劇場公開日 2016年4月9日

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「解き放たれる、ということ。」孤独のススメ Bluebeatbluesさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5解き放たれる、ということ。

2016年11月20日
iPhoneアプリから投稿

変わらない毎日をひとり淡々と生きる主人公のもとへ、ある日、言葉も喋らず謎めいた男がやって来て居ついてしまうことから物語は始まる。見知らぬ男との同居生活は、良くも悪くも今までの単調な生活にアクセントをつけ、主人公の過去が俄かに色づき始める。
訳あって閉ざされた、或いは自ら閉ざした世界が「異質なもの」によって解放に向かうという話自体は今までにもあったが、この映画の登場人物の設定には興味が湧く工夫があり、淡々と、それでいてグッと引き込んでゆく脚本と演出が良かった。
オランダ映画であり、まったく初めて観るキャストと製作陣。そういった部分でも、個人的にはかなり鮮度があった。邦題を含め、日本語の配給コミニュケーションには騙された感もあるが、それはそれでまた「意外性」だったかもしれない。

Bluebeatblues