劇場公開日 2017年4月7日

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「おにぃちゃぁぁぁーーーーん映画(T-T)」LION ライオン 25年目のただいま 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おにぃちゃぁぁぁーーーーん映画(T-T)

2017年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

サルーの少年時代の愛くるしさったらないね!!
家族の支えになる為に背伸びして頑張り、兄とはぐれて知らない土地へ。
危機感を抱きながら毎日を生き延びてゆくサルーの姿がしっかりと描かれ、
里親に引き取られてからいかに彼が愛を受けて育ったのかも伝わってきてドラマティックな展開に掴みはバッチリ。
ニコール・キッドマンの笑顔を絶やさぬ里親役が美しくてとてもよかった。

成長してからふとしたきっかけから家族の事が頭を離れなくなり生活が荒れ(?)恋人とも上手くいかなくなるが
この辺一気に展開される上、彼女が突然何かキモイ女に豹変してしまう意味が若干分からなくて一瞬ついていけない。
弟分の困った存在にやきもきしたり、育ててくれた両親に罪悪感から打ち明けられない事へのストレスは理解しても結局グダグダズルズル勝手な振る舞いの果てに元カノに「I miss you」とか言っちゃうサルーにはガッカリw

映画として見ると序盤の少年時代がかなりきちんと流れていたことに比べ、グーグルアースを使い始めて右往左往の果てに自分の故郷の手掛かりを見つける部分については凄く曖昧なストーリー展開に感じた。パソコンをカタカタ叩くシーンはちょこっとあるけど、あれをしてみてもダメ、これもダメで…という試行錯誤の探索を行うくだりが殆ど無い。
グーグルアースを用いての故郷探しなんて非常にセンセーショナルな手段なのに勿体なし。ノンフィクションならではの実際のHow toをもっと教えて欲しかった。
故郷の村が見つかるのも突然で、いつの間にか彼女とも元サヤになっているし、加速度がSUGEEEEEEEE!!!!

ラストには勿論感動したしタイトルの意味にもじんわりきたけど、ストーリー構成の真ん中らへんの脚色があまりに不足していた為、いまいち感情を乗せられないまま観終わってしまった。

幸ぴこ