持ってやらなきゃいけないと思いました。さらに、見応えのある映画ならではの内容でもあったので自分なりにプレッシャーも感じていました」

時代時代で絶妙に時事ネタを取り入れてきた「相棒」。今回も7年前に隠ぺいされた英国の日本領事館で起きた惨殺事件で生き残った少女が、再び誘拐されたのを端緒に国際犯罪組織が日本政府に身代金9億円を要求する脅迫事件が軸となる。組織的なテロ、リオ五輪をイメージさせる国際的なスポーツ大会、そしていじめ問題まで盛り込んだ太田愛さんの脚本を、2人とも絶賛する。

水谷「まず太田さんの世界があるんですね。それが『相棒』に参加していただいた時から見事に『相棒』の世界になっていく。何をやっても『相棒』になるというのが『相棒』の特色なんですけれど、太田さんの社会を見つめる目でしょうかね。それが遺憾なく発揮されていました」
 反町「難しくもなく分かりやすくもなく、なおかつミステリアスでもあるという、非常にバランスがいいなと思いました。事件があって犯人を追うという部分だけではなく、水谷さんやキャストがかき回して流れをつくっているなという印象でした」

特命係はもちろん、捜査においてさまざまな壁にぶつかるが、右京の持ち前の推理力と洞察力、冠城も独自の視点から事件の真相に迫っていく手練手管が真骨頂。撮影はシーンごとに互いの呼吸でつくり上げているという。

水谷「初めに打ち合わせをすることは多少ありますけれど、その時その時ですね。やってみると相手がどこへいこうとしているかも分かりますし、それが今面白くなってきているところです。基本的には監督がつくった流れにのっとった上で、我々がどうキャラクターを生かしてプラスアルファするかということになると思うんです」
 反町「現場でいろんなことを感じながらですね。こういうところにこだわっているんだ、だったらこう出てみようといったことは全部ではないですけれど、少しは理解できるようになっているので糧になっています」

犯行グループの標的は、世界スポーツ競技大会の日本選手団の凱旋パレード。福岡・北九州市の全面協力により、市の目抜き通りを半日にわたって封鎖する「相棒」史上、否、日本映画でも過去に類を見ない大規模なロケが敢行された。天候不良で2度仕切り直しをしたにも関わらず、当日は3000人のエキストラが集まったのは「相棒」が国民的作品であることの証左だ。

水谷「あれだけ大勢の人が来てくれたことにまず感動し、我々は事件を解決しなければいけないので、あの群衆をかき分けて走っていくというのは映画的にゾクッとしましたね。でも、集まってくださったエキストラの方々はついつい僕たちを見るんです。だから、こっち見ないでねってお願いしながらやっていました(笑)。日本に北九州市がなければ、この映画はできていなかったくらいのことが行われましたね」
 反町「すべてのタイミングが合わないとOKをいただけないので大変でしたけれど、周りの人たちはパレードを見ているから止まっているじゃないですか。そのへんはうまく2人で動けたかなとは思います。ちょっとイベント的でした」

ドラマは現在もシーズン15が放送中だが、映画という大きな節目を共にしたことで2人の関係性に何か変化はあったのだろうか。

水谷「確実に変化はしていると思いますけれど、意識してのものではなく自然な変化ですね。それが我々にとって一番いい。先に向かって計画を立ててやってきているものではないので、何かしらの影響があったろうなということは、自然に次のものに表れるんじゃないかと思っています」
 反町「映画だけということではなくひとつひとつの積み重ねで、結果、いい相棒だなと言っていただけるように冠城亘を演じているところがあるので、そこを目指していきたいですね」

そんな2人は生活のリズムが真逆だという。水谷は深夜になって寝るかどうかを考え、反町は午後9時には就寝するそうだ。それゆえ、地方ロケなどでは現場ではがっぷり四つに組むが宿泊先で顔を合わせることはほとんどなく、互いに「本当に泊まっているの?」と言って笑い合う。そんな付かず離れずのスタンスが、2人のコンビネーションをさらに熟成させる潤滑剤になっているのかもしれない。

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