電子的迷宮 THX 1138 4EB

劇場公開日:

解説

近未来の都市を舞台に抑圧するシステムから逃走を図る男を描くSF短篇。監督・脚本はジョージ・ルーカス。ルーカスが南カリフォルニア大学在学中に製作、1967年度全米学生映画祭グランプリなどを受賞している。この作品に興味を持ったフランシス・フォード・コッポラが資金を提供し、1970年にルーカスの監督により長編映画「THX 1138」としてリメイクされている。16ミリ。日本では1982年の「スター・ウォーズ(EP.4)」の日本語版リバイバル上映時に35ミリにブローアップされ併映された。

1967年製作/17分/アメリカ
原題:Electronic Labyrinth: THX 1138 4EB
配給:松竹
劇場公開日:1982年5月15日

ストーリー

※ストーリーは割愛します。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
ジョージ・ルーカス
撮影
F・E・ジップ・ジマーマン
音声
ダニエル・チュース
編集
ダン・ナッチシーム
  • 1138ダン・ナッチシーム

  • 7117ジョイ・カーミッチェ

  • 2222デヴィッド・マンソン

  • 0480マーヴィン・ベネット

  • 9021ラルフ・スティール

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映画レビュー

3.5管理社会と商業主義の行き着く先

2019年1月12日
iPhoneアプリから投稿

THX 1138 ディレクターズカット版のレビュー。

実験的な映像や用語の羅列、独特のBGMに頭がクラクラした。
抽象化されたシンメトリーなビジュアルやセクシャルな表現は、ルーカスというよりはキューブリックに近い印象。
スターウォーズとは対極の映像表現だ。

自身を監視する警官を人間が生産し、あらゆる欲求を薬で抑制する管理社会。
"予算"で打ち止めになる追跡劇。
どれも近未来ディストピア映画の原点として見た時にセンセーショナルな設定で引き込まれる。

放射能漏れによる死の描写も、今の日本を照らし合わせると生々しく。
ハリウッドが避けがちなこういった表現を入れるシリアスさも独特。

管理社会から必死に逃亡して目にした地上のあの景色こそ、最大の絶望なのかもしれない。

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ジョイ☮ JOY86式。