ノー・エスケープ 自由への国境

劇場公開日:

ノー・エスケープ 自由への国境

解説

「ゼロ・グラビティ」で父アルフォンソ・キュアロンと共同脚本を手掛けた息子ホナス・キュアロンがメガホンをとり、アメリカへの不法入国を試みるメキシコ移民たちが謎の襲撃者に狙われ極限状態に追い込まれる姿を描いたサバイバルスリラー。メキシコとアメリカの間に広がる砂漠の国境地帯を、モイセスら15人の不法移民たちが越えようとしていた。そこへ突如として銃弾が撃ち込まれ、仲間の1人が犠牲になってしまう。摂氏50度という過酷な状況の中、水分も武器も通信手段も持たない彼らは、生き残りをかけて壮絶な逃走劇を繰り広げる。「バベル」のガエル・ガルシア・ベルナルが主演を務め、テレビドラマ「ウォーキング・デッド」のジェフリー・ディーン・モーガンが共演。

2015年製作/88分/PG12/メキシコ・フランス合作
原題:Desierto
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2017年5月5日

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映画レビュー

3.5あのイヌの名前

2017年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

移民嫌いの白人が、メキシコから密入国しようとする不法移民を片っ端から惨殺する。こういう事件が絵空事でないことは、トランプが大統領になったことを例に挙げなくても明らかだろう。実際、アメリカとメキシコの国境近辺で武器を持って自警団する白人はドキュメンタリー『カルテル・ランド』にも登場するし、同じ白人が日本のニュース番組で取材されてもいた。

しかし、本作で一番凶悪なヒールは犬だ。ご主人様の命じるままにメキシコ人を追い回し、躊躇することなく喉笛に噛みつく殺人犬。『白い犬』を彷彿とさせる怪物である。この犬が〇〇〇を喰らう描写の衝像は、犬好きの人には申し訳ないが、本作で最もエキサイティングな瞬間だったりする。

飼い主の白人はこんな犬も心から可愛がっているが、犬の名は「トラッカー(追跡者)」。結局この男は、役割でしか愛犬の名前を付けられなかったのだ。想像力の欠如がヘイトを煽る、なんとも象徴的なネーミングだと思う。

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村山章

3.0【”ここは俺の国だ!と謎の”狩猟者は言った。”ソリッドなワンシチュエーションムービー。あの狩猟者はアメリカのトランプを代表とする自国ファースト主義の象徴であろう、と思った作品。】

2021年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

ー アメリカとメキシコの国境を舞台にした映画と言えば、「ノー・カントリー」「ボーダーライン」シリーズが思い浮かぶ。
  今作は、現在のアメリカとメキシコの国境の状況を考えながら見ると、非常に興味深い作品である。ー

◆感想<Caution ! 内容に触れています>

 ・原題:Desierto 砂漠 ー 摂氏50度の砂漠。-

 ・メキシコから国境を越え、自由の国アメリカへの密入国をしようとする男女16人。
 車の故障で、砂漠を徒歩で国境に向け歩き始めるが、謎の狩猟者及び彼の狩猟犬”トラッカー”から追われ、一人、又一人と射殺され、噛み殺されていく。
 ー シンプルな作品構成であるが、作品全体に漂う、緊迫感が尋常でない。-

 ・追われる側が絶壁の岩場に身を隠す、追う側が銃で狙いながら狩猟犬”トラッカー”を放つなどのスリリングさがテンポ良く、鑑賞側の恐怖をあおる。

 ・何とか生き残ったアデラとモイエス。
 狩猟者の車を一度は奪うが、狙撃され車は大破。
 負傷したアデラを樹木の陰に隠し、水を残しモイエスは一人狩猟者と身一つで戦う。

<岩場での、かくれんぼをする様な狩猟者と、モイエスの姿。
 そして、モイエスの決死の行動。
 彼は、足を骨折した命乞いする男に
 ”砂漠に殺されろ!”
 と冷たく告げ、アデラの元に戻り、再び砂漠を歩き始める。
 何とも、象徴的なラストシーンである。
 あの狩猟者はアメリカのトランプを代表とする自国ファースト主義の象徴であろう、と思った作品。>

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NOBU

0.5タイトルなし

2020年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
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KEI

1.5自称不法入国ハンターvs不法入国メキシコ移民

2020年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

アメリカへ不法入国しようとしていたトラックが壊れて徒歩で向かうことになった数十名のメキシコ移民と取締権限は無いが不法入国を許さない自称不法入国ハンターの戦い。

88分と上映時間が短い本作であるが、中身を観れば納得である。

ライフル一丁持って相棒の犬と砂漠でメキシコ移民狩りである。
内容もそれだけである。
特にコレと言った他のテーマも無い。

シンプル過ぎて困った感もある。
これだけに1時間半鑑賞付き合ったのかと。

序盤のぬいぐるみも活躍せず、
いつの間にか愛犬は倒されているわで
消化不良の自分がいました。

あ、あれです。
フジTV「逃亡中」等、他人様がやる娯楽を第三者目線で楽しめる方はこの映画も楽しめます。

(私は実際やらないと済まない派なのでこの評価)

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