「何故ですか?」スター・ウォーズ 最後のジェダイ ケルさんの映画レビュー(ネタバレ)

スター・ウォーズ 最後のジェダイ

劇場公開日 2017年12月15日
全784件中、56件目を表示
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何故ですか? ネタバレ

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ネタバレを含みます。

今までのスターウォーズとは方向性が全く違っていました。新旧3部作、果てはエピソード7とも全く違います。
率直に感じたのは、製作陣の新しいスターウォーズを作ろうという強い意志です。そして、過激な表現になってしまいますが、特に旧3部作を愛して止まないファンに対しての「あなたたちはもう必要ない。」というメッセージです。

まずアクバー提督の戦死です。スピンオフ作品にまで登場するほどの人気キャラクターですが、あっさり死亡します。そして一言、アクバー提督は戦死した、ただそれだけです。あまりにも扱いが酷すぎます。
次にハイパースペースでのクルーザーの特攻シーンです。このシーンのおかげで、超兵器デススター、帝国軍の戦艦スターデストロイヤーの圧倒的存在感、緊迫感溢れる戦闘機同士のドッグファイト、スターウォーズを象徴する数々の名シーンが唯の茶番と化しました。ハイパースペース突撃用兵器を作ればほとんどの戦争に勝てます。
そしてルークがベン・ソロを殺そうとするシーンです。あのルーク・スカイウォーカーです。エピソード6にて、憎むべき敵でありながら父親でもあるダースベイダーを、ライトサイドに帰還させるために単身で帝国軍に乗り込んだあのルークです。ベイダーの発言に激昂し我を忘れ殺す直前までいっても、結局は父を救う道を選ぶことができた、あのルークです。自分の弟子であり親族でもあるベンを、強力な闇を感じたという理由で殺そうとする。納得がいきません。それが一瞬の気の迷いによる行動であったとしてもです。相手はシスの暗黒卿ではありません。強力なポテンシャルを秘めてはいても1人の未熟な弟子です。
他にも、ライトセーバー同士の戦闘がほぼ皆無など、過去作が積み上げたものであり良い部分でもあったものを意図的に崩しているとしか思えないシーンが目立っていたと思います。
あのカジノでの一連の騒動を見ても、虐げられる子供たちや動物たち、善悪の曖昧さなど、言わんとしていることは何となくは理解できましたが、それをスターウォーズで表現する必要があったのでしょうか?
確かに新しいスターウォーズを作ろうと決断した以上、過去作とはどこかで差別化されるべきです。しかしこれはあくまでスターウォーズというシリーズです。全く新しいものを作ることと、全く違うものを作ることでは意味合いが大きく異なります。

良かったシーンが無かったわけではありません。ルークとR2の再会からのレイアのホログラム映像を見せるシーンは、確かにずるいです。素晴らしかったと思います。カイロ・レンも悪役としては微妙ですが、不安定なキャラクターとして見れば納得がいきますし、アダム・ドライバーの演技もあって、レイとの掛け合いのシーンなど、エピソード7と比べても魅力が増していたと思います。レンとレイの共闘もかっこよかったです。
ですがそれだけです。映画単体で見ても粗の方が目立ちます。過剰かつ大して面白くないギャグシーン、意思疎通が著しく欠けている上官と部下、可愛いだけで全く本筋と関わらない動物の押し売り、全くもって不必要なキャラクターの意味不明かつ不必要な行動、取ってつけたようなキスシーン、反乱軍が単に逃げ続け追い詰められるだけの間延びした展開、エピソード7を含む過去作キャラクターの扱いが上手くない、キャラクターの使い捨て、レイアのフォース使用シーンが絶望的に陳腐、挙げればキリがありません。
意外性を求めてシナリオに捻りを入れ過ぎてキャラクターのやることなすこと全てが無意味に終わります。そのせいで反乱軍の貴重な兵士達が無駄にバタバタと死んでいきます。
ストーリーも基本はファーストオーダーから逃げるだけなので緊張感もなく面白くありません。観ていて苦痛ですらありました。エピソード7であれだけ輝いて見えたレイ、フィン、ポーも別キャラクターかと思うほどでした。
風呂敷を広げるだけ広げて次作以降に丸投げしたエピソード7があったことを加味しても、シナリオ、伏線回収についてはお粗末です。

全く新しいスターウォーズを創りたい、その意志は本当に強く感じました。そして間違った考えでは決してないと思います。しかしその手段がまずかった。少なくとも私の心には全く響きませんでした。
スターウォーズとして最低限すべきことがあったのではないでしょうか。

長くなってしまいましたが、結論として映画として単純に面白くない、スターウォーズである必要がなかった、ということに尽きると思います。
エピソード9は再びJ・J・エイブラムス監督のようですが、後片付けやら何やらで大忙しですね。
私個人の感想ですので不快に感じた方、申し訳ございません。以上です。

ケル
さん / 2018年1月8日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:映画館
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  • 共感した! (共感した人 21 件)

C3D2様、コメント、並びに私の稚拙で乱雑な文章を読んでいただきどうもありがとうございます。感情のままにレビューを書いてしまったことを反省しております。
C3D2様のレビューも拝見させていただきました。おっしゃる通り挑戦的で、部分的なテーマは良いのに全体を通してみると残念な出来に思えてしまいます。
とは言え、一スターウォーズファンとしてこれからの展開が楽しみでもあります。

ケルさんのコメント
投稿日:2018年1月13日
ケル
C3D2
C3D2さんのコメント
投稿日:2018年1月13日

まったく同感です。わたしもレビューしてますが、書ききれなかった事を明確に書いてもらっており、感謝したいです。
SWのダメなところを書く事は辛かったかとも思います。。。

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