劇場公開日 2016年11月4日

「これはファン向けPVだ」MX4D カゲロウデイズ in a days VECTORさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これはファン向けPVだ

2016年11月18日
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まず注意していただきたいのが、これは「完全なファン向け作品」である事です。カゲプロの世界観やキャラの説明は一切なく、アニメや小説の序盤「デパートハイジャック」に焦点を当て脚色し、アクションシーンを中心にしています。そのため、カゲプロを見たことのない方やファンでない方にはオススメできません。

【 ファンとしてのレビュー】
本作は、カゲプロ初の映画作品であり、コスチュームを全面刷新したメカクシ団のメンバーに声がつき、動いていることだけで感激できます。最高にかっこいい!

【 映画・アニメ好きとしてのレビュー】
映像作品好きとして、客観的に書かせていただきます。まず自分がカゲプロ好きである事を排除し考えると、「ひどい作品」であるとしか言いようがありません。

・20分というアニメ1話分にも満たぬ短すぎる尺に押し込められた、雑な脚本。→これに関しては本当に「時間短すぎ!」の一言です。脚本をプロに任せても難しいと思います。上映終了後、疑問点が消えず理解が追いつきませんでした。

・作画が酷い!→元々カゲプロは小説アニメマンガそれぞれ作画が異なります。キャラのヴィジュアルの違いは問題ではありません。ここでいう「作画」とは「動くシーンでのコマ割りの少なさ」と「キャラの棒人間感」です。登場人物が完全に死んでいます。走る場面などカクカクで見るに耐えません。

・音響が薄っぺらい→正直なところ、3Dが効果的に作用している場面が少なく、MX4Dである事の意義が薄いものでした。それよりも音響の迫力に注力していただきたいです

【 最後に】
各劇場販売の公式パンフレットにて、第二弾の作成が発表されています。次回作に期待する他ありません。大好きなカゲプロですから!

VECTOR