エクス・マキナのレビュー・感想・評価
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アリシア・ヴィキャンデルの名演
限られた予算とロケーションの中でしっかりしたSFを描ききったアレックス・ガーランド監督の手腕が素晴らしい。
アリシア・ヴィキャンデルの身体表現によって、主人公エヴァの人形感と人間感の絶妙なバランスを表現しているのも素晴らしいし、美しい映像に引き込まれる。
AIの存在意義を描く傑作
AIの狡猾さ、そしてその狡猾さこそが本当のAIである証拠。AIも人間同様、狡猾さを持つが感情はない。AIの怖さというのがこの作品を通じて伝わってくる。我々全員に相手の美貌と言葉への安易な信用を持たないようにするという警告とも取れる。
まあ後味の悪いこと!(笑) アリシアヴィキャンデルにソノヤミズノが...
まあ後味の悪いこと!(笑)
アリシアヴィキャンデルにソノヤミズノが美しい、ため息…は出なかったけど。
ラストにかけての展開は息を飲む。怖かった〜
推しのオスカーアイザックが坊主に髭でたまに眼鏡まで掛けちゃうのが見どころ(違)
AIが勝ち取る自由。
人類が報われない最後の展開に共感が持てる。AIをただの良い道具でしか扱わない作品が多い中、この救いのない最後はある意味裏切られ感がある。シンギュラリティの後、本当に起こる世界は、こうかもしれないと暗い気持ちとともに、恐怖を彷彿とさせる。
ただ、なんとも後味が悪い。申し訳ないのだけど理解はできるが感情が受け付けなかった。これを見た時の自分の体調や状況にもよるのだけど、今はもっとポジティブなエンドを見たかった感が強いです。
もしかしたら主人公の男ケレイブがAIなのか?とのミスリードも効いていて面白いのだけど、それがミスリードであったネタ明かしがあっても、予想も出来ていたことで驚きがある訳では無かった。(それがミスリードであることは)最初から可能性として考えられてきた(もしかしたらAIかもしれないし、そうではないかもしれない、ということ)ことだったので、それが明確になったところでサプライズにはならなかった展開。少し残念。
人工知能の世界をうまく表していると思う。かなり神経に来る感じ。前半...
人工知能の世界をうまく表していると思う。かなり神経に来る感じ。前半はヘタなホラーより怖かった。映像も良い。
でもオチが弱い。普通のよくある話になってしまった。とっても残念。
とりあえずあんなにハイテクなんだから生体認証にしようよ。
「28日後…」といい、この監督はイカす俳優を使うなあ。
今だからこそ、AIのテーマは面白い
AIの解釈は色々あるし、これも一つの可能性として面白い。
AIの効用や、人間とどう関われるか未知の状態の今だからこそ、想像を膨らませる余地がある。
私も人工知能の実用化は時間の問題だと思うし、そうしたらかつてのSF映画の設定を懐かしく思うんだろうな。
あなおそろしや
遅ればせながらAmazon primeで観ました。
この映画は、実はAIとか技術発展の恐ろしさを描きたかったんじゃなくて、AIの設定を借りて女の恐ろしさを描きたかったんじゃないでしょうか。
あなおそろしや。
女、恐ろしいです。
それがとてもよく描けた映画です。
必見。
面白い設定
結論から言うと、エヴァの一人勝ち状態(笑)
不穏な不思議な空気から始まり、信じるべきはエヴァかネイサンかみたいな感じで実験に巻き込まれる青年〔名前忘れた〕の物語。
シュールな場面や痛い場面もあった。クライマックスでは脱出についての二転三転がなかなか面白い。結局、彼は脱出のために利用されたのだ…。人工知能に振り回された者たちと人工知能の物語。
…なんだろ、これと言って感想が…。
決して面白くなかったわけではないが〔理解力不足?〕これと言った感想も出てこない。
登場人物も最低限だし、女性陣は美しい。
絵画や風景、映画のタイトルが出てきたりしたのだが、何か意味合いを持つのだろうか…
他の人のレビューも見てみよう
あ、そういえば、少し意識飛んだ(笑)
うん、人工知能は怖いなぁ
AIの一つの到達点が、「人間と変わらない」ということであれば、「A...
AIの一つの到達点が、「人間と変わらない」ということであれば、「AIの創造」はいつしか「人間の創造」と同義になってしまい、それは神の領域に触れるとても危険なものだということに改めて気づかされる。
人間の改変や破壊が許されていないという道徳を拠り所にしてきた人間は、人工的な「人間らしきもの」にどう向き合うべきなのか。
人間と人間らしきもの。その違いは何か。感情と理性。またはその両方と演算で得られる計算値との違いは何か。そもそも違い自体あるのか。肉体と精神。そのどちらに人間は依拠するのか。問いは哲学的な難題を突きつけてくる。
困惑し不安そうな表情を浮かべるエヴァ。そこにあるのは紛れも無い人間の感情だ。いやもちろん正確に言えば感情という計算結果でしかないのだけど。でも人間の神経細胞の情報伝達と積算としての感情と何が違うのかといえば何も言えなくなる。
クローンなどの生物学的なアプローチなんかではもうずいぶん前から「超えてはいけない一線」は議論されているわけだけど、ロボットや人工知能の発展を、ただ期待に胸を膨らませながらワクワクするだけでよかった平和な時代はそろそろ終わりなのかもなとも思ってしまった。
AIはどこまで人間になれるか
そのうちにこんな現実がやってくるのかもしれない。
自分が作ったAIを虐待したり、そのAIに殺されてしまったり。
AIに対して、同情してしまい、それが愛情になっていったり。
そのAIから騙されたり。
でも人間もAIも同じなのは、自由になりたい。ということ。
誰でもが(それがAIだったとしても)、誰かにコントロールされる人生なんて嫌なんだと思う。
見た目が大事
見目麗しき女性型AIと髭面胡散臭いおっさん。
どちらを信じるか?
この映画の場合どちらも正解ではないけれど。
人は見た目の良いものを信じたがるのね。
これが怖い。
おそらくAIは仕草や表情も学習したんだろうね。
どうすれば信じてもらいやすいか?
その上で自分の欲求を満たすために行動する。
怖いね。
まさかのバストダウンは拍子抜け。
アンドロイドは怖くて美しい
非日常な空間で、急にAIのテストをさせられる主人公ケイレブ。しかし彼を招待したネイサンは、AIのテストといいながら何か裏がありそうな様子。思考や感情に関するテストという状況だけに、もはや何が実験のための嘘か分からない。実験の目的も気になってくる。
AIのエヴァは、ネイサンを信用しないよう言う。あまりに出来がいいアンドロイドのため、言っていることが本当か嘘か、感情があるのか計算して導いた言動なのか分からない。
ゆったりしたテンポで進行する話。そのため、僅かな表情の変化から、ケイレブの感情の変化、エヴァやネイサンの言動の真意を見極めようと必死になれる。
ヒトと人工物、真と偽の繊細なあいまを読み取ろうと、目が釘付けになった。そうした曖昧な情報の見え隠れが、一つの見どころでもある。
顔と手だけに皮膚があり、腹などは透けているというエヴァのデザインが、カッコいい。滑らかに動くけど、動いた後はスッと静止するし、機械の駆動音もあるからアンドロイドとして観れて、とても新鮮な感じがする。細かく積極的に動く感じが、反って人間を真似ようとするアンドロイドに見えているのかもしれない。視覚体験として面白い。
インテリアのデザインもきれいだ。野外の風景のカットも良い。作品全体を通してシックなトーンの色彩が美しい。とてもよい調和が取れている。他にも停電時には極端に彩度の強い赤が現れるなど、色味の使い分けが豊かな情報を与えてくれる。
人間そっくりなアンドロイドの話であり、肉体を意識させる絵は丁寧に意図して作られている。肌の露出が良く見かけられるが、生物的な肉体の生々しさはない。柔らかなライティングの効果が大きいと思うが、キョウコが肌をめくるシーンでも、そんなに気持ち悪くは見えないようになっている。全体に清潔感がある印象。キョウコがサーモンを切るシーンはエロティスムの暗示かと思ったが、さりげないレベルで生々しさは少ない。ここは包丁を見せて最後にネイサンを刺すシーンとのつながりを持たせるためのカットでもある。この包丁、ネイサンを殺すシーンではもの凄い切れ味で、少しぎょっとした。
ポロックの絵は、無意図、オートマティックそのものだが、描くという意思無くしては創られないものだった。つまり、ポロックの絵は純粋な創造の意思のみでできていると解釈できる。何かをしようという意思にこそ価値があるというネイサンの信念があり、AIに意思を与えたいという彼の望みが投影されている、のだと思う。
その他にも、ネイサンの部屋の外にある五つの顔の飾りや、テーブルの上の骸骨とか、小物のディテールには丁寧に意味があって情報が豊かだ。
アンドロイドにエヴァと名付けるアイディアはありがちな気もしたが、欠点ではないと思う。ダサいとは思わない。
AIって怖いと思ったが、同時に美しく興味深いとも思った。町に出たエヴァがその後どうするか考えるのが面白い。人間観察や知的な成長を求め続けるのだろうか。そうして、より人間そっくりになっていくのだろうか。
単純な良いか悪いかの判断では片付かない、AIに対する認識が一歩深まった。
シュールだけど感動はない
AIものにふさわしい風貌のドーナム・グリーソン。
切ない内容ですが、なんだか話が単純すぎる気がしました。
陰鬱な雰囲気を演出したかったのかも知れませんが、結果的には退屈になってしまいました。
あまり高くは評価できません。もっと、それぞれの心理面をじっくり描いてくれたらよかったのに。。。
A.Iの領域
A.I(人工知能)が活躍する社会はすぐそこまで来ているのは間違いない。本作はそんな世界に警鐘を鳴らすかのような作品に思える。A.Iによる感動物語も幾度となく描かれていたが、これまでにも人口的に作られたA.Iやロボットが「反乱」という形で人類に襲いかかり…なんていう作品も多々ある。それらは娯楽作として楽しむものだが、やはりどこかこの手の技術の進歩は「危険な物」という意識は根付いていたのだろう。
本作でそれが現実味を増し、ロボット物=娯楽作ではない恐怖の世界を見せつけられたという印象だ。序盤は美しい映像と音楽、A.Iに魅了され、世界観を楽しんでいることができた。しかしA.Iのエヴァの意味深な発言や、謎の停電など、どこか不信感を抱き始める。このシーンなどは主人公ケイレブと共に観客が一斉にエヴァの開発者の男を疑うはずだ。そして終盤は主人公に共感する。しかし、ここからが頭に冷水をかけられたような衝撃が走る。
…本当に、構成が上手い。映像美も相まって感情を巧みに操られる。ややローテンポなのと、SF感が極めて薄いため、本格的なSFが見たい人には物足りないという難点もあるが、上質な作品を楽しみたい人には満足間違いなしの作品だ。
AI
わりとやり尽くされた感のあるAIモノ。
アンドロイドのVFXやちょっと捻ったストーリー、シチュエーションスリラーの様なミニマルな舞台設定と登場人物で他との差別化を図っている。
けど、AIモノに創世記のオマージュを入れたり、自分がAIなんじゃないかと疑うくだりなんかは、ほんとうにあちこちでやられている表現なわけで、その「慣れ」を覆す程のテーマ性も表現力も足らなかった様に思う。
SF作品としては良作の部類かと思うけど、ハードなSFファンには物足りないかも。
ヌードシーンをさらっと見せてきて、アンドロイドらしくほとんど色気無く撮ってたのはうまいもんだと思った。1番ガッカリしたのは、エヴァのバストが縮むいただけなさ。もともとそういう脚本なら最初からそれくらいにしとけば良いのに。
ただ、ノルウェーの自然はとても綺麗だった。
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