劇場公開日 2017年3月18日

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「3月のライオン・・・ではないかな?」3月のライオン 前編 おじさんの映画レビュー(感想・評価)

3.03月のライオン・・・ではないかな?

2017年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

まず最初のシーンを観てすぐに、
・・・・あ、これはダメかも?と、思った。

原作では物語が進むに連れ、
主人公の素性が徐々に明らかになっていくのですが、
映画は最初のシーンで、いきなり主人公の抱える問題を描いてしまっている。
分かりやすいとは思うのですが、それは違うと俺は思います。

そしてひたすら暗い。
原作はコミカルな部分と、シリアスな部分のバランスが
絶妙に上手いのだけど、映画はひたすら暗い。

唯一、染谷将太の役が出てくるシーンがコミカルのつもりらしいが、
物凄いスベリ方をしており、特殊メイクもコントのレベルなので、
なんだコレ?!って感じです。
でもこれは染谷将太に罪はなく、完全に監督の演出力の所為です。

義姉と主人公の微妙な関係性の描写も、あまり深く描けてなく、
原作では元々の性格が、かなり気性の荒く、負けん気の強い性格、
(例えるならエヴァンゲリオンのアスカみたい)なのに、
あれではただの性格の悪い女だよ・・・
原作では、この義姉の主人公への酷い言葉から物語が始まる・・・
絶対に原作の始まり方の方が良かったし、
その方が物語に深みが増すと思う。

かと言って駄作ではなく、作品としては普通には観れます。
神木君も非常に良いです。イイ役者になったね。
ただお父さん役の豊川悦司は、あまりにもミス・キャスト
(原作のイメージとして)だと思います。

物語は一応「3月のライオン」ではあるけど、
「3月のライオン」ではない。別の作品。
原作ファンでない人が観た方が、違和感なく観れるかも?

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おじ