劇場公開日 2016年1月2日

「おぞましいの一言。むき出しになる人間達の狂気。」フルリベンジ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5おぞましいの一言。むき出しになる人間達の狂気。

2016年1月9日
PCから投稿

悲しい

怖い

単純

【賛否両論チェック】
賛:姉妹が行きつく先々で、弄ばれていく様が悲しすぎる。人間の醜さが極限まで描き出されていく。
否:女性に乱暴するシーンや惨殺するシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。

 逃げる先逃げる先で、周りの人間達に良いように利用され、傷ついていく姉妹の姿が、痛々しくて悲しすぎます。そんな中にあって、それでも妹とその息子を守るために、体を売ってお金を稼ごうと奔走するアナの姿も、思わず目を覆いたくなるほどです。ちなみにこの作品、チリで実際に起きた事件を基にしているとのことで、余計に戦慄を覚えてしまいます。
 思わず、まともな人間はいないのかと考えてしまうほどに、欲に覚える醜い人間の性が垣間見える作品です。観る際は心して。

映画コーディネーター・門倉カド