「豪華な演者の意味」ダークネス MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5豪華な演者の意味

2017年7月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最近伸び悩んでいるジェイソン・ブラムらしい作品。特に今の彼を象徴しているのではないか。なんせケビン・ベーコンやラダ・ミッチェルら豪華な俳優陣にも関わらず、日本未公開。この時点で期待するのは止めた。結果その考えは間違えておらず、案の定という感じであった。

定番のオカルトホラーで、上流階級のとある家族は負のオーラが漂ういかにもな設定。しかし、ポイントは問題を引き起こす原因が家族関係とは関係無く、自閉症の長男が拾った石がきっかけ。普通は曰く付きの物件に越してきたギクシャクした家庭が…的なことが多いが、障害を持った子供が原因となると防ぎようが無いというか、なんともコメントし難い展開。新しい試みだと思うがこの自閉症の子供は正直要らない。終始観ていてイライラさせられる行動が多すぎる。自閉症という設定だから仕方ないが、限られた上映時間の中で、もっと他の部分を描けと釘を刺したくなる箇所が中盤に多くある。よってこの設定が仇となり中だるみが大いに発生していると考えられる。所々好感触な設定もあるのだが、イライラが勝り印象にほとんど残っていない。

「未体験ゾーンの映画たち」にもラインナップされず完全未公開作だったが、これは劇場まで行くほどの作品ではない。

Mina