「1よりも少々キレが悪かったかな、これだと日本では劇場未公開も仕方無しかも」ズーランダー NO.2 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.51よりも少々キレが悪かったかな、これだと日本では劇場未公開も仕方無しかも

2017年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

特別1作目に嵌った訳でもないのですが、ひたすらバカ全快な作風自体は好きだったので、今回もとにかくただただひたすらバカな展開を楽しもうと期待して見てみたら、まあバカはバカでしたけど・・・何かちょっとキレが悪かったような?
15年ぶりの続編ですから、まあベン・スティラー監督もそれだけ年を取ったと言うことなんでしょうか、それとも見る側の期待値が上がってしまったからなのでしょうか・・・。
勿論ところどころ笑えたのは笑えたのですが、ノンストップバカだった前作に比べるとテンポも悪かったですし、何かこうもう一つ乗り切れないまま終わってしまった感じなんですよね。

一応少しは出ていましたけど、クリスティーン・テイラーの不在も思いのほか響いた印象です、自分の実生活のパートナー(今は別れたようですが)はあまり出したくなかったのかな?
今回はペネロペ・クルスがヒロインで、それはそれで目の保養にはなったのですが、エロいシーン以外ではもう一つ存在感を示せず、スティラーとの相性も正直微妙と言わざるを得ませんでしたね。
ズーランダーと息子のやり取りも、はじけ具合がもう一つ、親子愛的な話を入れた分、前作のようにひたすらバカな展開にはならずと言った感じで、結果キレ味不足を招いてしまったような・・・。

ただ、前作同様相変わらずカメオ出演の数が凄くて、その顔ぶれを見ているだけでも十分楽しめる作品ではありましたね、前作時も思いましたが、スティラーはなんでこんなに業界で人気なのだろうか、人脈の凄さだけは毎度感心するばかりです。
もう冒頭のジャスティン・ビーバーの決め顔から掴みはOK、べネディクト・カンバーバッチやスティング、ジャック・バウアーにビリー・ゼイン推し等々、本筋とは関係ない部分での笑いは存分に楽しませてもらいました、気付くか気付かないか、微妙な線で大物が出ているのがホント凄い。
でも内輪ネタの笑いが多くて、作り手の方だけで楽しんでしまっている印象も否めずって感じでしたけどね。

そんな中でも、ハンセル側の話はひたすらバカだったので、そこは結構面白かったなぁ。
ジャック・バウアーのいじり方も最高でした。
あと終盤あの人の登場には私的に相当テンション上がりました、今回は出ないと思っていたので、キャットファイトが見れて相当楽しかった。
それとムガトゥね、彼が登場してからはだいぶ面白くなった!
とは言え、資金は潤沢になっても全体的には前作と比べるとトーンダウンは否めず、ラジー賞を賑わせ日本では劇場未公開になったのも概ね納得の内容でした、つまらなくはなかったのですがね・・・。

スペランカー