劇場公開日 2016年4月23日

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「To Learn」アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0To Learn

2016年10月10日
iPhoneアプリから投稿

誰もがアイヒマンになりうる、そしてどうしてアイヒマンになったのかを探りたい。アイヒマンを通して人間というものを問いたい、主人公の監督側のこの視点は興味深い。ただ、この目線からは最後に至るまで明快な解を得た形にはなっていない。実際、そうだったのだろう。だからこそ、変に抑揚をつけず、こちらとしては中途半端にしか思えない幕切れで終わらしたのかも知れない。ドラマ性よりドキュメンタリー性に重きを置いたんだろう。取っ手をつけたような、最後のメッセージは先の問いかけに対する回答にもなるが、道中、あまり深掘りしているようにも思えない。
実際の裁判映像を多用して、話を進めたのは面白い点ではあり、又、イスラエル建国という大きな矛盾を孕む事象とこの裁判がまともな裁判になりえるのかという点にも焦点を当てたのも、重要な示唆を富む。しかし、この映画は先のナチの犯罪同様、論点は与えるが解釈の掘り下げには積極的ではない。後は自分で調べ、それぞれで解釈して欲しいと言っているように思える。これがこの映画の方針なんだろう。

Kj