劇場公開日 2016年2月20日

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「おじいちゃんはつらいよ」モンスター・ホテル2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おじいちゃんはつらいよ

2016年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

モンスターたちが集うリゾートホテルに人間の青年がやって来て、あろうことかドラキュラ伯爵の娘と恋に落ち、ドラキュラパパは大慌て。
2012年のソニーピクチャーズのCGアニメの続編。

前作で結ばれたメイヴィスとジョナサンの間にデニスが誕生。
が、子育てを巡ってドラキュラ父娘が大喧嘩…。

まず、結婚式~妊娠~デニス誕生~1歳の誕生日…ここまでの展開が早い、早い。
冒頭約10分間のダイジェスト的。
でも、本筋はここから。

前作では娘へ超過保護だったドラキュラ伯爵だが、今回はお察しの通り初孫にデレデレ。じじ馬鹿丸出し。
ところが、5歳までに生えるはずのヴァンパイアの牙がデニスは4歳になっても生えず、ドラキュラおじいちゃんはヴァンパイアとして覚醒させようと荒療治。
これに普通の人間の子として育てたいメイヴィスは猛反対。
遂にはホテルから引っ越すとまで言い出し…。

前回が“お父さんはつらいよ”なら、今回は“おじいちゃんはつらいよ”。
奮闘すればするほど空振り。
さらには、人間嫌いの古いタイプのドラキュラ伯爵の父まで現れ…。

ドタバタ劇をノリよく、賑やかに。
個性的で楽しいモンスターたち。
“荒療治”も子育てとしては問題だが、だけどそれが笑える。
前作に続き、今回も無難に楽しめるファミリー向けアニメーション。
ちょっと真面目に考察すると…

周りから過度の重圧をかけられて育てられる子供は可哀想。
英才教育とか流行ってるけど、のびのびと自由に育てるのが一番良いと思う。
そうやって成長した子供こそ、自然と周りが望む自慢の子になる。
牙だって生え、立派なヴァンパイアになる。
家族愛、子育て、人間とモンスターの種族を超えた絆などそつなく、ハートフルに後味良く。

今回も吹替で鑑賞。
プロの声優に交じってオリラジ藤森や川島海荷の吹替は相変わらずちょっと浮いてるが、2作目ともなるとそれもそれでアリかなと…。

近大