龍三と七人の子分たちのレビュー・感想・評価
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なんかリアル
裏社会のヤバイ人たちも時代の変化に対応しないと生き残れない。実社会と照らし合わせるとリアリティーハンパなし(一部を除く)。
最近あった山口組の分裂にも この流れの中にあるんだと実感。裏といってもいろいろあって単純じゃなく、複雑に進行しているリアルな進化の過程を見ているみたい。
そこんとこをもっと追求すると 世界基準のクオリティー超高くなってすごく面白いんだけど、身の危険も考えると そういう訳にもいかないよね。
これでも頑張ってると思う。
中尾彬がwww
ぶっちゃけ傑作とまではいかないが、たけしらしいブラックユーモアが全編に流れてて、笑える。主人公が70代の老人たちなのでテンポが遅いが、逆に気楽に見れた。
ラストシーンも笑えた。
ただもうちょっとスカッとさせてほしかったかなぁという感じ。
少し悲しい気持ち
北野武のギャグ作品で年寄りが主人公と言うので期待は大きかったです。(自分が61才なので近未来が主人公?)
確かに細かいギャグやハチャメチャぶりには笑わせるものがあったのですが、「主人公たちが老体に鞭打って無理しているな」が見えてきて
悲しい気持ちになったのでした。自分の齢のせいですね。
若者が若さに物を言わせてハチャメチャやる方が楽しいかな、
今回はごめんなさいでした。
スカッとまではいかないけど
笑えます。コメディーとかじゃなくて
コントです。近めの伏線もあるコント。
下條アトムがチョイチョイ憎たらしい
のが印象的。カチコミしたところ、
中尾彬の使い方に爆笑でした。
いい映画と思いますよ。
アウトレイ爺
北野武監督最新作は、お馴染みヤクザが主役…でも、ちょっと違う。
引退した元ヤクザVSオレオレ詐欺。
“アウトレイ爺”たちが大暴れ!
初期の作品の独特の死生観、「アウトレイジ」の強烈バイオレンス。
同じコメディでも「みんな~やってるか!」「監督・ばんざい!」は極めて異色作。
そんな北野武がここまで痛快な娯楽作を作るとは!
話は単純で分かり易く、スカッと楽しめる。
「アウトレイジ」のキャッチコピーを借りて言うなら、“全員老人”。
龍三親分、若頭のマサ、はばかりのモキチ、早撃ちのマック、ステッキのイチゾウ、五寸釘のヒデ、カミソリのタカ、神風のヤス。
やりたい放題で昔気質で時代錯誤なこのジジイたちが結構はた迷惑(笑)
でも、ハチャメチャだけど、一本筋は通っている。
龍三がオレオレ詐欺に引っ掛かった事をきっかけに、悪質な詐欺集団と対立、後先も短けぇ!怖いものなんか何もねぇ!とばかりに懲らしめる様は、天晴れ!
藤竜也、近藤正臣、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭。
全員並ぶと、こうも見事にくたばりそうな面々が集まったもの。(失礼!)
老いても尚ドスの効いた藤竜也、近藤正臣。
特技が早撃ちのくせに手がプルプルの品川徹、座頭市ばりの仕込み刀を持つ「座頭市」キャストの樋浦勉、セスナに乗ると戦争経験無いのにあの時代へ記憶が飛ぶ小野寺昭などなど、ベテランたちが笑わせてくれる。
中でも、“故・中尾彬”が終盤大活躍!?(笑)
高齢化社会の日本、どうやら先行きは明るそう…??
老人たちのカルチャー・ギャップ。
社会風刺にコントみたいなギャグ満載。
その一方、廃れいく仁義、肩身の狭い老人など、ちょっぴりの侘しさ。
それらを、毒気のある笑いで描いた北野エンターテイメント。
最後の最後まで元気なジジイたちの姿は、ひょっとして北野武の憧れなのかも。
墓に入るまでは、ずっと馬鹿やり続けるぜ!
人間国宝になって、万引きで捕まりたいって人だから(笑)
中尾彬は動かない
北野武監督最新作は、引退したヤクザのジイ様達がそれぞれのスキルを活かし、
仁義もヘッタクレも無い悪どい若者連中を成敗するというコメディ作。
……と書くとジイ様版『オーシャンズ11』とか『RED』的な映画を想像するかもだが、
全然そんなカッコいい映画じゃないです、これ(笑)。
いやまあ物語としては主人公達がそういう犯罪グループと対決する流れにはなるのだけど、
主人公達は基本的に傍若無人の頑固ジイ様ばかりなので、犯罪グループとはまた違う意味でタチが悪い(笑)。
映画はそんな迷惑ジイ様達が繰り広げるショートコントを一本の物語にまとめたような仕上がり。
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僕はビートたけしは好きだが、若手と比べれば彼のギャグはどうしてもベタだし
(勿論ベタが無性にハマる時も多々ある。火薬田ドンとか。)
『監督・ばんざい!』を観る限り、長尺のコメディ映画は不得手なのではと思っていた。
けどね、いやいや、決め付けはやっぱいかんです。
公開初日で劇場はほぼ満員だったが、
左席の若い兄さんも右席の老夫婦も前席のお爺さんも後席のおばさん2人も笑いっぱなし!
かくいう僕も、オレオレ詐欺一味のお兄さんが怖すぎるジジイ2人に挟まれて
ガクブルするシーンから気分が乗ってきて、あとは始終クスクスし通しだった。
個人的にツボだったのは、
早撃ちマックのプルプル具合(超危険)、蕎麦屋のカップルの気まずい空気、カツ丼注文全否定、
片面だけ外宣車、優しい借金取り、犯罪歴スコアラー店主、藤竜也おネエデビュー、辺りかな。
そして、劇場でいちばんの笑いをかっさらったのが中尾彬!
映画やバラエティで大御所扱いの彼だが、本作での彼の扱いのヒッドイことヒドイこと(爆)。
終盤の例のシーンで場内爆笑。
映画館では声を立てないようにしている僕も、この時ばかりは堪え切れず盛大に吹き出してしまった。
動かないのにあれだけ笑い取るなんて、ありゃ卑怯だよ(笑)。
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『ジジイが最高!』というキャッチコピーを見て
『老人→Good, 若者→Bad』みたいな説教じみた話だったらヤだなあと考えていた齢30の自分だが、
そんな部分は無いに等しく、けっこう中立でドライな視線。
家族と和解するとか仲間同士の仁義とかお涙頂戴になりそうな流れもズバッと切り、
最後も「その頃にはみんな死んでらあ!」というカラッとしたツッコミで締める。
監督らしい毒っ気の強いユーモアもほどよく抑えられ、
とにかく誰でもただただ単純に笑えるようなエンタメ作りに徹していると感じた。
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劇場公開はそろそろ終わってしまうが、
レンタルなりテレビ放映なりしてたらまた観ちゃうだろうな、これ。
仕事で疲れてる時に観ると、なんかちょっと元気が出そうな映画。
観て損ナシの3.5判定です。なんなら4.0くらいでもいいかも。
<2015.04.25鑑賞>
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余談1:
色々危ないキャラは出たけど、ある意味一番アブないのは
隣の国から即クレーム来そうなあのキャラ(笑)。
どこからも文句は来なかったすか監督。
余談2:
イギリスのコメディ集団『モンティ・パイソン』のコントを思い出した。
修道服のおばあさん3人が、不良みたいなイタズラで道行く人々に迷惑を掛けまくるという傑作コント、
その名も『Hell′s Grannies(地獄のおばあさん)』(爆)。
ニヤニヤ笑いで楽しみました
ニヤニヤ笑いで楽しみました。
じいちゃん達のいきあたりばったりが面白いです。後回しにすると、忘れちゃうからね〜。
公開の少し前、イベントで中尾彬さんが、「私、だいぶスゴイ事になっております」と渋いお声で笑いながら話されてました。
思っていたよりずいぶんな事になっていて、そこは笑いが止まりませんでした。
意外で、豪華なキャスティング。今度はハードボイルド寄りの作品だって、まだまだ充分イケるんではないでしょうか。
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