劇場公開日 2017年5月6日

「人と人との絆。昭和テイストの重厚な人間ドラマ。」追憶 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人と人との絆。昭和テイストの重厚な人間ドラマ。

2017年7月13日
PCから投稿

悲しい

知的

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:運命のいたずらによって、悲劇の再会をした3人の男達と、彼らを取り巻く切ない家族の絆が、重厚な空気の中で描かれていくのが深い。
否:雰囲気はかなり静かで淡々としているので、興味を惹かれないと眠くなってしまいそう。

 サスペンス色はありますが、どちらかというと人間ドラマがメインです。
 幼き日の哀しい事件がきっかけとなり、二度と会わないと誓った3人が、25年の時を経て、殺人事件の刑事・被害者・容疑者として再会。そんな出来すぎともいえる運命のいたずらを通して、彼らそれぞれの周りにあった家族の絆を、儚くも淡々と描き出していくのが印象的です。
 そこまで奇をてらった展開ではありませんが、重厚な人間ドラマの結末を、是非観てみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド