劇場公開日 2016年9月22日

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「日本最後の超大作!!」真田十勇士 祥桜さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日本最後の超大作!!

2016年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日付変わって昨日!!
ついに行ってきました観てきましたよ…

「真田十勇士」!!!!!

最初はほとんど興味無かったんですけどね、
「真田幸村がヘタレってどういうことよ?」
と、批判的だったんですがね、予告篇を観たら一気にボルテージが爆発しまして、昨日観るまで予告篇の動画を何百回観たのか…数え切れないくらい観てましたw

仕事終わって友達と待ち合わせして観てきました…。

結論…素晴らしい!!
最高に面白い。

真田幸村が腰抜けっていう大胆なコンセプトもさる事ながら脇を固める十勇士のキャラの濃さ!

主人公が猿飛佐助と真田幸村ってこともあって他の勇士達は影に回るのかなーと思いきや十勇士皆しっかりキャラが立っていて佐助や才蔵に見劣りしない。

とはいえやはり佐助と才蔵がカッコイイんです。佐助はカッコイイというより面白いかな?戦ってる時はカッコイイんですけど、それ以外は基本的にお調子者なので(笑)
中村勘九郎さんが舞台に引き続き続投したのですけど、貫禄が出てますよね!
2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」で藤堂平助を演じていたのですが、あの頃(とはいえ12年も経っているのですから当然なのですが)に比べて遥かに貫禄が出たというか演技に泊がついた様な気がしました。

才蔵はクールで常にカッコイイ。松坂桃李さんのクールな役はあまり見たことがなかったので新鮮でありつつもピッタリハマっていて作中1番カッコイイ人物だと思います。
戦闘シーンもそれ以外でもカッコイイ。

敵対する火垂というくの一は元AKB48の大島優子さんが抜擢されていたのですが、くの一としてのかっこよさもありつつ女の子らしい可愛い一面もあって上手いことギャップを持たせていて良かったです。

そして真田幸村。加藤雅也さんのヘタレた演技が面白いんですよ。とにかく真田幸村はヘタレています。見どころです。随所でヘタレた部分が見られます(笑)
しかしそこは天下の名将、最後はキッチリキメてくれるんです。カッコイイんです。

「実は腰抜け、ヘタレ武将。だけどやっぱりカッコイイ。」

この作品の一連の真田幸村のテーマはこれだと思います。

アクションシーンや合戦のシーンも臨場感と迫力が凄まじく観終わった後気づくとすごい汗をかいていました(笑)
燃え尽きましたね〜。

戦国時代、大坂の陣を描いているだけあってシリアスな展開に終始するのですが、さすがは堤幸彦監督。随所に笑いをブッ込んで来ます(笑)

堤幸彦監督といえばトリックが代表作に挙げられますが、その堤流の笑いが今回もここぞとばかりに散りばめられています。

クライマックスでの大どんでん返しには驚かされます。
作品のテーマの一つとした、
「嘘が真実か、真実が嘘か」というのがありますが、本当に何が真実で何が嘘なのかわからなくなります(笑)
観客すら嵌めるこの大嘘…!この大嘘がたまらなく面白いんです!
多分何度も観ないとこの大嘘は見抜けないと思います(笑)

予告篇のミニメイキングでの霧隠才蔵役の松坂桃李さんのインタビューで彼は、
「笑って、感動して、オワッとなり、ゾクッとなる」と語っていますが、まさにその通り。笑ったと思ったら感動し、驚き手に汗握る…そんな展開がずーっと続きます。

正しく時代劇映画の最高峰と言っても過言ではないと思います。

個人的な時代劇映画ランキングでは間違いなく三本の指に入る作品でした。

今月は

祥桜