メーヌ・オセアン

劇場公開日:

メーヌ・オセアン

解説

ヌーベルバーグ初期の傑作と名高い「アデュー・フィリピーヌ」などで知られるジャック・ロジエが、フランスの若手監督に贈られるジャン・ビゴ賞を受賞した長編第4作。

フランス西部のナントに向かう特別列車に乗ったブラジル人ダンサーのデジャニラは、検札係のリュシアンから罰金を支払うように言われるが、フランス語がわからないため、理由を理解することができない。そこへ通りかかった女性弁護士が、ポルトガル語の通訳を買って出るのだが……。

2010年1月に開催された特集上映「ジャック・ロジエのヴァカンス」で日本初上映。16年10月に再び開催された同特集で再上映。2023年7月開催の「みんなのジャック・ロジエ」では4Kレストア版で上映される。

1985年製作/136分/フランス
原題:Maine Ocean
配給:エタンチェ、ユーロスペース
劇場公開日:2023年7月29日

その他の公開日:2010年1月(日本初公開)、2016年10月29日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1986 Jacques Rozier

映画レビュー

4.5お笑いとスリルって紙一重ということがよく分かった

2023年12月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

お笑いとスリルって紙一重ということがよく分かった。ハラハラドキドキが転じてテンションがあがり笑いになる。熱湯風呂みたいな感じ落ちる落ちると内心つっこみながら主人公の行動を見てるうちにずっと腹抱えて笑ってる状態になった。そんな感じになってたのは私ぐらいだった。10人弱しか観客がいない中。
バカンスって濃密な時間全力で生きてる感じ予定された計画どおり動くんじゃなくて事態が転がっていくどんどん。開発してる感じだった。
途中までこれは失敗作かもと思った。でも出てる役者はロジエ劇団ともいうべき「フィフィ・マルタンガル」のメンバーが勢ぞろいしている。だからこの役者はこういう笑わせ方するだろうと予測がついてだから比較的見やすかった。そういう知識なしに見た場合はちょっと苦しいと思う。ストーリー展開が強引。殴りたいは体裁で実際はこれきっかけで仲良しになる。飲み仲間が増えた感じ。最後はみんな一緒になって踊り忘れられないときを過ごした。

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チャン・パー

3.5フランス語のせりふがつなぐ小演劇映画。

2023年8月19日
PCから投稿

「みんなのジャック・ロジエ」特集で上映される中では、もっともすぐれた作品。

「パリの駅で鉄道車両にかけこんでゆくブラジル人女性のフォローショット」で映画を始めて、彼女が改札で切符にパンチをいれなかったことをとがめていじわるする検札係が離れ小島の奇妙なバカンスから必死に町へ戻ろうとするシーンで映画を終える…などということが可能になるのは、ジャック・ロジエの映画くらい。この二つのシーンのあいだに、くるりくるり、思いつきの連鎖のように不思議な物語が展開してゆきます。

撮影も、ほかの作品ではまったく大したことありませんが、ここではなかなか見せるショットがいくつもあります。

しかし最大の見所はその脚本…というよりせりふで、行き当たりばったりみたいな奇妙な物語展開は、登場人物たちのフランス語によってつなぎとめられているんですよね。

フランスの小劇場のおおらかな笑いを楽しむべき佳品です。

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milou

3.5タイトルなし

2023年7月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いよいよ支離滅裂だけど、捻じ伏せるのはロジエの剛腕。それがバカンスなのか。途中から、というか序盤から全く先が読めないのが異常。思いつきで撮ってるのか?台本があるのならあの自由は何なのか。すげぇ。ついていけない…。

追記
調べると、どうやら言語に堪能ならば魅力が倍増する作品らしい。フランス語、ポルトガル語(ブラジル)、田舎訛りの漁師のフランス語(フランス人でもわからんレベルらしい)が入り乱れているそうだ。確かにそれならばあの支離滅裂な話も「永遠に終わってほしくない映画」として成立しているのかも。志村けんのコントみたいな感じなのかな。

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kazuyuki chatani

3.0ダラダラと最後まで引きずり込まれる。 最終的には行き当たりばったり...

2018年11月23日
PCから投稿

ダラダラと最後まで引きずり込まれる。
最終的には行き当たりばったり的な雰囲気。
良いのか悪いのかわからない作品でした。
2014.7.12

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miharyi