未来を花束にしてのレビュー・感想・評価

未来を花束にして

劇場公開日 2017年1月27日
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本当のお話 ネタバレ

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1912年、イギリス・ロンドン。洗濯工場で働く24歳のモードは、同僚の夫と幼い息子の3人で暮らしていた。ある日、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言し、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになる。それがきっかけとなり、モードはWSPU(女性社会政治同盟)のリーダーであるエメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも参加するようになる。しかし、女性の政治活動を不満に思う男性も多く、夫からは家を追い出され、息子と会うことも禁じられ、さらに工場長からもクビを宣告されてしまう。国王に直訴しようとダービーに乗り込むがうまく行かず、最終手段としてエミリーが選んだのはレース中にコースに出る行動に出る。彼女の行動は全世界に報じられ、運動の原動力となった。悲しい現実ではあるがここまでやらないと運動が消えてしまいかねない状況を作り出したのは誰なのか考えさせら作品。

Takashi
Takashiさん / 2017年12月18日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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戦う女性は美しい

自由を求め、勝ち取った女性たちの話

今なおつづく男女差別だが、100年前にイギリスでこんなにも勇敢な女性たちがいたなんて知らなかった。
彼女等の生きざま、心の強さが映画を通して知れたのでとてもよかった。

娘に自分と同じ生活をさせたくない、選択の自由を与えてあげたい、そんな母親たちの愛と勇気は素晴らしい。

主演のキャリー・マリガンはどんどん強くなっていく主人公を素晴らしい演技で表現していたし、ヘレナ・ボナム・カーターは
いつもの色物キャラを押さえて芯の強い薬剤師役を熱演していた。
ヘレナってこんな役も出来るんだなと感心した。
メリル・ストリープはほぼ出番が無かったがその存在感とカリスマは存分に発揮していたように思う。

無知で物言わぬ女性たち、権利を与えず威張り散らす男たち、当時の格差がひどいのは授業で習ったものの、映画で再現されると
また違って見え、本当にひどい時代だったのだなと改めて思い知った。

彼女たちの行動が今の社会の礎になっているのだと思うと尊敬以外の感想が湧かない。

犠牲の下で生きていると実感したし、まだまだ闘いは終わっていない事に気付かされた。

守るため、勝ち取るために戦う事が自分に出来るかわからないが、差別や偏見しがちな自分の心を少しだけ
修正してもらえた気がする。
今の気持ちを忘れないようにしようと思った。

劇中セリフより

「私は歩兵、あなたもです」

お互い最前線の消耗品、自分が消えようとも信念は残る。

フリント
フリントさん / 2017年4月1日 / PCから投稿
  • 評価: -
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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歴史を作るのは大変。

過激なことでもしなければ歴史を動かすことはできなかった。それは理解できる。すぐに窓ガラス割ったり暴動を起こす国民性もあるんじゃないかと。その過激な国民が作ってくれた参政権を当然のように行使している訳だけど。複雑です。

okuy
okuyさん / 2017年4月1日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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闘いは常に厳しい

 時代によって、世の中は常に移り変わる。 移り変わるけれども、多数派は常に体制側である。いつの時代も反体制派はなかなか認められず、大抵は無視され、時には弾圧される。弾圧するのは警察やそれに類いする組織だけとは限らない。一般人も、少数派や反体制派には冷たく当たる。無視するだけならまだしも、差別したり罵詈讒謗を浴びせたり、場合によっては殴る蹴る、家に火を付けるなどの野蛮な行為に走ることもある。
 国家という共同体の論理を、大衆は往々にして自分たちの大義名分とする。変化を怖れ、権力に逆らえない自分たちの弱さを、共同体の大義名分で押し隠すのだ。それが時代というものだ。つまり時代とは人間の弱さの集合体なのである。時代に逆らうには、大変な苦難を覚悟しなければならない。
 どんなに理不尽な考え方であってもそれが体制側、つまり権力の側のものだと、反対するのには勇気が要る。戦争反対は今では誰もが抵抗なく主張するが、戦時中にも同じように主張できたかというと、かなり疑わしい。大本営の戦争礼賛発表をそのままマスコミが報じ、勝った勝ったと国を挙げて浮かれているときに、ただひとり戦争反対を主張することができるだろうか。その先には、逮捕され拷問を受け、家族を犠牲にする現実が待ち構えている。
 100年前のイギリスで婦人参政権を認めてもらおうとする運動も、同じように厳しい闘いであったに違いない。子供がいて、その将来を願うことだけが生き甲斐の若い母親にとって、運動に参加することは即ち時代に逆らうことだ。世間からの風当たりは相当に強く、人格まで容易に否定される。

 イギリスの詩人オーデンは、詩の中で次のように書いている。

危険の感覚は失せてはならない。
(中略)
見るのもよろしい。でもあなたは跳ばなければなりません。安全無事を願う私たちの夢は失せなければなりません。

 この詩がイギリス人によって書かれたことは、民主主義の歴史にとってある意味で象徴的である。人間はともすれば世間に負け、時代に流される。二十世紀の初頭に勇気を出して闘った女性たちの行為を仇花にしないためにも、現在の我々もまた、闘い続けなければならない。自分たちの尊厳を守り、時代に蹂躙されないためである。

 そういった背景を踏まえてこの映画を観ると、婦人参政権を勝ち取ったのは美しい女性たちが華麗に闘ったのではなく、世間に疎まれ迫害されながら、泥に塗れて地を這いつくばって運動を続けた勇気ある女性たちなのだということがよくわかる。
 女優陣は社会の底辺にいる当時の女性たちを上手に演じている。中でも主役を演じたキャリー・マリガンは、貧困と重労働に苦しみながらも、参加した公聴会をきっかけに自己主張することを学び、平穏を願う自分自身の弱さと闘いながら生き方を変えていく若い母親の複雑な心情をよく表現できていた。息子に、「あなたの母親はモード・ワッツ」と語りかけるところでは、誰もがホロリとくるだろう。
 こういう映画こそ、脚光を浴びてほしい。

耶馬英彦
耶馬英彦さん / 2017年3月17日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける
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選挙権を特に意識した事もなく、用紙が来るからただ投票に行くという自...

選挙権を特に意識した事もなく、用紙が来るからただ投票に行くという自分の行動に恥ずかしさを感じました。選挙のみならず、様々な権利を獲得して来た先人たちに敬意を評したい。イギリスは階級社会なので、今も差別や区別はあらゆるところに残っていると思います。日本は平等で平和な国です。ありがたい事です。

クロ
クロさん / 2017年3月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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壮絶な歴史を知った

女性の参政権は日本でも大変な闘いの末に実現したことは知っていたけど、イギリスで世界で初めて獲得した歴史が、こんなにも壮絶なものだったとは⁈

こばりん
こばりんさん / 2017年3月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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意味のある映画

い意味で飾らない映画、
だけど観てて最後まで展開が気になるし
惹きつけられました。

自分達の生きている社会は大きく法律で守られていている。

普段意識していないけど、この映画を観て有り難みを感じた。

無理やり考え方を押し付けようともしない誰がみても何か1つ持ち帰れる映画だと思いました。

akix0521
akix0521さん / 2017年3月10日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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あれれ。 主人公は、こっちの人だったよなぁ、と最後にわかんなくなっ...

あれれ。
主人公は、こっちの人だったよなぁ、と最後にわかんなくなっちゃいそうなエンディングだった。
観るべき、知るべき歴史の事実だね。
主人公は魅力的な女優だった。

CB
CBさん / 2017年2月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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ひとことReview!

100年前って、そんな酷い時代だったのか...って思う。だけど、真っ向から立ち向かって闘う女性たちにグッとくる。そんな作品。

極東新天地
極東新天地さん / 2017年2月21日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 怖い 知的
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主張に異論はないが、評価は出来ない。 ネタバレ

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女性に政治的判断は出来ないと決めつけられ、参政権を持たなかった時代。女性にも参政権を!と立ち上がった女性たちの姿を描いている。
彼女たちが本来有して然るべき権利を求めることに対しては何の異論もないし、彼女たちの活動があったから、女性の参政が進んだというのはおそらく事実であるのだろうと思う。けれども、テーマはあまりにもデリケートで、少し慎重にならなければならない部分もある。何故なら彼女たちのやり方はかなり過激で、謂わばテロリズムだからだ。

映画は彼女たちのおかげで女性が参政権を得たと疑わず、彼女たちの過激な活動に対し、勇敢だと手放しに評価している様子がある。彼女たちの行動をまるごと認めてしまえば、世界に蔓延る悲惨なテロ行為も正当化されてしまう。映画はそこら辺に対してとても無配慮で、「あれではテロと同等だ」という批判を恐れてか「平和的な交渉を長年続けた末の行動だ」という言い訳のような一文を冒頭で入れてくるあたりもひどく無神経だと思う。

当然の権利を求めるために女がここまで身を犠牲にしなければならないことの不条理を説くでもなく、
正しいことを全うする為に、過激派として活動を起こすことの危うい正義感を観客に問い質すでもなく、
もともとは強い思想があったわけでもなかった主人公が、徐々にその過激な活動家へと移ろっていくその姿に、一人の女としての生き方の葛藤を投影する・・・でもなく、
映画はひたすら、当然の権利を求めて数々の犠牲を払ったその姿に英雄を見ている。
テロリズムまがいの彼女たちの行動と、しかし彼女たちの胸の内にある信念の正当性とのバランスをきちんと取らなければ、この映画の題材は極めてデリケートであるが故、その真意が伝わりにくい場合がある。その点の考察が実に甘く、思慮が足りないとしか言いようがなかった。

当時の女性たちの中にも、彼女たちの活動を訝しく見ていた者はいただろう。「波風を立ててくれるな」と思う女もいれば、「そんなことをすれば逆効果だ」と思っていた女もいただろう。そういう第三者的な視点がこの映画は非常に弱い。メリル・ストリープ扮するリーダー的女性の娘が、母親の活動に対し批判的だと言う興味深いエピソードが一瞬語られるが、ここを伸ばせば、もう少し彼女たちの活動に対して冷静な目を向ける余地が出て奥行きと多面性が見えたかもしれない。しかし映画はそこまでの考察に興味を持たない。彼女たちにあまりに接近し、同調し過ぎたように思えた。

私は、忘れ物を取りに別荘に戻ったためにテロに巻き込まれた人の存在を忘れないし、自殺行為に巻き込まれて死んでしまった競走馬のこともなかったことにはしない。だから彼女たちの行動を正しいとは決して言わないつもり。女の敵は大抵いつも女だ。

とは言え、だ。先人がここまでしなければ得ることの出来なかった一票という権利。その権利が我々には当たり前に与えられているのに、その権利を行使しないことは、なんて愚かで不躾なことなのだろう、と改めて思う。政治をアテにできないのだとしても、いやだからこそ尚更。

天秤座ルネッサンス
天秤座ルネッサンスさん / 2017年2月21日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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女なら見なくちゃ。 ネタバレ

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サフラジェットが原題ですが、イギリスにおける女性参政権運動をする人のことを指すようです。
1910年代の彼女らの戦いを、架空の女性を主人公に据えて描いた物語です。

彼女らのやっていることは全くもってテロリズムだと思います。
なるべく人を傷つけないように配慮しているようですが、
いきなり自分の店の窓ガラスを割られた日には、ねえ。
そして、ラストの競馬場での行為は現代で言うところの自爆テロですから。

製作者側も、彼女らを全て是としているわけではないように思いました。
決死の行動の結果、参政権は獲得された。
だけど、その手段は悲しいものでもあったというニュアンスを受け取りました。

でも、どうしたって、その行動を取らせた気持ちには、深い共感を覚えます。
女は男よりも選べる選択肢が少ない世界なわけです。
その理由は男じゃないからです。それにもう甘んじられない。そんなのはいやだ。よく分かります。
ベンウィショーのような優しそうな(自分比)男性でも、ああなわけでしょ。
女が男と同じ権利を得ようとするなんてとんでもない。おとなしく夫に従ってればよい。
そうして妻を追い出しておいて、まともに子育てもできず、あっさりと養子に出す。
どんだけ無責任なの、どんだけ口先だけなの。

モードが我慢ならないと思ったのは、上司のセクハラのようでした。
セクハラでは主訴がぼやけてしまいます。
雇い主がその権力を使って、若い娘を陵辱したってことです。
かつては自分が味わった屈辱が、時が流れて友人の娘に及ぼうとしている。
そのおぞましさに、歯を食いしばって我慢する事ができなくなった。
そりゃ、許せないでしょう。手の甲にアイロンくらい、やってしまうかもしれません。

理不尽だと思うならば、その事を加害者・傍観者に知らしめる必要がどうしてもあるならば、
その行動はおのずと他者を巻き込むものにならざるを得ない。
申し入れが功を奏したならば、暴力や破壊行動を手段に選ばなかったでしょう。
声なき声よりも、耳障りでも耳に入れなければ進展しない。
その切実さに、体がちぎられるような気持ちで観ていました。

だから、破壊と暴力を許せといいたいわけではありません。
でも、無視され続けたら、そこに走るってことを学んだ方がいいと思います。
現在もあるテロリズムも始めからそうだったわけではないのだろうと思います。
無視され続けた結果なんだろうな、と。

既得の権利も殆ど暴力に頼って得てきたのではないでしょうか。
その手段を是としたかどうかは別として、結果的に。
人を殺さずに構築できなかった世界にいて、非暴力を理想とする。
全てが大いなる欺瞞に思えて、悲しくなりました。

私自身は、暴力を振るわなくてもよくなってきた時代に産まれ、殺すことなく今を生きています。
理不尽に思うことはたくさんあるけれど、ガラスを割らないと視界にも入らないほど
無視されている状況にはありません。
ですが、今もそういう気持ちの人はたくさんいるだろうなとは思います。

私は性格が大変悲観的なので、こういったくらーい感想をもちました。製作者の意図しないところでしょう。

ですが、やはり女ならばこの歴史を知らなくてはいけないだろうとも思います。おそらく製作者の意図はそこにあります。

だいず
だいずさん / 2017年2月21日 / iPhoneアプリから投稿
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女性は当事者として見て欲しい

ニュース映像などで差別されて暴力に訴える人達を見て「でも暴力は、アカンよね~」と思ったことは誰にでもあるのではないかな。しかしこの映画を見て、「暴力はいけない」と言うのは差別が当事者問題として捉えられていないからではないかと思った。自分達だって被差別側だった可能性は、あるのだ。
この映画は、約100年前の労働者階級の女性が主人公。当時の女性にとって女性差別は解決の糸口が見つけられない当事者問題である。女性はあまり暴力的でないと思われているけど、デモ、暴力、破壊等を起こして、映画の原題でもある「サフラジェット」という女性参政権運動の団体を描いている。この団体の存在や活動も、少なくとも日本では知られていないのではないかと思う。映画って、ありがたい。
同時に、キャリー・マリガン演じる主人公が、差別されて底辺の生活で散々苦労しているくせに最初はそれこそ「暴力はいけないわ」とサフラジェットに批判的だったのが、徐々に意志を持ち始めて行動していく様子を描いていて、すっぴんメイクがほんとにきれい。
全く宣伝していないのが信じられない。

ミーノ
ミーノさん / 2017年2月19日 / PCから投稿
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いい映画です

若い世代にこそ是非見て欲しい映画です。何かを変えようとするには、声をあげることはもちろん、ある程度自分も傷つく覚悟で望まなければ変えることは出来ない。生命がけで、未来の女性のために戦った女性たちの生きざまは凄まじいものです。今の日本社会の問題とも重なる部分が多く、歴史を知る上でも見て良かったと思えた作品です。

カナ
カナさん / 2017年2月18日 / iPhoneアプリから投稿
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長い道のり。 ネタバレ

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100年前の英国で実際に起きていた、女性参政権を求め過激なテロ
を繰り返すサフラジェットに身を投じた労働者を主人公にした物語。
実在した人物や事件が登場するが、主人公は架空の人物なのらしい。
幼い頃から洗濯女として働いてきたモードは友人の代理で公聴会に
出席したことから政治に目覚め、別の生き方を模索し始めるのだが、
この時代でなくとも幼少期から抑圧された生活の中で世間を知らず
に育てば新しいものや過激なものに対して目を見開く時がくるもの。
当時の女性の立場からすれば、なんの権利も与えられずに酷い扱い
を受けていたことは確かなので賛同する人々も多かったことだろう。
とはいえ、それによって夫に家を追い出され、子供も取り上げられ、
自身の生活を捨ててまで過激運動に突っ走ることになってしまった
モードの生き方に観客は賛同できるだろうか。やりたい仕事がある
のは素晴らしいことなのだが、家族を築けば責任というものがある。
何度も投獄される母親や妻を家族はどんな思いで受け止めていたか。
それが善行だと信じる裏には犠牲が生じていることをキッチリ描き、
過激派に肩入れしない演出はいいのだが、結局のところ、ある犠牲
によってこの訴えが認められた(映画では)という終わり方になって
いるのはやや勿体ない。実際にはこの後まだまだ苦労が続いたのだ。
こういう映画を宣伝するのは難しいと思うが、タイトルとポスター
からでは彼女らの心意気や過激なテロ同然の爆破など想像できない。
最近になってから女性参政権が認められた国々が未だにあるという
事実をエンドロールで知ったのが今作を観た中で一番の衝撃だった。

(メリルが登場するのはほんのちょっと。彼女が率いていたのにねぇ)

ハチコ
ハチコさん / 2017年2月17日 / PCから投稿
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deeds not words ネタバレ

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英国を舞台に、参政権運動に身を投じた女性達の話。

50年間平和的に訴えても聞き入れてもらえない、だから言葉でなく行動で示せと、指導者Pankhurstは叫ぶのですが…。各職場で女性職員だけでストライキすれば?と思いましたが、失職を恐れてそれほど賛同者が集まらないのでしょうかねぇ。彼女らが選択する手段は徐々に過激になり、まさしくテロ行為です。集会だけで警官から暴行を受けるのはやるせないけど、明らかな犯罪行為に対して投獄される点には同情しません。

独立運動や公民権運動においても、色々な手段が取られてきましたが、GandhiもMartin Luther King, Jr.も、非暴力を呼びかけ平和的解決を望んだからこそ運動が拡大し、称えられているのです。女性蔑視で抑圧されて長年積もり積もった鬱憤を、参政権運動に乗じてここぞとばかりに晴らしている女性は一人も混じっていなかったのかしら?そんな疑問を抱いてしまう反対派もいたでしょう。

Emily Davisonの尊い犠牲でようやく世間の同情と注目を浴びて権利を得られました、みたいな終わり方が残念です。運動はまだまだ続き、WW1を迎えて彼女らへの見方が変わっていったのです。Emilyの死で終えるなら、映画としては彼女を主役級にすべきでは?

主人公Maudが働く洗濯工場で、工場長が少女を弄んでいることなど皆見て見ぬ振りをしてきたのだと思います。Maudを集会に勧誘したVioletは、長女と共に工場に就職するのですが、いくら新入りでも、そういう悪習を耳にしないのか疑問でした。長女がどんな目に合うか心配にならないのか、それとももはや当たり前なのか。DV夫の子供を妊娠したし(喜)、長女は稼ぐし(嬉)、もう活動から手を引くわって、ちょっと!!自分の投票権の前に、まずは長女の身を案じなさいよ!

原題が意味するところは、特に英国で過激活動を行っていた婦人参政権論者です。要は女性達の過激派なのです。邦題からそのイメージは湧きません。よって期待外れと感じる観客もいるでしょう。

英国は未だに公然と階級制度が続いている国ですからね…。差別化が伝統というか。だから余計にこの国での意識改革は大変だったのかも知れません…。

子供と引き離されるシーンなどは泣けましたが、鑑賞後「おばあちゃん達、ありがとう!」という気持ちには全くなれませんでした。

everglaze
everglazeさん / 2017年2月15日 / iPhoneアプリから投稿
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カメラがブレすぎ!!

内容は過激で良いですが、アップ多用でキャストさんの立ち姿を観る事ができずTV映画のようだし、ドキュメンタリー感を出す為かどのシーンもカメラがぶれ過ぎで観辛いです。付き合いで参加した事がきっかけで暮らしを徐々に奪われていき、無私の運動に身を投じると決断するというプロットは良かったです。顔をボコボコにされたり、カリスマがけしかけて女性たちが次々にテロを実行していくのは凄まじいです。夫のクズっぷりも印象的でした。最後は打ち切りのような終わり方で残念です。タイトルは原題のままで良かったと思います。日本の婦人参政権は制限付きのものも含めると諸説あるのでエンディングで表示されなかったのだと思うのですが、1945年で間違いないでしょう。映画の紹介文でヒラリーと書いたのは良く調べておらず失敗だったと思います。ヒラリーはカダフィ殺害を指示しリビア国民を地獄に墜とし、オバマとイスラム国を設立し世界を混沌の渦に叩き落しました。米大統領選挙ではヒラリーのスポンサー、ジョージ・ソロス(アジア通貨危機の張本人)の大規模な票の買収が失敗し、月28万で暴徒を雇いトランプ反対デモ(「紫革命」)を実行しています。日本では出口調査に反した生活の党の惨敗をご記憶の方もいらっしゃると思いますが、安倍首相の親族が株主の株式会社ムサシの集計機を使った不正選挙が横行し、支持率も毎回ねつ造しています。この映画をきっかけに一人でも多くの人が選挙と政治の事実を知って欲しいです。

アンジェロ
アンジェロさん / 2017年2月15日 / PCから投稿
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重い戦いの映画。けれど、いま見なければ

当たり前のように享受している民主主義の世の中を、どうせ変わらないからどうせ権力者がどうせマスゴミが、とか言ってる人は、見て欲しい。そういう人を呼ぶタイトルを付けましょうよ。

ユウコ
ユウコさん / 2017年2月11日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
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しっかりした作品

朝イチの回で、観ていたのは両手に余る人数。他には多数の人達が来ていたが、これを観ずして何を観る?と言うような満足の行く作品である。イギリスの恐さと女性の強さを歴史から学ぶことができる映画であった。派手さのないしっかりした作品。こういうのがオスカーじゃないの?

ぽっくん
ぽっくんさん / 2017年2月11日 / Androidアプリから投稿
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序盤で女性参政権運動の暴力性により主人公が被害を被り観客に嫌悪感を... ネタバレ

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序盤で女性参政権運動の暴力性により主人公が被害を被り観客に嫌悪感を植え付け、
中盤主人公はアクシデント的に参加した筈の運動に没頭することで私生活が崩壊し、
終盤は更に過激化し先鋭化する事で守るべき存在だった筈の女性すら傷つける事となり、
最終盤は自爆した闘士の葬式が全世界に放映される事により世界の女性に参政権が認められました。

という筋で序盤で与えた嫌悪感へのフォローなく終劇するので、全体的なお話は破綻していると言えます。

中盤以降は女性への迫害を根拠にテロリズムを是認する内容で、現代人から見返しても政治的に正しい行いとは言い難い描写が続きます。
公式サイトの Introduction は穏健派の存在を示していますが、劇中穏健派として登場するのは途中で過激な運動から脱するサブキャラの方で、主人公は終始過激派として描かれています。意味が分かりません。

ひょっとすると序盤で強調されていた「女性は愚かだから参政権など与えるべきではない」という論を補強する為の映画なんでしょうか。

---
2017-2-11 誤字を修正

ShunActU
ShunActUさん / 2017年2月11日 / Androidアプリから投稿
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史実に忠実だが話の作りが甘い ネタバレ

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ちょっとがっかりした映画。
テーマは非常に良く、また、登場人物に敬意を払い、史実に基づき、史実に忠実な映画という観点で見れば、まあこんなもんか、と、そこそこ出来の良い映画ではある。
しかし、単に作品そのものについて論じるならば、話の構成は恐らく虎頭蛇尾の謗りを免れられないだろう。一人の活動家の死によって、参政権運動は注目を集め、やがて成功した、という終わり方は、殉教者を讃えるというよくある新鮮味の無い作りに陥っている。史実には合致しているのかもしれないが、話の作り手としては無責任だと感じずにはいられない。主人公の子供はどうなったのか、その後どのような戦いを経てやっと成功したのか、などの情報は一切無かったし、伏線が回収し切れていないようなもやもや感が残る。また、殉教者によって全てが変わったというような話を観ると、殉教者が出ても何も変わらない現代社会を思い出して絶望するばかりだ。
特筆すべきは、邦題『未来を花束にして』も、ラブリーでふんわりとした日本版ポスターも、戦闘シーンと男性に刃向かうシーンを全てカットした日本版予告編も、最低だと言わざるを得ない、ということ。マーケティング戦略なのは理解できるが、作品の作り手、作品そのもの、更には史実に対する敬意を感じられない。やっぱりこんな、差別されている人達が自らの権利のために立ち上がって闘うような映画も、日本社会の差別に迎合しなければならないのか、と、絶望的な気持ちになる。
付け加えるならば、『未来を花束にして』は決して、「百年前の人達の頑張りのせいで私達は参政権を手に入れた、感謝感謝、はい、現代最高」に留まる映画ではないと思う。女性は参政権を手に入れた。では他の差別は?生きる権利を奪われている弱者は?そんな反省が浮かばない限り、この手の映画を理解しているとはいえない。

こと☆
こと☆さん / 2017年2月10日 / Androidアプリから投稿
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