劇場公開日 2016年12月23日

「ちゃんとしてる、邦画エンタメ!」土竜の唄 香港狂騒曲 Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ちゃんとしてる、邦画エンタメ!

2017年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

原作漫画も、前作も知らなかったぁ(笑)
潜入捜査官だからモグラなのか。
そんなこともわからずに。
とはいえクドカン脚本は、
自分的にはハズレなしなので、
期待して劇場へ。

作品は大人の悪ふざけ満載で、
とことん馬鹿げた漫画の世界観だ。
これをプロがしっかり料理して、
やりきっているからキモチいい!
とにかくクドカン節が炸裂!

冒頭から全裸で、
ヘリにつられる主人公に唖然。
掴みはバッチリだし、丁寧な説明で、
前作を見てなくても設定は理解できた。
わかりやすいストーリーは
ジェットコースターのように疾走し、
飽きさせない。

主役の生田斗真さんは、
これでもかとおバカキャラを突っ込んでくる。
本田翼さん、菜々緒さん、
仲里依紗が、普段見れない振り切りぶりだ。
古田新太さん、瑛太さん、
堤真一さんら名優が贅沢に脇を固め、
作品を壮大なものにしてる。

とにかく全ての演者が楽しんでるなぁ。
そんなことがスクリーンからジンジン感じると、
観てる方までで嬉しくなってしまう。
そんな空気が劇場で共有されるんだから、
たまらない。

コントな漫画映画も、
きちんと予算をかけて、
役者と脚本演出が最高レベルなら、
劇場作品として唸るものができる。
エンタメ邦画は、こうあるべきだ。

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