劇場公開日 2016年5月28日

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「人間の内面が露になる、“世にも奇妙な”的世界観。」燐寸少女 マッチショウジョ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0人間の内面が露になる、“世にも奇妙な”的世界観。

2016年6月9日
PCから投稿

泣ける

悲しい

怖い

【賛否両論チェック】
賛:妄想を具現化するマッチを手にした者達の運命を淡々と描いていくのが、非常に不気味。人間の持つ裏の顔にも、考えさせられる。
否:終わり方は好き嫌いが分かれそう。「寿命と引き換え」感もあまりないので、切迫感が伝わりづらいか。

 雰囲気としては、「世にも奇妙な物語」みたいな感じです(笑)。寿命と引き換えに、妄想を具現化するというマッチを手にした者達が辿る数奇な運命の行方が、淡々と不気味に描かれていきます。「願望」ではなくて「妄想」を具現化するっていうところがミソですね。
 ただ、ちょっと登場人物のクセが強すぎて、なかなか感情移入はしづらいかも知れません。謎めいた終わり方も、気になるところです。
 グロシーンも少しありますが、人間の醜い部分や純粋な部分が露になる作品です。気になった方は是非。

映画コーディネーター・門倉カド