桜ノ雨

劇場公開日:

桜ノ雨

解説

音声合成ソフトの初音ミクをボーカルに使用して中高生の定番卒業ソングとなった人気ボーカロイド楽曲「桜ノ雨」を実写映画化した青春群像劇。楽曲の制作者であるhalyosyが原作・原案を手がけ、ボーカロイドキャラたちの学園生活をつづった小説版を基に製作。美しい自然に囲まれた小さな町の高校を舞台に、合唱部の活動に情熱を傾ける若者たちのかけがえのない青春の日々を描き出す。成長していく仲間たちの中で焦りを感じながらも自分の居場所を見出そうと奮闘する主人公・未来役に、本作が映画初主演となる「暗殺教室」の山本舞香。共演にも「桐島、部活やめるってよ」の浅香航大、実写映画版「魔女の宅急便」の広田亮平、「青鬼 ver.2.0」の久松郁実らフレッシュな顔ぶれがそろった。監督は「リュウグウノツカイ」の新鋭ウエダアツシ。

2015年製作/98分/G/日本
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2016年3月5日

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(C)2015 halyosy・藤田遼・雨宮ひとみ/PHP研究所/「桜ノ雨」製作委員会

映画レビュー

2.0これは「青春映画」なのか「ボカロ小説の映画化」なのか

2023年1月8日
iPhoneアプリから投稿

劇中で同じ主題歌を何度も流す映画はそれだけで気が滅入る。いくらhalyosyの楽曲が少ないからって「桜ノ雨」だけでどうにかしようというのは無理がある。「Fire◎Flower」を流したんだからいっそ開き直って「Smiling」か「Blessing」も流しておけばよかったんじゃないか。主題歌なら本来は最後の最後まで流しちゃダメだと思うし、劇中でフルコーラスしたんならせめてエンドロールは違う曲を流すべきだろう。

また現実に存在する課題曲を登場させたり明らかに記名的に沼津の海岸風景を写したりと中途半端にリアリズムを志向するせいで、ボカロ曲やボカロの名前をそのまま移植した生徒名が作品から不恰好に浮遊していた。「青春映画」なのか「ボカロ小説の映画化」なのか水準がまったく定まっていないのでとにかく見ていて居心地が悪い。

ただまあhalyosyというボカロPの立ち位置を考えてみたとき、彼は明らかにryoやBakerといったポスト・メルト、つまり「初音ミク」という萌え記号が剥落したJ-POP的ボカロ曲の文脈に属する。そういうメインカルチャー・サブカルチャー併呑的な彼のボカロPとしてのありようを反映した結果、本作のようなどっちつかずの作品が出来上がってしまったのかもしれない。

そもそもボカロに映画は向かないと言ってしまえばそれまでになるが、『脳漿炸裂ガール』のような原曲の空気感を実写で再現しつつも同時に批判意識をも内蔵した佳作があったことを鑑みるに、本作ももう少しなんとかなったんじゃないかと思ってしまう。

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因果

2.5走り込みが大切

2022年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 高校ってどうしてこうも桜の木が多いのだろう。こちら北陸では入学式シーズンといえば桜、卒業式近辺では梅しか咲いていません。動機もユルく、合唱をやりたい感があまり出てなかった音楽映画。最近『CODA』とか『エール』を見たせいかな?

 練習風景は参考になった。演劇部の練習と同じようでどっちがどっちかわかんないほど。そういや、亡き父も高校で合唱部だったようで、後輩には鹿賀丈史がいると言ってました。

 ボーカロイドが合唱をやると楽しいだろうな~初音ミクだともっと踊ってなきゃいけないかもしれないし、コスプレも必要かな。「桜ノ雨」もボーカロイドで聴いてみました。歌が上手いじゃん!てか、当たり前か・・・

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kossy

1.0改変が多い

2022年1月11日
スマートフォンから投稿
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からあげ

2.5みんなで歌ってますけど裏ではこんな事思ってます…というのが怖い

2021年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

『うみべの女の子』のウエダアツシ監督の作品ってことに惹かれて鑑賞。合唱部の不協和音が怖すぎる。

たぶん合唱部って自分の知っているほど可愛らしいものじゃなくて、木村くんみたく「こんなにハードなの…」っていうのが第一の感想。そりゃ体力もいるしチームワークの中での役割みたいなものが必要になるから、文化部なんて名ばかりなのだろうけど。そんな中での彼女たちの話。観てから気づいたけど、実は『桜ノ雨』が歌いたいけど歌えない状況というところから始まる話。当然だろ…という空気を何となく出しつつ、ハードな曲で練習するけど合わない…みたいな事の繰り返し。その時点でなんとなく合わないのは感じていた。

なんというか、ご都合主義が勝ってしまっただけの映画に写ってしまった。実際、練習のシーンはどこが悪いのか分からないし、難しそうだけど各々やっている。でも裏では「いやあれじゃ…」と言っている。その中でイエスもノーも言わない未来は逆にフラットすぎるというか、どのスタンスなのかすら分かりにくい。終盤の叫ぶシーンも編集が悪いのか間髪入れずに話し出したので、少し戻してしまった。要素としては悪くないが、そのバランスは良くないように思える。

さて、キャストはと言うと…これまた微妙なところ。山本舞香の寡黙な雰囲気は今のイメージからかけ離れているし、久松郁実の起用に納得もいかない。その中でもやはり浅香航大はいつ制服を着ても似合う。さらに、セーラー服を着た三浦透子もかなりレアな気がする。帽子を被らなければ運転もしない。主人公に刺激を与えるいい役どころをしている。そうした部分でもなかなか難しいものもあり、ちょっとダメに写ってしまった。

要素やアプローチに対して上手くまとめきれなかったのだと思う。ただ、合唱部の描写はかなり克明で勉強になった。歌を歌うのもそう簡単じゃないのね…。

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たいよーさん。
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