「面白い!」たかが世界の終わり Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)

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たかが世界の終わり

劇場公開日 2017年2月11日
全100件中、28件目を表示
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面白い!

登場人物の立体的な描き方が素晴らしい。見る角度によって、解釈が広がる。

美貌と知性と気品に恵まれ、性格も優しく、才能も花開き、誰からも愛される弟。
だけど、角度を変えて見ると、残した家族への無関心はハンパなく、家族に対してかなり冷たい。

出て行った後、絵葉書だけは送っていたようだけど、通り一遍な言葉しか書いていない。

「マイアヒ〜」の回想シーンは、陽の光でいっぱいだけど、あくまで「自分」の子ども時代に思いを寄せただけ。
ベッドマットを懐かしむのも、恋人と過ごした「自分」への憐憫。

兄と車の中で、互いの近況を語らうでもなく、自分の今朝の空港の話。家族への無関心とその無自覚に、兄は怒りのデスロード。

苦痛と不満がありながら、それでいてその状況から抜け出せない人間は、些細なことにもいちいちイライラする。「たかが」なんて思えない。
それに引き換え、自由にカッコ良く生きる人間は自分の死すら「たかが」?

よほどのことがない限り、家に帰る気なんてサラサラない彼が帰って来たのだ。母と兄には想像がついている。
告白なんか聞きたくない!それを聞いて、オレたちは感情をどう処理すりゃいいんだ!言うな!帰れ!

鳩時計(家庭)から飛び出した小鳥は、好き勝手に飛び回り、あっけなく命を落とした。

私の中のどこかに、主人公より、家族の気持ちのほうに、潜在的傾斜を認めた。そこが、この映画のすごいところ!

Raspberry
さん / 2017年3月18日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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