劇場公開日 2015年9月19日

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アントマン : インタビュー

2015年9月18日更新
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ポール・ラッドがM・ダグラスに仕掛けたイタズラとは!? ペイトン・リード監督が真相を激白

アイアンマンやキャプテン・アメリカといった人気ヒーローを次々と送り出してきたマーベル・スタジオの新たなヒーローはアントマン。体長1.5センチになれる特殊スーツをまとい、アリたちを戦友にしてミッションに挑む異色のヒーローを演じたポール・ラッドと、タッグを組んだペイトン・リード監督が初来日し、最小ヒーローの物語「アントマン」の舞台裏を最高のコンビネーションで語った。(取材・文/政氏裕香)

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本作は、人生がけっぷち男スコット・ラングが、別れた妻と暮らす愛娘のためにヒーローになろうと奮闘する姿を描いたアクション・エンタテインメント。「40歳の童貞男」や「無ケーカクの命中男 ノックトアップ」といったコメディ作品で活躍してきたラッドは、アントマンスーツを初めて装着した時のことを、「あれを着たスーパーヒーローの気分にならないでいるなんて不可能さ。採寸している最中だったんだけど、思わず鏡の前でいろんな角度から眺めたよ」と立ち上がって当時の興奮を再現。「今までのマーベル映画のなかで1番クールなコスチュームだと思うね」と胸を張る。

一方、「イエスマン “YES”は人生のパスワード」「チアーズ!」など爽快なドラマを手がけてきたリード監督は、子どもの頃からのコミック好きで、いつかマーベル映画を監督したいと思い続けていたという。「夢がかなって天にも昇る気持ちだった。『アントマン』は、僕にとってパーフェクトな作品なんだ。ポールとは感性が似ているし、ストーリーもアクションあり、アドベンチャーあり、コメディありと、いろんな要素が詰まっていて最高の映画さ」

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アントマンの戦闘スタイルは実にユニーク。体のサイズを自在に変化させるだけでなく、縮小時には弾丸のように空を切り、けた違いの破壊力を発揮する。そんなアクションシーンはVFXが駆使されたため、ラッドはグリーンバックでの撮影で想像力を最大限に働かせた。なかでも、アントマン同様に伸縮自在の悪役イエロージャケットはモーションキャプチャーで描くことになったために実物のコスチュームが存在せず、撮影風景はスリリングな完成版とはかけ離れていたようだ。

ラッド「僕はアントマンスーツを着ていたけど、イエロージャケットを演じたコリー(・ストール)は……」

リード監督「全身タイツ」

ラッド「そう(笑)。全身タイツで、ピンポン玉みたいなのが先端についた棒を頭にくっつけたような状態だったから、はっきり言って笑えたよ。そんな姿の男を脅威だと思って演技するわけだけど、はたから見たらクレイジーだよね」

リード監督「スキューバダイビングに行く途中でうっかり撮影現場に紛れ込んじゃった人みたいな見てくれなんだから(笑)」

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ユーモアあふれる会話からにぎやかな現場だったことは想像に難くないが、抱腹絶倒のエピソードがあった。初代アントマンでありスコットを後継者に抜てきする科学者ハンク・ピムを演じた名優マイケル・ダグラスに対し、ラッドはイタズラを仕掛けることに。その内容は、ふたりが共演する最後の日が取調室の場面だったことから、ダグラスの代表作「氷の微笑」でシャロン・ストーンが脚を組み替えるあの有名なシーンを、演技中の大先輩の前で真似しようというもの。ジーンズを下し、股間をTシャツで隠しながらイスに座ったラッド。ところが、肝心のモノの位置を直すのに手間取り、ただただまさぐっているような格好になってしまったのだ。ダグラスに白い目で見られるという結果に終わったこの失敗談を米トーク番組で明かしていたラッドは、「一部始終を知るペイトンの目線で話してもらったら面白そうだ」と身を乗り出した。

リード監督「マイケルは何も知らないから大真面目にセリフを言っていたし、カメラが寄っていたからポールの行動に全く気づいていなかったんだ。だけどカットがかかった後みんなが爆笑しているから、マイケルは『何がおかしいんだい?』って。だから、僕らが一から説明しなきゃいけないっていう残念な展開になってしまったよ」

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ラッド「僕としては“もろ出し”にしたかったんだ。だけど、座ったときに下着のゴムが上がっちゃったせいで思い通りにいかなくて。それで苦戦していたって説明すれば説明するほど、変態に聞こえちゃうのがツラいとこだよね」

リード監督「最後に狙いがわかってマイケルは喜んでいたと思うよ。笑っていたし」
ラッド「そうだと自分に言い聞かせているよ。あれは本当に大失敗だった!(笑)」

そんな無邪気さが魅力のラッドは、来年公開予定の「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー(原題)」にも参戦。すでに撮影を終えており、「誰も見ていないときに、キャプテン・アメリカの盾に触ってみたんだけど、ワォ!って思ったよ(笑)」と得意げにポーズを決めた。さらに、本作のために鍛え上げたボディがこの6週間ほど旅行をしていたためにたるみ始めたと言いつつ、帰国後すぐにトレーニングを再開すると宣言。「『アントマン2』が実現する時に備えて今からを準備しておかないとね」

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