劇場公開日 2016年10月14日

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「とても良かった。」永い言い訳 Mi-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とても良かった。

2016年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

小説を読んだわけでもないし、特に西川監督のファンだというわけでもなかったのですが…予告を観た時にとても気になっていた作品です。
本当に良かった。
とても繊細な流れ、でもとても鋭くて、心の奥底に響くものがありました。

幸夫と亡くなった夏子の間にはもう愛情はなかったし、子供もいなかった……自由でわがままな幸夫は嫌な夫だし、嫌な人間だったと思います。

だから幸夫は夏子の死を悲しむことが出来なかった………でも、共に亡くなった夏子の親友ゆきの夫と子供達との交流で、彼は妻夏子の存在の大きさに気付くし、人を思いやる気持ちや人間らしい心を取り戻します。

この過程が淡々としてるのですが、とてもナチュラルで本木雅弘さんの演技の上手さを感じました。
そして子役の2人の演技も本当に素晴らしかった。

これといった大きな展開があるわけでもなく、静かに感情の動きを読み取るような作品でしたが、とても心に残りました。

Mi-chan