「ほんのりと枯れた味わい」ザ・ガンマン　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

単純に残虐な暴力シーンが特徴的だったマカロニウェスタンを、現代風にアレンジしたガンバトル映画だと思っていたのだが、眠たくなるような会話のシーンがやたら多かった。
マッチョな上半身をどうだ！と言わんばかりに見せつけるショーン・ペンの暴れっぷりも何だか中途半端なんだよね。
終盤の銃撃戦も「モテる男のメンズ着こなし術・防弾チョッキ編」って感じがしてちょっぴり苦笑い。
やはり愛娘を誘拐された中年親父のキレっぷりに勝るものはない。
製作・脚本・主演と１人３役で奮闘するペンも、無敵のリーアム先輩には遠く及ばずと言ったところだろうか。
また銃を手にして戦うこともなく、甲高い声で悲鳴を上げているだけのヒロインが古臭いと言うか、時代遅れに感じられた。