劇場公開日 2016年1月23日

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「戦争の悲劇」サウルの息子 321さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0戦争の悲劇

2017年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所でゾンダーコマンド(※)として働くサウルの悲劇を描く(※)主にドイツ軍の指示に従う囚人のユダヤ人。いずれ処刑される運命にある。
とある日、ガス室で処刑された少年が自分の息子だという事に気付く。そこから、息子を埋葬しようと試みるサウルの激動の一日半が始まる(この少年が実の息子だったのかは曖昧だが)。
収容所自体の存在がとんでもない事実だが、ゾンダーコマンドという同胞の処刑に加担しなければならない彼等の職務も悲劇過ぎる。
プロ的には効果的な映像手法だったのだろうが、やや見難い。でも負の歴史を学ぶうえで大変参考になる一作だった。

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