劇場公開日 2015年10月10日

「原作ドラマ知らないとキツかったです(笑)」図書館戦争 THE LAST MISSION Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5原作ドラマ知らないとキツかったです(笑)

2016年5月23日
PCから投稿

笑える

単純

難しい

原作漫画未読で前作もドラマも見ていません。予告編で設定を知るくらいの知識でした。きっと物語が刷り込まれている人なら、わくわくドキドキする内容なのでしょう。
僕はこういう原作ありきの邦画を観るときは、1本の映画としてフラットで楽しめるかどうかが、気になります。そういう意味では、さすがに強引な世界感や展開はキツかったです。もちろんファンタジーですから、リアリティの欠如もしょうがないですが、ドンパチを割いてでももう少し丁寧に描いて欲しかったかなぁ。

「表現の自由を守る」「思想弾圧の悪」「思想のための戦争の愚かさ」というテーマは、普遍的でいいですね。けど公務員同士が税金を使って、一般人まで巻き込んで銃撃をするなんて、
せめてもう少し説明して欲しいです(笑)検閲基準もわからないし、なぜ両者は命をかけて戦ってるのかな。
しかもそんな危ない図書館に、普段は子供がたくさんいて大賑わいだし。銃撃戦が起こってるのに、渋谷とかの市民がまるで無関心なのも、よくわかりませんでした。きっと、脚本が練られてないのでしょうね。
そんな訳のわからい状況で、同じような銃撃戦がいつまでも続きます。まぁ図書館の狭い中ですから、展開もあまりできないです。

けど岡田さんや榮倉さんはアクションも頑張っていたし、
見応えがありました。スナイパーの福士くんも、申し分なくカッコ良かった!すごい努力や訓練をされたのでしょうね。役者魂に感銘です。アクション中心の映画だけど、無骨な隊長とピュアな隊員の恋物語で、ほんわかしてるのも新しい体験でした。

見終わった劇場の女の子たちはみんな、「面白かった〜!」って笑顔。なるほどきっと原作漫画が、とても良くできているのでしょう。そういう意味では、ファンの方はすごくいい時間なんだろうな。好きな人たちが楽しめているなら、いい映画なんでしょうね。

原作がよく知られているけど、自分に知識がない邦画は、やっぱりこうなりがちですね。けどこの映画で、僕はかなりマイノリティですから、好きな方は楽しめると思いますよ。

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