劇場公開日 2016年6月11日

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「不思議で不気味なAIの行く末。筋書きの読めない異色の心理サスペンス。」エクス・マキナ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0不思議で不気味なAIの行く末。筋書きの読めない異色の心理サスペンス。

2016年7月20日
PCから投稿

怖い

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:主人公と研究を行う社長、そして人工知能と、三者三様の思惑が絡み合い、極上の心理戦が展開される。ラストこそ予定調和だが、その過程は読めず、思わずハラハラさせられる。
否:ストーリーはかなり淡々としていて描写も単調なので、惹かれないと眠くなること必至。

 大企業の社長が密かに行っていた、人工知能ロボットの研究に加わった主人公。その人工知能と接していく中で、社長の言動に疑問を抱くようになっていくという、つかみどころのないミステリアスな雰囲気が印象的です。そして、主人公と社長、ロボットそれぞれの思惑が交錯し合い、その心理戦はやがて予測出来ないラストへと繋がっていきます。
 ただ作品自体はかなり静かで、淡々と進んでいくので、人によっては結構眠くなってしまうかも知れません(笑)。
 どことなく不気味でもある人工知能の真実に迫る、そんな異色の作品です。

映画コーディネーター・門倉カド