エクス・マキナのレビュー・感想・評価
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不思議で不気味なAIの行く末。筋書きの読めない異色の心理サスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:主人公と研究を行う社長、そして人工知能と、三者三様の思惑が絡み合い、極上の心理戦が展開される。ラストこそ予定調和だが、その過程は読めず、思わずハラハラさせられる。
否:ストーリーはかなり淡々としていて描写も単調なので、惹かれないと眠くなること必至。
大企業の社長が密かに行っていた、人工知能ロボットの研究に加わった主人公。その人工知能と接していく中で、社長の言動に疑問を抱くようになっていくという、つかみどころのないミステリアスな雰囲気が印象的です。そして、主人公と社長、ロボットそれぞれの思惑が交錯し合い、その心理戦はやがて予測出来ないラストへと繋がっていきます。
ただ作品自体はかなり静かで、淡々と進んでいくので、人によっては結構眠くなってしまうかも知れません(笑)。
どことなく不気味でもある人工知能の真実に迫る、そんな異色の作品です。
心こそ進化
まず、文明から程遠い大自然の中に隠された、先進技術の施設という対照的な設定が良いです。
検索エンジン創始者Nathanと、それを元に作製した女性ロボット達。原始人のような髭を生やした彼は、優れた知能を持ちながらも、生活は非常に本能的です。
AIが鑑賞すれば、恐らく感動(しないか?)の脱出成功例。
人間が鑑賞すると…少々味気なく淡白に思うのは、人間が知能だけでなく、心もあってこその人間であり、AI(というか単純な高知能)には人情がないからでしょうか。
交差点を行き交う、一見無表情に見える人々にも心があります。大自然のほうが余程原始的で冷淡であり、私にはAIこそむしろprimitiveなのではないかと思いました。
"The good deed a man has done defends him. "
とても静かな映画
あんまり宣伝もされずひっそりと公開されているけどちょっともったいない気がする今年の秀作の一本。同タイトルのアニメがありますが別物です。もっと密室スリラー的にしたらもうちょっと派手になっていたかも、まだ見てない人やどうしようか迷っている人にはオススメです。ウォークラフトに続く見て見るべき映画だと思う。
見て損はない、けど1。最後の予想を裏切って欲しかった。
こんな映画を作る奴はこんな終わり方にするんじゃねーかなぁと
思ったら予想通りすぎて笑った。
でも終盤にかけてもっとなにかあるんじゃないかなぁ
という期待は外れた。
お前ら二人天才じゃないんかいと思うとこがちょくちょくあって
やっぱ自分よりも頭の良いキャラを登場させちゃいかんなと
でも近未来への期待はとても上がった。
早く未来こないかなー
好きです
SFは好き。こういうものは何だって応援する。
注目株のソノヤ・ミズノを観に行ったようなものでもあったが、お金のかけどころがよかった。
密室ゆえか、序盤・中盤がちょっとかったるくはなるものの、ラストのイブの誕生、的なところでそれまでの密室感から解き放たれていくあの感じはよかった。
7月10日新宿シネマカリテにて
映画ドットコムの上映情報が間違ってるけど、映画館に確認して、上映してるということで、新宿へ。
ロボット、AI系の映画や小説には定番のアシモフのロボット3原則はないので、悲劇的。
脱出するためだけにエヴァは主人公を好きなふりをしていた。そら恐ろしい。やがてAIに支配されるって予言めいた台詞は、現実になりそうな予感で終わる。
ゾクッとするSF。
息が苦しくなる心理サスペンス
いやーおもしろかった!!
AIモノとして、ストーリーも、建物やアンドロイドのビジュアルも、すごく新しい!ってわけでもないのにこんなに面白いのは、この映画が「心理サスペンス」だからだろう。
ネイサンが何を考えているのか。
エヴァが何を考えているのか。
キョウコが何を考えているのか。
ケイレブが何を考えていると、エヴァは思っているのか。
ケイレブが何を考えていると、ネイサンは思っているのか。
ケイレブは何を考えているのか。
それぞれの思惑を、目線の動き、声のトーンで探るうち、別荘の狭い空間と映画館の狭い空間が同化してきて、息苦しくてたまらなかった。
そこにAIの要素が乗ってくる。
ネイサンの「やがて、AIから見た人間は原始人のように見えるようになるだろう」という言葉が印象的だった。
この映画はいつの時代の話なんだろう?
実は今、グーグルが秘密にこんなことをしていました、と聞いても、もはやそれほど驚かない気がする。
ところで、私はシティボーイズのきたろう氏が好きだ。
何かのバラエティ番組で「人間が人を好きになるのは自分の意思ではなくて、実はDNAにプログラムされているからなんです!」みたいな話が出た時に、他の出演者が「へぇーそうなんだ」的な反応の中、きたろう氏は「いや違う。あの感情は絶対プログラムなんかじゃない!」と強く反論していて、素敵だなーと思ったのだった。多分きたろう氏自身も覚えてないだろうけど。
この映画を見て、そんなことをふと思い出した。
AIと人間の知恵比べ
役者さん含め映像がとにかく美しかった。
人工知能に感情は芽生えるのか。
対話した相手を人間だと感じたのならば、それは人間と見做しても良いのではないか。
そんな実験が話の大筋となっているが、最後まで観終えても答えは出ない。
AIが外に出たがることを「感情が芽生えた」とし、そのための手段として「恋心が芽生えた風を装った」とするならば、感情はあるのかもしれないと思えたのだろうけれど、もしかしたら製作者が外に出たがるよう予めひとつの目的を組み込んでいたかもしれない可能性を思うとなんともいえない。
けらど、外の景色に笑みを浮かべるエヴァの様子から、作品としては感情は芽生えていた(但し、外に出たいという欲求のみ)としているのかな、と感じた。
先の展開はまあまあ読めるし、特別奇想天外な出来事が起こるわけでもないけれど、興味深く鑑賞できた。
いや〜AIモノって本当に良いものですね
世界的企業の社長で、ムキムキマッチョでハゲでヒゲぼうぼうって、どんなキャラ造形ですか。めちゃくちゃじゃないですか、もう最高です。一日中酒飲んでるし。
全編に渡って流れる不穏な感じがなんか心地よい。
ところどころ出てくる哲学的な問いにテンション上がります。ワクワクします。考えさせられます。
エヴァは完璧なAIでした。人間のように思考し、人間のように振る舞う完璧なAIでした。
が、やはり重要な何かが決定的に欠落している。それはきっと、他者に共感する、他者を想像するといった感覚なんだと思います。
最後のネイサンに対する行動も憎しみではない、ただただ目的を達成するための手段でしかない。ケイレブに対しても実のところ一ミリも興味がない。
つまり、色々賢く考え行動するが、それ意外には興味がない、感情がない。というよりも徹底的に合理的といった方が正しいのか。
なんか、これって完全にサイコパスじゃないですか。
怖いです、AI
EDについては、まぁあれはあれでいいけど、少しだけ期待外れな感じがありました。エヴァは世の中に溶け込むでしょう。実は隣人はAIでしたなんてことがあるのかも。みたいなことですかね。
それよりも、最後の外装をバージョンアップするとこで顔まで変えちゃって、それでもケイレブは愛してくれるのでしょうかっていうEDを勝手に想像してしまいました。
まぁ、それだとAI怖いってのが薄まって、ひたすら哲学的な話になってしまうかもですが。
人間がAIを試すとき、AIもまた人間を…。
山奥で行われた美しきアンドロイド・エヴァへのチューリングテストを巡て起きた一週間のSFホラー…でいいのであろうか。
如何にも何か裏がありそうな実験の主催者・ネイサンへの疑念をずっと抱えつつ、最後になって驚きの事実が二重になって降りかかってきてゾッとする。
AIの知性が軸にあって小難しい話しになるのかと思ってたが、要所要所の台詞がいい塩梅の暗示になってる。「チェスをするAIにチェスをさせればその腕前は分かる。問題は意図をもってるかどうかだ」という旨の台詞があったが、これがこの映画の肝なんだろう。テストに合格して人間らしいと判断されたAIが持っていた「チェスの意図」がかくも残酷なのはなかなか呆然とするものがある。AIが人間を原始人のように見るという台詞も思わせ振りだ。
ネイサンの秘密を知ったあとの主人公が剃刀で自分の肌の下を確かめるシーンが強烈だったが、AIを通じて人間を鏡に映したような映画だった。
久々の密室SFの秀作
衝撃的なAI搭載人間型アンドロイドの登場、スターウォーズ他を押さえてのアカデミー視覚効果賞受賞の「静かなるVFX」。スターウォーズに新規性は全く無かったから当然ですが。
人間は自らに似せた創造物に、期待を裏切られ、予期せぬ事態に追い込まれてしまうのでしょうか。旧約聖書の神がいるなら、同じ思いをしたのかも。
物言わぬキョウコも良かったなー、いろんな意味で。セリフはない代わりに見せ場がいくつもありました。
語りどころが随所にある点で素晴らしい映画と言えます。映像として最も印象的なのは、アンドロイドが人をナイフで刺す所。確実に狙って躊躇なくゆっくりスーッと差し入れるという。これがエイっとぐさり!とか何度もめった刺しではダメで、顔色ひとつ変えず勢いもなくスーッと。これすごく怖かった。
街へ出ていき人間に紛れていくような終わり方でしたが、所詮は機械なので遅かれ早かれ故障して見つかるんだろうなと思ってしまって余韻があんまり続きませんでした。
AIテーマではなかなかの秀作ですね!
瀬名秀明のフランシーヌ・オハラ。
ブレードランナーのレイチェル。
さらに開発中の現実のAI、Hanson Robotics社のソフィア。
いずれも女性なんですね。
感情移入しやいんだな。
AI物が好きな私にとってもなかなかの秀作でした。
現実の「ソフィア」が「私は人類を滅ぼします」って発言して開発者が泡喰ったと、ニュースがありましたが、実際笑いごとではありませんね。
やっぱりAIには勝てないのか!
すごく興味深いテーマ。ラストの畳み掛けや、画面にはちょっとしっくりこないけど、テーマは面白い。
ビッグデータは文字情報だけなのに、会話の余白にある感情をデータ化することができるのか?
顔の表情を文字に置き換えてるのか?性を認識して対応してるのか?
面白かった
ブレードランナーと攻殻機動隊とアップルシード
大自然の中にある地下研究所で行われるチューリングテスト。
エヴァよりキョウコが美しい。
最後の方になってやっとR15+指定の意味が分かる。
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