劇場公開日 2017年3月25日

「ありえないからこそ新鮮。純粋すぎる愛の行方は。」PとJK 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ありえないからこそ新鮮。純粋すぎる愛の行方は。

2017年5月15日
PCから投稿

悲しい

楽しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:ふとしたきっかけで出逢った、お互いに純粋な警察官と女子高生が、思い悩みながらもお互いを理解しあっていく真っ直ぐな姿が、観ていて清々しい。2人を取り巻く人間模様も、また深い感慨を呼ぶ。
否:ストーリーそのものはかなり荒唐無稽。恋愛映画にそぐわないようなシーンもあるので、好き嫌いは分かれそう。

 展開はまさに恋愛映画の王道といったところでしょうか。ひょんなことから出逢ってしまった、真面目すぎる警察官・功太と真っ直ぐな女子高生・カコ。そして純愛を貫くために、功太が出した“結婚”という答え。そんな突拍子もないストーリーですが、観ていて何故か心惹かれてしまうのは、功太とカコの純粋な想いが全面に溢れているからでしょうか。時に相手の気持ちが分からずに悩み、時にケンカをしながらも、次第にお互いを理解しあっていく様子が、甘酸っぱさ満点で描かれていきます。
 同時に、2人を取り巻く人間模様も、また物語を深いものにしていきます。功太が警察官を志すきっかけとなった父の死や、家庭の問題を1人で抱え込もうとする大神とカコ達との友情、そしてカコの父の親心と、その度に思わず考えさせられるようです。
 DVや誘拐等、およそ恋愛モノにはそぐわないようなシーンもありますが、基本的には中高生向けの甘酸っぱい恋愛ムービーですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド