同窓会 アンナの場合

同窓会 アンナの場合

解説

スウェーデンの新鋭女性監督アンナ・オデルが実体験を元に自ら主演を務め、スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデンビートル賞で作品賞に輝いた異色ドラマ。卒業から20年ぶりに開かれた同窓会。旧友たちが久々の再会で盛り上がる中、ひとりの女性が遅れてやって来る。彼女は同級生たちの前で、かつて自分が受けたいじめについてスピーチを始め、同窓会を滅茶苦茶にしてしまう。しかしこの映像はアンナが俳優たちを雇って撮影した架空の同窓会で、実際の同窓会にはアンナは招待すらされていないのだった。アンナは本物の同級生たちの元を次々と訪れ、その映像を突きつけていく。日本では「スウェーデン映画祭2015」(15年9月19~25日、東京・ユーロスペース)で初上映。「トーキョーノーザンライツフェスティバル2020」(20年2月8~14日/ユーロスペース)でも上映。

2013年製作/89分/スウェーデン
原題:Atertraffen

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(C)Photo Jonas Jorneberg

映画レビュー

3.0一見の価値あり

2020年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

事前にあらすじ情報を仕入れていたが、予想以上でも、予想以下でもなかった。
しかし、事前情報なしで観たら、何が起こっているのか把握しきれずに、かなり困惑しただろう。
基本的には「パート1」も「パート2」もフィクションだが、現実と創作、ドキュメンタリーと演劇との間をさまよう、リアルでスリリングな作品だった。

最も憎い人間には避けられて近づけず、同情を示す優しい人間には牙をむいて毒づいてしまうという、皮肉に満ちた状況。
特に、アンナの2番目の怒り爆発のスピーチを引き起こす前後のシーンは面白い。

傑作とは言えないが、一見の価値はある。

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