劇場公開日 2016年9月22日

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「映画史に残る怒濤のアクションと、痛快なラスト!!」真田十勇士 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画史に残る怒濤のアクションと、痛快なラスト!!

2016年9月27日
PCから投稿

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【賛否両論チェック】
賛:腰抜けだった幸村が、底抜けに明るい佐助の大嘘に後押しされ、次第に本物の名将へと変わっていく様子が感慨深い。ド派手なアクションや痛快などんでん返しにも、娯楽作品としての魅力が満載。
否:冒頭のアニメーションやエンドロールの演出には、若干の疑問が残るか。グロシーンも結構あり。

 昨今のブームであまりにも有名な武将・真田幸村。実際は運だけで生きてきた腰抜けの彼を、
「世間を相手に面白いことをしたい!!」
という理由で担ぎ出した主人公・猿飛佐助が、超個性的な仲間達と共に“絶対不可能”な戦いに挑む様が、緊迫感のある中にも非常にコミカルに描かれていきます。佐助の底抜けに明るいキャラクターも勿論ステキですが、そんな佐助や霧隠才蔵らに刺激されていくうちに、次第に本物の“名将”となっていく幸村の姿も、なんだかカッコイイです。
 アクションも段違い。数で畳みかけてくる徳川軍に対し、奇策で対峙する十勇士の戦いぶりが圧巻です。そしてラストの大仕掛けは、ある程度読めてはいてもやはり痛快です。
 難点というか好みが分かれそうなところといえば、やはり冒頭のアニメーションでしょうか。エンドロールでの演出も、
「えっ?」
となりそうなところでもあります。
 合戦で首が落ちたりするグロシーンも結構ありますが、近年稀にみるド派手なアクション時代劇ですので、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド