人間の値打ちのレビュー・感想・評価
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羅生門っぽくて良いが。
日本のサスペンスドラマでは考えられない終わり方が良いと思う。まぁ
日本だとひき逃げに大麻の執行猶予中を考えれば、一年では出られないでしょうね。
日本では考えられなくとも、結末を途中で終わらせて良い話では無いと感じた。3つの視点でえがくからには、彼らのその後は説明が欲しい。セレナ(娘)の未来だけしか予測出来ない。妻、バカ親父、懸命な後妻の未来が圧し折られている。
それでも、日本では考えられない終わり方は敬意に相当するが。
この映画で、被害者の事は説明しているだろうか?もう一度見ても、登場するのは最初だけの様な気がするが、つまり、この映画の中のCASTとしての『値打ち』もさほど高くないと思えるが、その分、別のCASTに金を掛けた様な気がする。偉い人の元妻でも忖度しない訳には行かないのかなぁ。
見栄といういやらしさ
轢き逃げ事件をきっかけに、経済格差のある3家族のそれぞれの視点から犯人を追う、
謎解きミステリー。
(解説では2組の家族となっていますが、実際は3組の家庭が出てきます)
見栄といういやらしさを目の当たりにする作品。
必見!
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ!
機内映画で鑑賞しました。
アメリカ映画ではまず見当たらないストーリー展開。興味深い描き方でスゴく面白かったです・・・
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキは有閑マダムという役なんだけど、グラマラスでとても魅力的✨
なんと彼女は、サルコジ前仏大統領の夫人だったブルーニ・テデスキの妹なんですね。
それも含めて楽しめた作品でした!
保険は人の価値を奪う
ありふれた交通事故だが、本作は、現実以上に冷徹に描く事で現実を描いている。私達は、自分の身内や親しい人々が人間的に扱われる事を願い、周囲に依頼する。だが、面識のない他の人々についてまで、そんな願いは持っていない。それでは、その人々は私達にとっては何なのか。現代社会では、私達一人一人は、統計データの誤差の許容範囲として扱われる。
1つの事件を3人の目線に分けて見せる
演出方法自体は特に珍しいものでもない。
タイトルもよくある 死亡 保険金の算定額 のことで、その人の価値は 人間の 出来不出来ではなく 、 収入の多い少ない が人間の値打ちを決める という皮肉。
ミラノの郊外あたりは 高級住宅街で 格差が激しい街ということなのだろうか?
熟女が胸を揉まれたり 高校生が 胸を丸出しにしてセックスするなど 特にいらないのではと思う 濡れ場があるのもイタリア映画ならではなのか。
ん???
…で?終わり?みたいな…。
よくわからない映画だった。
得したのは誰?
損をしたのは誰?
最後は、お金に関係のない
若い2人の純粋さを強調して
いるお話…だったということ
ですか?
描かれていない部分が多すぎ⁉︎
…のような気がするけど、
観る側に勝手に想像して下さい
って感じなのでしょうかねえ〜。
面白かったです。それぞれの関わり方や状況によって変化する感情や思い...
面白かったです。それぞれの関わり方や状況によって変化する感情や思いがよく描かれていたと思う。女子高生役の女優が映画初出演と聞き驚きました。ベテラン達と十分に対峙していました。この先恐るべしです。
コメディです。
何やらただならぬお題が付いてますが、テンポのいいコメディです。
キャラ設定はわかりやすくて、悪く言えばベタですが
お話の「駒」としてテンポよくみせるのに上手くマッチしてるように思います。
特にメガネ親父はいい味出してますね。
エンターテイメントとしてはいい映画じゃないでしょうか
評価額
1つの交通事故が起きた日の前後を、3人の登場人物の視点から描いています。
①投資ビジネスにしか関心のない、差別主義で冷淡な大富豪の主人。②彼に憧れて、おこぼれに預ろうとするゲスい不動産屋。③甥が受け取った親の保険金で楽をしようと計画している叔父。資産状況は違えど、どの家庭でもその主は金への強い執着を見せます。とにかく最優先課題が金という感じです。①の妻と息子は家庭の愛に飢え自己を見失っており、②の娘は恋愛感情を優先させ、③の甥も自己評価が低いのか、リストカットを繰り返して心の問題を抱えています。②の不動産屋のパートナーだけが、どの状況においても、感情やお金に振り回されることなく、理性を失わずに対応していました。
金持ちの息子を無罪にする証拠の値段と、死亡者の家族に降りた保険金の額の差。金に群がり金に踊らされる人達がよく描写されていました。
「価値」というのは感情や思い入れによって変化すると思ってきました。無関心な人にはガラクタ同然が、熱心なコレクターにとっては大金をはたいてでも手に入れたい希少な芸術品やグッズ。かけがえのない愛する人の命を救えるなら、多額の借金をしてでも助けようとするでしょう。しかしそれが、ニュースで流れる事件のように、見ず知らずの人の命だったら?
劇場再建に向けてのミーティングで、作品の魅力や話題性を評価・批判するに当たっても、参加者が各々持論を展開して非常に主観的でした。
最後はお金でも肩書きでもない、Lucaの「値打ち」に純粋に惹かれているSerenaに救われる面もありますが、彼女を含め誰も被害者への真の同情がなさそうでした。
人間の値打ちって そうゆう事ねっ ユスリネタ... お金はともかく...
人間の値打ちって
そうゆう事ねっ
ユスリネタ...
お金はともかく...
キスって
気色悪ぅ〜
加害者とまつわる家族達は
なんやかんやで
ハッピーエンド?
幾らか保険金が出ても
亡くなってしまった自転車の人と
その家族が救われないよね
悲惨だ...(泣)
人間の価値
損害賠償、慰謝料とか人の価値はお金でしか表されない。
だから、お金が全てなのか?
そのようにも見える。
見えないものを信じられなくなる世界だ。
サスペンス的な所はとても面白く、演技も自然で楽しめた。
人間の値打ちって結局お金…?
そうでないってところもチラホラ感じるのだけれど、あまり強く響かない。
ドタバタ喜劇
きれいごとを一切排除したリアルな映画だ。登場人物は基本的に自分の利益や欲望のことしか考えていない。にもかかわらず他人は自分のために動いてくれると思い込んでいる。イタリア人はそういう気質であると言われればそんな気もする。兎に角、他人は他人の都合で動いていると考える奥床しい国民性の日本人とはかなり違う。
思えば日本の経営者たちは、この映画の登場人物みたいな人間ばかりだ。従業員のことを給料さえ支払えば、自分のために馬車馬のように働く奴隷にできると思っている。
しかしそういう人間ばかりで馬車馬のように働く人間がいないと、経済はうまく回らない。実際に行ったイタリアが、みすぼらしく貧しい印象だったのは、経営者も従業員も互いに自分の利益と欲望だけに忠実で、組織の利益をあまり考えていないからかもしれない。
それでもイタリア人たちは、いつもニコニコしていて誰にでも挨拶するし、自由で幸せそうだ。働いてばかりでいつも暗い顔をして、恐怖と不安に慄きながら暮らしている日本人とは大違いだ。
この作品はまさに相反する欲望と相反する利益のぶつかり合いのドラマだ。しかし互いに思いやりなどまったくないかというと、そうでもない。別れた彼氏が酔っぱらってつぶれていたら迎えに行く優しさがある。そして彼氏の母親は送り届けてくれたことについてきちんと礼を言うという礼儀正しさもある。要するに普通の人たちだ。
映画は、普通の人たちが金儲けや性欲や承認欲求に突き動かされて行動している日常に、交通事故という非日常を絡めて、それぞれの立場でどのように状況を把握し、どのような行動をとるかを描く。同じ場面を3人の視点から3回描く手法で何が起きたのかが明らかになっていく。同じ場面だからくどくなってしまう危険性があるが、映像の視点と切り口を変えて飽きさせないように工夫をしている。うまい手法だ。
登場人物があまりにも普通の人たちで、哲学も世界観もなく夢も希望もないような映画だが、人間とはそういうもので、くだらなくて愚かだが愛すべき存在として描かれているように思える。隣に座っていた白人女性がときどき吹き出して笑っていた。彼女の笑いのツボは理解できなかったが、おそらくこれは人間のドタバタ喜劇なのだ。
金の切れ目と繋ぐ力
金儲けがしたい人間たちの自分主体の人生ってどの国の人がどう描こうにもああよね
価値観が違う人とたとえ画面の向こう側でも時間を共有する居心地の悪さよ
でもまあ、一貫してああなので後腐れなくて良いのかも
ってことで1番クズだと思ったのは演劇のセンセ
腑に落ちない点多々あり
親父が娘の告白を見つけるのはあまりにも都合が良くないか?
あんな親父が28万ユーロも得してしまって良いのか?
カルラはどうやって98万ユーロも工面したのか?
バカ息子も指紋を拭いたり証拠隠滅を図ったいた筈だがおとがめ無し?
親父がばらしたのを娘は最終的に気がつかないのだろうか?
もう少し説明が欲しかった。
人の描き方が類型的で平板
人の描き方が類型的で平板でつまらなかった。人間の値打ちを単純に、金や権力に執着している人間とそうでない人間に分けてもいるようで、薄っぺらい。
未だ、観ることが出来るのは、数人の人の視点で物語を構成し、ストーリーを合わせていることと映像が美しいこと位か。
イタリアの映画賞を受賞しているのだが、なんとも。
星⭐️⭐️2
「値打ち」ってその人のことの値打ちだったのか!
ある、ひき逃げ事件に関わる何人もの人間の様子を、何人かの視点で繰り返す。先日の『イレブン・ミニッツ』のようだ。
当然、真実はひとつなのだが、誰の視点かによって、見方も感情も違うのが興味深い。他人からは仲良さそうにみえてたのに実は、、、みたいな関係がいくつかあるし。
最後ちかくに犯人が分かってくる。その流れは意外だった。『イレブン・ミニッツ』のスリルにも劣らずながら、結末はこちらのほうが面白かった。
ただ、人をひき殺しておきながら、最後にハッピーな笑顔でいられる気分は解せないけど。
で、最後のテロップでタイトルの意味がわかる。下層階級の人間の値打ちは、そんなもんなんか。
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