「分かりやすいドキュメンタリー」ジェイソン・ベッカー Not Dead Yet 不死身の天才ギタリスト SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0分かりやすいドキュメンタリー

2015年12月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

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ジェイソン・ベッカーを知っているからこそこの映画を見たわけであるが、人物を知らなくても十分に感動を与えてくれるものだと思った。
80年代中期から後半にかけてのビデオ映像が多いため、画質が荒々しいけれども、記録の再編捉えれば苦痛はない。
構成があまりに元気な頃と病気発症以降に分けられすぎているように感じた。全編にわたって今現在のジェイソン・ベッカーをベースにしても良かったのではと思ってしまった。
天才的な才能、ミュージシャンとしての資質、病気のこと、とりまきの愛情、様々なことが無駄なく収められていたように思う。
できることなら将来、突然彼が回復して自由にギターを弾くようになってほしいのだが、さすがにこれは非現実的。
しかし、彼の新たなる創造物を期待して待っている気持ちは、ずっと変わらず、この映画を見たことによりその思いがさらに強まった。
決して、悲観はない、いまのジェイソン・ベッカーの姿を目にし、そう強く感じている。

SH