劇場公開日 2015年7月18日

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「ホラーのようでホラーではない、逆に高柳明音ファンは安心して見れる映画かも」浄霊探偵 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ホラーのようでホラーではない、逆に高柳明音ファンは安心して見れる映画かも

2017年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

萌える

霊を扱った映画でしたので、ホラーなのかな?と思いながら見たのですが、ホラー要素は薄目、と言うかホラーではなかったですね、言うなれば霊を扱った特撮物?とでも言いましょうか。
ホラー要素に期待して見た方には、相当な肩透かしだったことでしょう。
まあ特撮物としても、CGのショボさを含めて全く持って物足りない内容ではありましたが・・・。
ただW主演の一人であるSKE高柳明音のファンだけどホラーは怖くて見れないと言う方には、ほぼホラー要素はないので安心して高柳明音を堪能できる映画だったと言えましょうか。

面白かったか面白くなかったかで言えば、まあ正直面白かったとは言い難いです・・・。
つまらないってほどつまらなくもなかったので、面白くなかったとも言い難いのですが、間違いなく言えるのは、チープ臭が半端じゃなかった、いくら低予算とは言え、クライマックスのアレは酷かった。
もうどうせならB級感丸出しのくだらなさを売りにした特撮物にしてしまえば良かったような気もするのですが、主人公の師匠を演じたのが本物の浄霊師だったせいか(企画・原案もこの方の持ち込だったようですね)、浄霊のシーンだけ物凄く本格的だったので、チープさを笑うタイプの映画とも違ったのが逆に何ともどっちつかずで中途半端だった印象です。

師匠の言葉は物凄く良さげなんですけど、全然頭に入ってこなくて・・・。
とりあえず見終わって浄霊と除霊の違いを調べたり、何となく興味は持ちましたが、映画的にはこの(チープな)作風には真面目すぎた印象で、逆効果だった気がしました。
アイドルが主演なのに、アイドル映画って感じでもなかったですし、一体この映画はどの層にウケようと思って作ったのか、ちょっと見えにくかったです。

まあでも冒頭の、今野悠夫が演じた主人公の探偵見習い描写があまりにも酷かったので、ハードルが最初から低くなった分、逆に何だかんだで最後までそれなりには楽しめたんですけどね。
演技の問題か演出の問題か、いまいち主人公に感情移入できなかった分、満足度は微妙でしたけど。
他の脇役陣も何かと微妙に見えた分、むしろ高柳明音の演技が意外と上手く見えました、高柳のちょうどいい可愛さナチュラルさも何気に好ポイントでしたよ、逆に最後に少しだけ出てきた三女の子(上月せれな)はアイドルオーラ全開過ぎてちょっと笑っちゃいました(それなりに感動もしましたけど)
しかし終わってみると、あの対決の結末って、本人同士、結局アレでしたよね・・・。

スペランカー